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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

眩しい存在

2005年11月10日(Thu) 08:14:33

そこそこの美人で、勉強ができて、しっかりしていて。
クラスではいつも学級委員の優等生。
全校生徒の注目を浴びて、それを苦にすることもなく学園を闊歩する。
そんな感じの少女が、どんな学校にも一人くらいはいたものです。

おなじ制服を着、おなじ黒のストッキングを履いていても、
そういう子の身に着けているものはちがった材質でできているのでは、
と思わせるような、近寄りがたい気品がありました。
前作の「彼」が気負けしているのは、
そのあたりの気後れからだと思います。

彼女のほうから話しかけなかったら。
多分彼のほうから襲いかかる勇気?はなかったかもしれません。
ところがクラスメイトが襲われるに及んで、彼女は黙っていられなくなります。
真正面から相対して。
あいてを獣としてではなく、あくまで同級生――それも一人の男の子として接して、
おなじ高さの目線で、会話をして。
首尾よく謝罪を勝ちとると、彼の欲求にさえ応えてやる。
どのみちそれは、誰にも抑えることのできないものなのだから。
ほんとうは毒液で少女たちを酔わせてしまうはずなのに。
彼が恵理子を酔わせるどころか、恵理子の血の温もりが彼のなかを浸してゆくのです。
彼のことをどこまで愛しているのか?
それはうかがい知ることができませんが。
無垢なわが身をさらしてまで救おうとするのは、はたしてたんなる博愛精神からだけでしょうか?
どこか彼女の振る舞いには、office編の鳥飼女史を思わせるものがありますね。

この作品、よくみると犠牲者は四人、いるのです。
二人の上級生と、クラスメイトの由美江ちゃん。
以前「やられキャラ」のお話を描いて、
冒頭にキャーとひと声あげてやられてしまう悲しげな脇役の魅力について語りましたが、
ほとんど存在を感じさせないこの三人も、個人的には気になる存在です。
どんなに怯えて、咬まれていったことか。
お友達と並んで、おそろいの黒ストッキングを、
順繰りに、むぞうさになぶられてゆく屈辱。
血を吸いあげられるときのウットリ感。
じょじょに血の気が失せていく感覚。
この娘たちの親がこのシーンをみたら、
どんなに切ない気分になっただろうか。
未来のお婿さんがもしもここに出てくるようなちょっぴりMな人たちならば。
どんな妖しい気分を愉しんだだろうか。
などなどと。
イケナイ嗜好ですね。我ながら・・・
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