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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

どうやって食いつなぐ? ~連作・四人の妖花たち

2006年09月03日(Sun) 05:56:36

「妹を連れてくるわ」
華代の薄い唇が、きっぱりとそういった。
言ってしまうと。
ノーブルな横顔を、愉しげに翳らせた。
その日の夕暮れ刻だった。
セーラー服の少女は、顔の輪郭が姉と生き写しだった。
姉譲りのノーブルな目鼻立ちにはありありと、怯えをたたえている。
「いい子ね。よく来たわ・・・」
華代は冷酷に、まっ白な夏服の肩を捕まえ、引き寄せる。
引導を渡すのは、きまって裕美だった。
「姉さんのは、私しか味わっていないの。みんなにあなたの魅力、伝えてね」
きゃあ・・・っ
にわかにあがる悲鳴を聞きとがめたものはいなかった。

お行儀わるくて、ごめんね。
みちるはそういいながら。
うつ伏せに倒れ伏した濃紺のプリーツスカートをつまみ上げ、太ももにべろを這わせている。
白のハイソックス。かわいいわね。
裕美は淫らな笑みをじんわりと滲ませて。
たっぷりとしたふくらはぎに、ぬるりと唇を吸いつけた。

「じゃあこんどは私の番・・・か。年増だけど、母でもいいかしら?」
裕美が妖しい笑みを滲ませると。
「裕美のママって、素敵♪」
みちるがつま先立ちせんばかりになってはしゃぎ始めた。
塀ぎわに追い詰められた、柄物のワンピース姿。
場所は、昨日華代の妹が襲われたのといっしょだった。
「こんどはお母さんがここに寝るのよ。石畳・・・ちょっと痛いけど」
正面から迫った裕美は、母親を羽交い絞めにしながら。
にこり、と笑んで。
まず自分の牙を突き刺した。
喉の奥に散った血潮は、懐かしい香りがした。
「さすがに裕美のお母様ね。ストッキングまで隙がないわ」
華代のノーブルな横顔に、発散した情欲の余韻を含ませる。
細い指先についた血を、似合わないお行儀の悪さで口に含みながら。

「片っ端から死なしたら、きりがないわ」
裕美が華代を振り返ると。
そうね。
三人とも、同意の頷きをかえしてきた。
順番こ。ね?
みちるが愉しそうに、もう何度めかになる華代の母を振り返る。
華代の母は、はぎ取られたブラウスからあらわになった胸を掻き抱くようにしながら、さっきから怯えた視線を送りつづけていたけれど。
死なないで済む・・・という安堵感だろうか。
ふらり、と頭を揺らして、もたれかかっていた壁から姿勢をなおも崩れさせた。
まだご馳走してくれるおつもりみたいね。
裕美が、無言の満足を滲ませる。
華代は母親の頭を撫でながら。
「だいじょうぶよ、お母さん。でももう少し愉しませてね」
そういうと、まだ頬の蒼い歌枝子を促して、二人ながらかがみ込んでゆく。

娘を喪って火の消えたようだった歌枝子の家が、めずらしく華やいでいる。
着飾った歌枝子の母親は、高価なネックレスを胸元に輝かせながら。
嬉しげに裕美の相手をつづけていた。
歌枝子の妹は制服姿で、華代の欲求に応じている。
「どんなにおしゃれしたって、お姉さまにはかなわないですよね?」
自分の妹さえクールに襲わせた華代だったが。
姉の歌枝子に似て大人しいたちの妹が気に入ったらしく。
珍しく人なつこそうな微笑を迫らせて。
グレーの地に赤のラインを走らせたチェック柄スカートのうえから両膝を抑えつけながら。
ひざ上までぴっちり引き伸ばされた紺色のハイソックスのうえからふくらはぎに唇をぬめらせた。
まだ血が残っている歌枝子は、のしかかってくるみちるの旺盛な食欲に応えていたが。
やがて、父が戻ってきたらしい。
妻や娘たちの生き血を目当てにやってくる吸血女どもの来訪を知ると、
いつも気を利かせて、家をあけているのだが。
きょうは、帰りが早すぎたらしい。
みちるは歌枝子のうえからさっと起き上がると。
「歌枝子パパ?こっちこっち」
別なお部屋へと、導いていく。
夫婦の寝室から、ベッドのきしむぎしぎしという音が洩れてくると。
歌枝子の母は、諦めたような笑みを一瞬浮かべて、
すぐに笑みをおさめると。
もっとハデに破ってね。
足許に唇を吸いつけてくる裕美を、実の娘のようにいたわりながら。
インポートものの透明なストッキングを、惜しげもなく破らせてゆく。
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