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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

オードブル

2007年01月27日(Sat) 06:53:37

おとなしくしなさい。きみたちは今宵のオードブルなのだから。
恐怖に引きつった人妻を、ひとり。また、ひとり。
怯える腕を手にとって、引きずり出すようにして、じゅうたんの上にまろばせる。
クククク・・・
たちのわるい含み笑いを浮かべながら、吸血鬼どもは、寄り添うようにして後ずさる女たちににじり寄って、一歩一歩距離を詰めてゆく。

家から、そのまま誘われたのだろう。
スカートはつけているものの、服装も、化粧も、決してよそ行きの派手さはない。
それがかえって、吸血鬼どもをいたく刺激しているようだ。
ひとりのスカートは、えび茶。もうひとりは、濃紺。
ひざ丈のスカートから覗くふくらはぎを包む肌色のストッキングが、ひきつる足首の辺りでかすかな弛みを滲ませている。

ふふっ。
ひとりが、女の腰に手を伸ばした。
たくし上げられはしまいかと、えび茶のスカートを抑えた手を、うえから抑えつけて。
そのままふくらはぎに、唇を這わせてゆく。
「きゃっ!」
女はうろたえて、つま先立ちになっている。

「いい子だ」
いい齢の人妻なのに、いい子呼ばわりされた濃紺のスカートの主は、
意思を喪失したかのように、もうひとりの吸血鬼に抱かれるまま、うなじを差し出していた。
ちゅっ。
きゅきゅう・・・っ
ふた色あがる、吸血の音。
物陰の男たちは、昂ぶる息遣いを懸命に抑えている。

他愛なくくず折れた女たちにのしかかって、
吸血鬼どもは、まるで用を足すようにスカートの奥に腰を沈めた。
ひいっ
あうう・・・っ。
人妻たちは、ひと声ずつ呻きをあげると、それをさいごに人妻であることを忘れている。
理性を忘れた夫たちの目の前で、えび茶と濃紺のスカートが踊るように揺れ、踏みしだかれてゆく。
凌辱は、短時間ですんだ。
「さて。本命のところに出かけるとしようか」
吸血鬼どもは、べつの女を目当てに来たらしい。
白目を剥いて気絶した女たちに、背を向けて。
たったいま血を吸い取った女体のことは、意識のなかから消えている。
つかつかと足音をそろえて目指すドアの向こう側には、今宵の主賓が着飾って待ち構えているようだ。

「ひとりでは、足りないのでね。すまないが、奥さんを貸していただくよ」
悪魔の囁きに、夫たちは魅入られたように首を縦に振り、
その妻たちは、ふらふらと立ち上がって、コートを手に取っている。
片手間に血を吸われ犯されてゆくことに、
却って欲情をかきたてられるかのようにして。
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