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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

泊まり客へのもてなし

2006年12月19日(Tue) 07:47:19

「ここのご主人の好意だ。ありがたく受け取るとしようか」
わが家に宿を借りた、黒衣の二人連れ。
家人のすべてが寝静まったあと、ふたりひそかに笑みを交わし合っている。
ふたりのまえに佇むのは。
魂を喪ってしまったかのように、虚ろな眼をした妻。
長い黒髪を、お嬢さんのように背中に流し、
身に着けているのは、スリップ一枚。
太ももまでのストッキングは、かろうじて淑女の輝きを帯びていたが。
今夜にかぎっては、ひどく淫靡なものをよぎらせている。
  一夜の宿を借りるよ。
  連れはなかなか、凄腕だ。
みじかいオーダーに、すべてをのみ込んで。
夜が更けたら・・・妻をはべらせましょう。
唇がひとりでにうごいて、服従のことばを呟いていた。

では・・・
男のひとりが、妻にすり寄って。
両肩をつかまえて、うなじに唇をすべらせる。
ぉぉぉ・・・
怯えた声。震えるうめき。
けれどもそのなかに。
早くも陶酔を漂わせはじめている。
たしかに・・・凄腕だ。
まだ、いくらも血を喪っていないはずなのに。
抱きすくめられた腕のなか。
妻はもう、抗う力も、立ちつづける力も、喪っている。
ねんねなようだね。奥さんは。
きみにかかっては・・・どんな賢夫人もいちころだろうさ。
傍らで嘯くのは、なじみの彼。

じゃあ遠慮なく・・・ベッドに転がすよ。
静かに・・・な。
まっ白なシーツに整えられた褥のうえで。
豊かな身体を包むスリップは、むぞうさにくしゃくしゃにされてゆく。
ストッキングのゴムが鮮やかに横切る太ももが、
スリップの奥から、あらわにされる。
今こそ、淫靡な輝きに包まれる、娼婦の脚。
そして・・・愛妻を惜しげもなく娼婦にかえて、寝室に投げ入れたわたし。
引き剥かれ、顕わにされてゆく、わたしだけのもののはずの風景。
わたし自身が、さらされているような。
気恥ずかしい刻・・・
妻はどこまで、狂わされてしまうのか。
手加減は、無用だぜ。
いつもの彼は、ちらとこちらを窺いながら。
わざと聞えるほどの声で、相棒をそそのかしていった。
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コメント

凄腕!?
いいですわね、ふふふ、凄腕の殿方。
どんなところが凄腕なのかはまだこの物語ではわかりませんけれど、そう予告されるとドキドキしてしまいますね。
せっかくおふたりでいらしているのだから、お好きなものが違えば同時にわたくしを楽しんでいただけるのに、と思うのは・・・あまりにはしたないかしら、ね。
by 祥子
URL
2006-12-19 火 14:07:59
編集
>祥子さま♪
>お好きなものが違えば同時にわたくしを楽しんで・・・
ううぅ。なんというおいしい、いやもったいないお言葉♪
ミストレスとしての、最高の心得ですね。
傍らにうずくまる影どもも、ひどく嬉しそうに鼻をひくつかせております。
あまりにも、はしたない。^^
by 柏木
URL
2006-12-20 水 06:59:02
編集

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