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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

声 励まして

2007年01月09日(Tue) 18:54:45

だいじょうぶ。貴男は、だいじょうぶ。
せつせつと声を励まして、俺を支えようとする女。
けれども、いちばん傷つき疲れ果てているのも、彼女。
自らのことは意識の向こうにほうり投げて、
顔蒼ざめさせ、よろめきながら。
ただひたすらに、目のまえの俺を救おうとする。

だいじょうぶ。俺は、だいじょうぶ。
手負いの獅子ほどの頑敵はいない。
だれもが、分かっている。俺に手出しをできるやつなど、いはしない。
だから貴女も・・・
腕のなか、倒れかかってきたその身は思いのほか嫋々としていて。
天女の羽衣の頼りなさを抱えて、俺は途方に暮れる。

血を吸いあって、生きているのね。わたしたち。
魔性の瞳が、ときとして真実のきらめきを宿すことを。
誰が知ろうか。
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再あっぷ分をもとのさやにおさめました。(^^ゞ
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能舞台にて

コメント

我が身を滅ぼしてでも
お慕いした方を助けたいと思ってしまうのは、女の母性ゆえ・・・でしょうか。
大丈夫よ。貴方なら出来る。
その声は、妻であれ恋人であれ、いつか幼い日の母の声にリンクしているのかもしれませんね。
by 祥子
URL
2007-01-09 火 23:44:35
編集
>祥子さま
ここに描くべきことではないのかも。ですが。
人知れずな呟きです。
はずさないひとだなぁ。
思わずそう、口走っていました。
お選びになるお話も。コメントの内容も。
いらえもままならず、なんども読み返させていただきました。
いつも、ほんとうにありがとうございます。
by 柏木
URL
2007-01-09 火 23:58:33
編集

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