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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

団らんの裏舞台

2006年12月26日(Tue) 23:17:38

笑いさざめくのは、母や妻、そして娘に息子。息子の許婚。
いずれも若い衣裳に身を彩って。
息子は男のくせに、姉さんのスカートを身につけていた。
やがて新たな娘になろうとしている年頃の少女は、
恋人の異装などは気にも留めずに、華やぐ会話に笑いこけている。

お食事に、お茶。そして、お酒・・・
妻は入れ替わり立ち代わりの饗応のたび。
台所に足を運ぶのだが。
時にはなかなか、戻ってこない。
どうしたの?問うものも、いないほど。
それは日常のなかに入り込んだ闇。

闇は妻を、ひと思いに飲み込んで。
くんずほぐれつ・・・交わす息遣いは、熱っぽい。
ひとしきり、交わりを遂げて。
戻ってくる時。妻はほろ苦い笑みで後ろを振り返る。
うなじに軽く、手を添えて。
指についた紅いものの由来を、だれも尋ねようとはしない。

入れ替わり、立ち代わり。
女たちはさりげなく、かわるがわる座を外して。
隣室の闇に、吸い込まれてゆく。
ちゅっ・・・
なにかの物音が洩れてきても。
たれもが聞えないふりをして、会話に興じている。
夜も更けた・・・というのに。

うなじを抑える女が、またひとり。
息子は紅いものを宿した恋人の指を、そのまま口にくわえ、
チュッ・・・と吸うと。
スカートのすそを軽々とさばいて、引き込まれるようにして。
闇の奥へと消えてゆく。

母も、そして娘までも。
おなじ血よね?
なぞをかけるような、意味深の目交ぜにすべてを隠している。
そろそろ・・・寝みましょうね。
誰いうともなく、客間をあとにするものの。
寝巻きに着替えるものは、誰もいない。
(どなたのところに、真っ先にしのんでくるかしら)
無言のやり取りに、クスクスと含み笑いを忍ばせながら。
フェミニンな装いのまま、各々の寝室へと散ってゆく。


あとがき
う~ん・・・うまく描けないものです。^^;
過去ログを見ていたら。
「順ぐりに」(2月21日付)に寄せられた桜草さまのコメが目に入りました。
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-628.html
>血を吸われたものがまた別のものの血を吸って
というお話と。
>ひとりの吸血鬼がある家族をひとりずつ、血を吸って
というお話と。
どちらが・・・?というわたしからの質問に。
>一人の吸血鬼に家族が・・・
というお応えを頂戴しました。^^
いつか描いてやろうと思いつつ・・・構想を暖めていたつもりなのですが。 (^_^;)
次回に期待しましょう。(苦笑)
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コメント

柏木様
私のコメントから生まれた新たな物語なのですね。
母親と娘って同じ血なのですが、お互いに女として意識してるってところがあると思うのです。
私の血の方がお母様よりも若々しくて勢いがあるわ。
あら、貴女の血よりも芳醇で旨味があるわ。
なんて・・・でも吸血鬼さんはどちらでも宜しいのでしょうね?
今宵は何を思ってどちらからお忍びになるのかしら?
by 桜草
URL
2007-03-04 日 20:36:57
編集
>桜草様
うんうん!激しく同意!
母娘で血の芳香を競い合うなんて、最高な関係ですよね。
おなじ血でありながら、齢相応の香りを秘めていて。
人妻と。若い娘と。
それぞれに己れの美を誇り合うのでしょう。
吸血鬼にとっては思う壺・・・なのでしょうけれど。
彼女たちの術中にかかっている証拠に、
どちらの身体にも、眩しげな目線を這わせながら、おおいかぶさってゆくのです。^^
by 柏木
URL
2007-03-05 月 06:41:36
編集

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