fc2ブログ

妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

寝室で

2005年10月27日(Thu) 07:18:35

「おい、ちょっと・・・」
ヤツは私を呼び止めて。
ぐうっと肩を引き寄せて。
がぶり・・・
うなじにつけ入る、鈍い疼痛。
きゅっ。きゅうううっ。
ナマナマしい音をたてて血を吸い上げられながら。
三半規管をたちまち麻痺させられて、
無重力状態になった部屋のなか。
私の意識は宙をさまよいはじめる。
くたりとくず折れる畳部屋。
妻の帰宅は、これからだった。

目ざめたときは、すでに夜。
胸の上にかけられた布団の重みをおぼえながら。
けだるくかえりみるかたわらに、
滲むような薄闇のなか。
ふたりは折り重なるようにして、戯れあっていた。
勤め帰りのスーツを着たまま、眠りこけていた私のすぐ横で犯されている妻。
きちんと着こなしていた折り目正しいタイトスカートを思いっきりまくりあげられて。
ストッキングのガーターまであらわになった、肉づきたっぷりな白いふともも。
はだけられたブラウスはくしゃくしゃになっていて、
ストラップをちぎられたブラからはみ出る、ぽっちゃりとした乳房。
薄闇に浮かび上がる、妻の白く豊かな肢体―――・・・
まるでレイプシーンのような淫らな情景。
ことさらかたくなを装いながら。
うぅん、あぁあっ・・・って
ささやくような愉悦の呻き。
そんないやらしい声を洩らしながら、
きみの腰はしっかりと、ヤツの腰に結びついて、
みだらなまぐわいを愉しんでいる。

きみはずうっとそんなふうにして、男の相手をしていたのか。
このわたしの、かたわらで―――。


あとがき
たまには奥さんを出せよ。
そう、吸血鬼にそそのかされて。
せがまれるままに夕べの情景などをさくっと打ってみました。
よくいうよ。さくっとねぇ。
人の悪い笑みをうかべて、いま耳もとで囁いていますね・・・
前の記事
初夜のあと
次の記事
時をへだてて

コメント

コメントの投稿

(N)
(B)
(M)
(U)
(T)
(P)
(C)
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/775-ebbcca40