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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

想いに負けて

2005年10月16日(Sun) 07:27:21

もぅ、イヤなんです・・・
身を揉んで拒みながらも、その実とても嬉しそうに笑んでいる妻。
うなじから引き抜かれた牙を追いかけるように、
バラ色のしずくがブラウスの上をころがり落ちるのを、くすぐったそうにすくい上げて。
「また、シミつけちゃったじゃないの」
と、お相手の吸血鬼を軽くにらみつけている。
ストライプ柄のスカートのすそからにょっきりのぞいた足許を彩る、
しっとりと落ち着いた色調の黒ストッキング。
それが片方の脚だけはもう、むざんに破られて、
ひざ下までたるんでずり落ちている。
むぞうさにスカートをたくし上げると、破れたほうのストッキングをぐーんと引き伸ばし、
イタズラっぽい横目をして、もういちど牙を差し入れさせたりしちゃっている。
誘いかけられた戯れ心を真に受けて、ぐいぐいと迫ってくる彼に。
妻は脚をばたつかせ、小娘みたいにはしゃいでいる。
貴婦人のたしなみというものを絵に描いたような上品な装いが、
みるみるうちに目のまえで、他愛もなく崩れ果ててゆく。
妻が淑女でなくなるとき。
それを暗示するような風景に、私は不覚にも生唾を呑み込んでしまっていた。

そのあとに待ち受けている饗宴。
各々が思い描く、マガマガしい光景。
気高く貞淑に振舞おうとする妻を、いっしょうけんめい思い描こうとしている私。
しかし、そんな私の想像のなかでさえ、彼女はだんだんと淫らに堕とされていって、
劣情もあらわに組み敷かれると、みずからもまた酔い痴れるようにして・・・
淫らな舞いに耽ってゆく。

お互い思い描いている構図がいっしょになったとき。
吸血鬼は私と目を見合わせて笑った。
ヤツのほうは、無邪気ににんまりとした得意気な笑みを浮かべて。
そんな彼に私は諦めたような笑顔でこたえ、愛する妻の主権を譲りわたしてしまっている。

あとがき
オチのないお話になっちゃいました。^^;
んー。どうにもキーが乗りません。
不作つづきで、ごめんなさい。^^;;;
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ちょっと息ぬき・・・^^;

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