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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

ちょっと淫らなオフ会 2

2005年09月19日(Mon) 02:46:00

つづきです。
理江と柏木の心境をかわるがわる、描いてみました。^^


どうしてそういう話題になったのだろう。
二人きりとはいいながらそれとなく気になっていたお義母さまの存在が消えたためだろうか。
それとも・・・
言い出した本人にも、いまだにわからない。
「ねぇねぇ、柏木さんって人の血を吸えるの?」
とうとつな質問に、さすがに柏木氏も驚いたのか、あっけに取られたように口をぽかんとあける。
もちろんこういう話題、テキものぞむところであったに違いない。すぐにノッてきた。
「吸わせて、いただけるんですか?^^」
すかさず話題を合わせてくる彼に、
「こんなかっこうしていたら、襲われちゃいますよね~?^^;」
と、こざっぱりとしたスカート姿をみせびらかすようにした。
座の雰囲気が、ちょっと妖しくなってくる。
「きれいな光沢のストッキングですね」
そんなふうにさらりと言われると、あまりいやらしさを感じない。
男だって、ネクタイをほめたりするではないか。
(いやいや。本当のところはもう、じゅうぶんにいやらしかったりするのだが。)
「あら、そお?」
こんどはこれ見よがしに、脚をくねらせる。
「あ、いいな。もう一回やってみて」
「やらしい」
そういいながらちょっとだけ、タイトスカートをたくし上げてみた。
「なにやってるんだろ、私ったら」
「いえいえ^^ もうちょっと引き上げていただけるとなおよろしいですね」
「いやらしい」
さすがに理江も、人妻としての節度を忘れていない。それ以上、太ももをあらわにしようとはしなかった。
「ストッキング、お好きなんですよね」
「・・・」
「吸ってみて」
え?と問い返す柏木氏に、
「貴方のお話に出てくる吸血鬼みたいに。そのかわり、カッコよくやらないとダメよ」
あくまでプレッシャーかけるなあ・・・という顔つきで、それでも柏木氏はそろそろと理江の足許にかがみ込んだ。
そんな彼のようすを、理江は息を詰めて見守っている。
もっとスマートに差し出すんだった・・・
おずおずしてしまったのが、なんだかむしょうにくやまれる。



足首を握りしめた手に、思わず力がこもっていた。
握りしめた掌の下で、なよなよとした薄手のストッキングが微妙にずれて、足首の周りにしわを浮かべる。
とっさに引こうとする脚をぐいと引き寄せながら。
ぎこちない彼女のうごきに、さすがにおっかなびっくりなんだな、と察すると、親しみをこめて足の甲に唇を当てた。
ちょっとだけ身を引く気配。しかし彼はそれを許さずに、もう片方の手で拘束をのがれようとする彼女のふくらはぎをしっかりとつかまえる。
つややかな光沢を帯びた繊細な網目模様が間近にあった。
つい、熱っぽく、唇を迫らせてしまう。
彼のために装われたストッキングは、紙のように薄かった。
ストッキングごしに、しなやかな筋肉がキュッと引きつるのを唇で感じる。
ふだんは隠れている牙がにわかに疼きはじめて、唇の裏側でググッとそそり立ってきた。



柏木さんたら、緊張してる・・・
彼女の脚をぶきっちょに押し戴いたところは、お世辞にもかっこいいとはいえなかった。
理江はおかしいような、ホッとするような気分になった。
おずおずとかっこう悪く脚をさし伸ばしたあたしもあたし。かすかに手を震わせている彼も彼。
まるでファースト・キスみたい。
それでもじっとりと這わされる唇に、さすがにハッとして思わず脚をひきそうになった。
旦那は女物のストッキングなどにはとんと無頓着だったので、殿方にこんなことを許すのは初めてである。
薄手のストッキングのうえからあてがわれるなまの唇に、小娘みたいにドキドキしてしまっていた。
欲情してるぅ・・・
夫にお前は鈍感だ、とよくいわれるけれど。
熱っぽく執拗にくり返されるキスにこめられた熱情に気づかぬ女はいないだろう。
困ったなぁ、と思いながらも、しっかりと掴まれてしまった脚をいまさら引き抜くこともできない。
そうしているあいだにも。
もう、身動きもままならないうちに、それはそれはしつっこく、べろをなすりつけられていた。
ぬるりとした生温かい唾液がおニューのストッキングにじわじわとしみ込んでくる。
唇のすき間から洩れてくる舌が素肌をくすぐるようにチロチロとなすりつけられるのを、
やだなぁ、くすぐったい・・・
とうとうこらえきれなくなって、理江はくすくすと笑い出した。
「あ・・・すみません。すっかり失礼しちゃって」
足許から口を離して柏木が謝る。けれども、つかまえた脚は放そうとしていない。
こうなるともう、上目遣いに見あげてくる視線までもがくすぐったかった。
「いいわよ、気に入ってくだすってるみたいだし」
余裕たっぷりに、理江はこたえる。
力関係は完全に、彼女のほうに傾いていた。
年上であろう男性に。
まるで姉のように接しながら、無作法な戯れを寛大に許しはじめていく。
よだれを帯びたべろが再び、今度はもっとおおっぴらにあてがわれる。
クスクス笑いの下で、上品なストッキングが少しずつよじれて、網目模様をゆがめていった。
まじめで常識的な主婦の理性が少しずつ崩れはじめた証しのように。
舐める男と、舐めさせる女。
イタズラの共犯に似た奇妙な連帯感に、周囲の空気が揺らいでいる。



