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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

ひざ下をいたぶって・・・

2006年10月26日(Thu) 20:36:20

白のハイソックスに、紺色のラインが三本。
ふくらはぎの、いちばん肉づきのよいあたりを、くっきりと横切っている。
そのうえからそうっと圧しつけられる、赤黒い唇。
ぬるりとした唾液をうわぐすりのように光らせながら、ぴっちりと張りつめたハイソックスの生地になすりつけられてゆく。
少女の目線のありかは定かではないものの。
息を詰めながら見守っているのが、ありありと窺える。
にゅるり。にゅるり。
唇はヒルのようにいやらしくまといつきながら、ハイソックスのふくらはぎをさもおいしそうに賞翫し始めた。
ゆったりとした脚の線をうつした太めのリブが、じわっとゆがんでゆく。
しわをひきつらせ、くしゃくしゃにたるませながら、ずり落ちてゆくにつれて。
健康な小麦色に輝く素肌が、じょじょにあらわになってくる。
あ・・・
脚の主が、初めてかすかな声を洩らす。
唇が。きゅうっ・・・と、ひときわつよく吸いついたのだ。
眩しいほどの白さに一点、紅いものがにじんで、それはみるみる、いびつにひろがった。
きゅうっ。
唇が、ハイソックスのうえからむさぼってゆく。
少女の若さを吸い取ろうとするように。
きゅうっ。きゅうっ。
リズミカルなまでに規則正しい、吸血の音。
あっ・・・。う、うん・・・っ。
少女の吐息は切れ切れに、吸い出される己の血潮のあとを追いかけた。
あはっ。
牙を引き抜かれるとき。
洩れる吐息に、安堵が滲んでいる。

もぅ・・・
血の付いたハイソックスをふたたびひざ下まで引きあげながら。
少女は相手を咎めるように、口を尖らせる。
そんな少女のふくれっ面を、さも小気味よげに眺めながら。
影はセーラー服の襟足を両方からつかまえて。
口許に撥ねた飛沫もそのままに、こんどはそれを細いうなじに重ねてゆく。
きゃっ。
ひと声洩らすと、少女はそのまま姿勢を傾けていって、やがて静かになってゆく。

どうだね?
問いかけるのは、唇の主。
気を、そそられるね。
幻灯機のように映し出される恋人の映像に、青年の吐息もなまめいたものを帯びていた。
秋には結婚、するんだって?
ああ・・・
自分の選択に、後悔はないかね?
まったく・・・ないね。
フフン。
得意げに鼻を鳴らしながら。
男は青年のほうへと、影を寄り添わせてゆく。
たくし上げられてゆくスラックスから覗いたふくらはぎは、どこまでも薄手のナイロンに覆われていた。
しなやかな筋肉を。黒光りする薄手のナイロンが、まるで男の脚とは思えないほどなまめかしい色気で染めていた。
長いね。
ひざ下にようやく見出した靴下のゴムは、太い帯のようにくっきりと映えている。
きみが好むと、彼女がいったから。
ふふ・・・
笑みを含んだ唇が。
映像のなかとおなじようにぬらぬらとしたうわぐすりを含んだまま。
薄墨色に染めあげられたふくらはぎに、添えられる。
脚の線に沿って、ぬるっと吸着したそれは、ある一点に達すると。
きゅうっ・・・
唇の影に隠されたものを、皮膚の奥へと沈ませていった。
きみのなかで、ぼくの血と・・・彼女のが・・・いっしょになってゆくのだね。
虚ろになりかけた声色にくすぐったそうに笑みながら。
吸血鬼は牙をさらに奥へと刺し込んでゆく。
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コメント

お帰りなさいませ
>きみのなかで、ぼくの血と・・・彼女のが・・・いっしょになってゆくのだね。

別の体の中で一つになる血。
自分の体の中に殿方の命が入るに似た瞬間なんて考えるのは桜草だけですね。
二つから別の一つが生まれる。

夜はさすがに寒くなって参りました。
お風邪等召されませんように。
by 桜草
URL
2006-10-26 木 22:41:20
編集
おいでなさいませ。^^
血が織り交ざる・・・
深い暗喩だと感じます。
妻や、妻となる人の血を吸い取った唇にすべてをゆだねて。
吸いだされた己の血しおに想いを託して、
最愛の人のそれと交じり合うことを願ってゆく・・・

歪んでいますが。深いですね・・・
by 柏木
URL
2006-10-27 金 04:07:33
編集

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