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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

娘のハイソックス 母親のストッキング

2005年06月19日(Sun) 07:45:44

学校に行くとき、奈緒美はいつもハイソックスを履く。
それ以外ではお呼ばれか、来客のときか、特別なときにだけ履く。
「どお?ちょっぴりお嬢様ぽいかな?」
兄のYを誘って映画に行くときについてきた奈緒美が得意そうに、おニューのハイソックスをそれとなく見せびらかしていたのを覚えている。
口に出しては言わなかったけれど、すねを蔽う厚手のナイロンはたしかに上品に映った。
最近の奈緒美は、いつもハイソックスを履いている。
「ノリ兄さんの好みでしょ?」
恩着せがましくいいながら、奈緒美はきょうも真新しいハイソックスをひざ下までぴっちりと引き伸ばす。
咬まれて血で汚されると知りながら。
さいしょの夜からしつこく唇を這わせたり、咬みついたりしていたから、よく心得ているのだ。
「はい、プレゼント」
スカートをひらめかせて無邪気に脚を投げ出す奈緒美。すっかり私の――屍鬼のモノになり果ててしまっていた。
純潔の証のように輝く無垢なかんじのふくらはぎが目映い。
わきあがる欲情が、抑えがたく胸を焦がし始める。
肉づきのいちばんたっぷりしているあたりに唇を這わせてゆく。
圧しつける唇を跳ね返すように、ももの筋肉がピチピチとしている。
しっかりとしたナイロンの生地の、しなやかな感触。じっとりと愉しむうちに、口許から洩れる唾液。
ちょっと、からかってやる。
「いい舌触りだね」
「えっち・・・」
奈緒美はもう、夢見心地に目を閉じている。
ハイソックスの向こう側から、まあ侵されていない青白い静脈が健康な血液を含んでたしかな脈動を伝えてくる。
ピチピチとはずむようなふくらはぎの張り具合を愉しみながら、ちくりと牙を突き刺した。
わずかに身じろぎするのを抑えつけて、牙を根元まで沈み込ませる。
純白の生地のうえに、バラ色のしたたりが不規則な水玉模様を広げた。

応接間では、母親の裕美が、小ぎれいにおめかしして待ちうけているはずだ。
娘のハイソックスとおなじように、自分の履いている濃紺のストッキングを破ってもらうために。
センスのよい柄物のプリントワンピース。
銀のネックレスに囲われたうなじには、ぽっちりとした赤黒い斑点がふたつ。
お母さんの首筋は、娘のよりもすこし、硬かった。
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