もう、ガマンできない・・・
こみあげる衝動に後押しされるようにして、柏木はとうとう、疼きつづける牙をむき出しにした。
ちょっとふしだらに口許を弛めている理江は、まだそれに気づいていない。
鋭利な牙はスカートの陰に隠れて、死角になっているのだ。
柏木は迫る息を引き詰めて、彼女のふくらはぎの、いちばん肉づきのいいあたりに唇を吸いつける。
ストッキングの上から牙をたてて、
ぐいっ
と、理江のふくらはぎを咬んでいた。
「キャッ!」
ちいさな悲鳴が、頭上にほとばしる。
牙をもぐり込ませたとき、理江のふくらはぎを柔らかいと感じた。



「きゃっ」
圧しつけられた唇の隙間から硬い異物が滲むように突き出てきて、注射針のように皮膚を破るのを感じて、理江は思わず声をあげた。
それは強引なまでにぐいぐいと肌の奥へと埋め込まれて、
素肌に圧しつけられた唇が異様な音をたてる。
じゅるっ。
はじめて耳にする吸血の音。
思ったよりも汚らしい音だ、と思った瞬間、
ぐいっ・・・
と生き血を吸い上げられて、くらくらと眩暈を覚えた。
ちゅうっ、ちゅうっ、・・・ちゅうううっ・・・
わっ。血を吸ってる。血を吸ってるぅ。
なんだかくらくらしてきた。
けれども、不思議に恐怖は感じない。
さっきまで紳士的だった柏木がにわかにみせたあからさまな欲情にちょっとだけ辟易しながらも、
どこかでホラーな体験を愉しんでいる自分がいた。
血を吸い上げられるたびに傷口が疼いて、血潮が唇の奥へと飲み込まれるのをありありと感じる。
なんだかちょっと、キモチいい・・・
私はヘンだろうか?自問する理江。



柏木も、既婚者である。
ご主人に悪いな、とか、失礼にすると嫌われるだろうな、とか、
最初はそんな思いに囚われていた。
しかし、熟れた素肌になまの唇をあてがってしまうと、そうした思いは消えていた。
目のまえに差し出された女体を愛し抜いてしまいたい・・・
そんな自然の衝動にすっかり身をゆだねきってしまっている。
―――どお?若いでしょう?いい香りでしょう?あたし、まだまだ若いのよ・・・
流れ込んでくる血潮からそんなことばがじかに伝わってくるような、
闊達で活き活きとした脈動に胸を震わせている。
血液型は、B型だな・・・
どこかでそんな冷静な分析さえ始めている自分も感じながら、
脂ののり切った素肌がむしょうにいとおしく、強く強く唇を圧しつけて、吸い、また吸いつづけた。



ちょっと貧血・・・
すこしぼうっとなりながらも、気分はそう悪くない。
もうあともどりできないという軽い罪悪感と。
イケナイことをしてしまったあとの心地よい虚脱感と。
ズキズキ胸の奥にまで響いてくるようなきわどいスリルと。
処女をなくしたときの昂ぶりにちょっと似ている、と理江は思った。
柏木氏はさっきから、傷口からぬるぬると滲んでくる血潮を舐め取っている。
いくすじも伝線を走らせて破れ落ちたストッキングをもてあそびながら。
ちょっとだけぴりぴりする傷口にあてがわれる舌が心地よい、不思議なひととき。
血を吸われているというのに、意外なくらいに切迫感がない。
足許を吸いつづけている吸血鬼が、じゃれついてくる愛玩動物のようにさえ思えてきて、
「もぅ・・・」
軽く咎めながらも、相手を責める気持ちはわいてこない。
「破けちゃったじゃないの」
わざと口を尖らせてみるが、もはや落ち着き払ってしまった柏木氏はしゃあしゃあと、
「いい感じのストッキングですね。もっとマニアなやつなら、ブランド名まで当てるようですが」
「そこまでは、わからない?」
「ふふ。修行が足りなくって」
ちなみに何です?と聞いてくる彼を、
「忘れちゃったあ」
と、はぐらかしてやる。
「やれやれ。思った以上に冷静なんですね」
どうやっても、歯が立たない部分がある・・・
顔にそう書いてあるみたい。そんな柏木をちょっと意地悪な目線で窺う理江。



―――私の血、おいしかった?
―――びっくりしたー。思わず、縮みあがっちゃったわよ。
囁きかけてくる秘めやかな声色が鼓膜を心地よくふるわせる。
(やっぱり屈託のないB型だ・・・)
理江から吸い取った活き活きとした血潮が渇きかけていた血管を心地よくうるおしてゆくのを覚えながら、柏木の神経は背後に集中していた。
じっとりと陰にこもった視線は、おれの出番はまだか、とさっきから訴えつづけている。
「もうひとり、ご紹介したいのですが・・・」
一瞬紳士の顔にもどった柏木は、理江に同意を求める。
正気を喪いかけた彼女に、もとより異存のあろうはずはない。
しつけを教えられたばかりの世間知らずの少女のように、彼女はこくりと頷いてしまっている。


いかがでしたでしょうか?
ストッキングの脚をいたぶるシーン、ちょっとくどかったかな?
このシチュエーション、好きなので、どうしてもこってしまいます。^^;
RIEさん、貴女のストッキング、たっぷり濡らしてしまってごめんなさい。
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