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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

交接

2006年03月09日(Thu) 06:03:21

いつもの妻とは、別人だった。
夫の私の目にも目映く着飾った妻。
それだけのことならば冠婚葬祭の折に目にすることもあるのだが。
その夜の妻は、まるで違っていた。
ゆさゆさと揺れる、豊かな髪。
もみくちゃにされた、ワンピース。
はだけた胸元に光る、汗。
淫らな熱を帯びた、息遣い。
そう。その夜のパートナーは、彼女の夫ではなかった。

狂ったように、相手の男性にしがみついて。
もうダメ・・・そういわんばかりの喘ぎ声もあらわにして。
ドアーのすき間から私が送る熱っぽい視線さえも心地よげに受け流して。
はぁ、はぁ、はぁ・・・
うっ、あっ・・・あぁん・・・
淫らに翳る薄闇のなか、こらえ切れない言葉の切れ端が、私の鼓膜を突き刺してくる。

乱されたワンピースのすそからのぞく、お嬢さんのようにすらりとしたふくらはぎ。
途中までずり落ちたストッキング。
堕とされた女の装いに昂ぶる、私の網膜。
不覚にも、ただの男として妻の痴態を堪能し切っている私・・・
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コメント

相変わらず
ドキドキさせる美しい文章を
綴っていらっしゃいますのね。
女性の私でも感じさせられてしまいました。
これからもまた。
こんな文章で、楽しませてくださいね。
by maria
URL
2006-11-21 火 08:37:00
編集
>まりあ様
お久しぶりです。^^&書き込みありがとうございます。

実生活は体調最悪、仕事山積み。
絶体絶命ー。(><)
の境地なのですが。
貴女の書き込み・・・なによりのお見舞いです。m(__)m

このお話。「幻想」時代のものなのですが。
あっぷ直後にブログが吹っ飛び、目にした人は少ないと思います。
貴女に見出していただけて、よかった・・・
by 柏木
URL
2006-11-21 火 20:10:37
編集

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