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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

逆らえない私

2005年08月25日(Thu) 07:31:31

「美味しいわ。とっても」
闇の中に浮かび上がる美貌は、小憎らしいほど蠱惑的な笑みをたたえている。
優美で酷薄な感じのする唇に、べっとりと血のりをしたたらせながら。

一見優しそうな色を湛えた瞳が、じいっとうなじのつけ根に注がれている。
自分の牙でつけた傷口を小気味よげに観察しているのだ。
「いい切れ味ね。われながら・・・」
「ゆ、悠紀乃さん・・・」
相手の名前を口にしながらも、どうすることもできない私。
悠紀乃さんはかまわず唇を押しつけてくる。
「うぅん・・・いいわね。とてもいい・・・」
眩暈に似たぐるぐるとしたものを覚えながら、私の唇もひとりでに動きはじめる。まるで催眠術にでもかかったかのように。
「そう・・・それはよかった。気に入ってもらえて嬉しいよ」
「そお?」
悠紀乃さんは上目遣いに私をみて、面白そうに笑う。
「じゃあ、貴方の血を全部、私にプレゼントしてくださる?」
吸いつくされてしまっても構わない。
なぜか素直にそう感じてしまう。
「いいよ、キミがそこまでボクの血にご執心だったらね・・・」
「うぅん。要らない。貴方の命なんか」
ユックリとかぶりを振りながら、獲物を視るときのまっすぐな目で私を見つめる貴女。
「それよりも、奥さんを連れてきて」
逆らえない私。ひとりでにこっくりと頷いてしまっている。
「いいとも。もっと血が欲しいんだね?」
「そうなの。私の彼氏にあげたいの」
「彼氏が、いるの?」
すでにふたりの腰は溶け合うようにひとつになってしまっている。
巧みに身をくねらせながら、悠紀乃さんは私の精液と血液、両方ながら絞り取るようにして吸収していく。
「ええ・・・そうよ。若い女のひとの血を欲しがっているの」
「だとしたら、妻にはどうしても来てもらわないとね」
私はそろそろと携帯電話に手を伸ばしていた。
「貴女の彼氏だったら、妻のお相手として歓迎するよ」

三十分後。
悠紀乃さんは相変わらず、私の上におおいかぶさったままうなじの傷をしゃぶりつづけている。
激しく疼く傷口に柔らかな唇が繰り返しぬめるのが心地よく、陶然となってしまっている私。
傍らには、黒ずくめの男に抱きすくめられたワンピース姿。
見慣れたストラプ柄の肩先に、かすかにバラ色のほとびを散らしながら、妻はさっきから立ちすくんだままでいる。
ちぅちぅ・・・ちぅちぅ・・・
いやらしい音を洩らしながら妻の血を啜る吸血鬼。
「どお?あなた。奥さんの血のお味、ご主人に教えて差し上げて」
悠紀乃さんはおっとりとした優しい声色で、こともなげに冷酷なことを口にする。
妻にとりついた男は言葉もなく、満足げな吐息を震わせるだけ。
「あなた、奥さんが襲われて血を吸われているのよ。とても嬉しいでしょう?」
にこやかな彼女に、私は知らず知らず頷いてしまっている。
「ああ、もちろんだ。彼も気に入ってくれているようだね」
「そうよ、まごまごしていると吸いつくされちゃうかもよ。ご心配でしょう?」
「ああ、とても心配だ。どうせなら何度でも都合をつけて逢わせてやりたいと思っているんだ」
「そうよね。それがいいと思うわ。貴方からも奥さんにそう勧めてご覧にならない?」
「お前、大丈夫かい?」
私の問いかけに妻はかぶりを振って、
「感じる。感じるぅ・・・」
と口走る。
「気持ちいいのかい?」
「エエ、許してくださいね、貴方」
「もちろんだとも。できれば命を助けてもらって、なんども逢ってもらえるといいね」
「エエ、とてもそう感じますわ。貴方がダメって言っても、ナイショで逢っちゃいそうよ」
「いい心がけだね、ぜひそうして差し上げなさい」

「もっと吸ってもいいわよ、ね?」
そう、たたみかける悠紀乃さん。
彼女にこたえるかわりに、
「喉が渇いていらっしゃるんだ。すこしでもよけいに吸わせておあげ」
そう私がいうと、
「嬉しい・・・」
妻は随喜の声を洩らして、白くて細い腕を吸血鬼に背中に自分のほうからまわしてゆく。

悠紀乃さんの満足は、それだけでは尽きないらしい。
満面にイタズラっぽい笑みをたたえながら、私の耳もとに口を寄せると、とってもいやらしく囁いた。
「彼、奥さんとエッチしたがってるわ。いいでしょう?」
えっ?そ、それは・・・
そういいかける私の傷口に彼女は唇を這わせてくる。
「あら。どうして?いいじゃないの」
ちょっと不機嫌に声を尖らせると、悠紀乃さんは傷口をつよく吸った。
逆らえなくなっている私。
「そ、そうだね。妻とは仲良くなってもらいたいし・・・仲良くなるにはそれがいちばんだったね」
「そう、奥さんに勧めてあげて。貴方が言えば奥さんも、リラックスして彼とエッチを愉しめるわよ」
「も、もちろんだとも・・・どうせなら愉しんでもらわなくっちゃね。オイ、聞えているかい?彼に犯されてみたいと思うだろう?」
「エ、エエ。もちろんよ。でも、いいの?」
「ぜひ、そうしていただきなさい。きみが愉しんでくれるのなら、咎めたりしないよ」
「まぁ、嬉しいわ」
妻にのしかかっていた吸血鬼は夫婦のやり取りにとても満足したらしい。おおっぴらな音をたてて妻のワンピースを引き裂きはじめた。
チャッ!チャッ!と、ちいさな悲鳴のように響くたび、妻の胸をおおっていた整然としたストライプ模様はみるみるうちにくしゃくしゃにゆがめられ、妻の胸から剥ぎ取られていく。
もはや抵抗を放棄して、従順に我が身をゆだねてしまっている妻。
豊かな乳房を我が物がおで目の前でわしづかみにしながら、彼はずぶずぶ腰を沈めていって、簡単に妻を狂わせた。

ヘラヘラと笑いこけながら凌辱を受け入れていくありさまをウットリ見守りながら、私はつい口走る。
「似合いのカップルだ。」
「エエ・・・」
悠紀乃さんはいとも嬉しげにもういちど、私のうなじに牙をつきたてた。
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