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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

順番

2007年01月29日(Mon) 21:30:05

「きみは?」
「始業式のとき」
「お前は?」
「うーんと、四月の半ばかな?」
「それから、ミナオは?」
「連休の前くらい」
「じゃあ、三番めだね」
「週に一人くらいずつ、ものにしているようだね」
さいしょは、サダオ。つぎがマサヒロ。それからつぎが・・・
順々に、手を上げてゆくのは。
ママのストッキングをこっそり履いて、ヒロくんにサービスした順番。
「みんな、されちゃっているんだね」
ボクだけじゃないんだ・・・
こっそりの悪戯を共有できる、共犯者の安堵感。
「色は?」
「うーん、ふつうの肌色だったかな」
「濃いベージュ」「うちは黒」
「黒?アダルトだね・・・」
不思議な談義に花が咲いている。

「困った息子たちですな」
すこし離れたところでは。
サダオのお父さんが、ことさらにしかめ面をつくっている。
「まぁ、年頃ですから」
べつのお父さんが、苦笑しながらとりなしている
なだめるほうも。なだめられるほうも。
よく分かり合っている人たちらしい。
しかめ面をしたサダオのお父さんにしたって。
自分の奥さんが真っ先に目をつけられたのが、内心ひどく自慢らしい。
息子の同級生が初めて破った妻のストッキングを、いまでも後生大事にしまい込んでいると、もっぱらの評判だった。
気がつかなかったですよねぇ。
息子がまさか妻のストッキングを盗み出して、友達にサービスしているなんて。
そしてまさか、妻が魔法をかけられて、息子くらいの子どものあいてをしているなんて。
気がついたときには、もう一ダースくらい。
ストッキングに穴をあけられちゃっていたんですよ。
穴の開いたのは、そちらのほうだけじゃなかったんじゃないの?
えぇ。まぁ・・・(^^ゞ
途切れがちな会話は、それでも途切れることなく。
微かに震えを帯びた苦笑やため息とともに、いつまでも尽きることがなかった。

ゆうくんは、ママの寝姿が忘れられない。
こっそり雨戸をあけておいたあの晩のこと。
忍び込んできたヒロくんは、「しーっ」って、唇に指を当てて、ゆうくんを口止めして。
そのままふすまの向こうに忍び込んでいって。
こぎれいなワンピースを着ていたママは、よそ行きみたいにおめかししていて。
悪戯にきたのね?悪い子ねぇって言いながら。
寝そべったまま、肌色のストッキングのふくらはぎを襲われちゃっている。
あのときとおなじみたいに。
ストッキングをくしゃくしゃにされていって。
ふしだらによじれさせたストッキングを履いたまま。
スカートの奥に、ヒロくんの腰を沈められていったのだった。
うん・・・うん・・・
はぁ・・・ふぅ。
マット運動でもしているみたいに。
体を上下に入れ替えて。
転げまわって。
けれども体操とちがうのは。
ママがくすぐったそうに、ころころと笑いこけていることだった。

玄関のあたりが、にわかに騒がしくなる。
きっとマサオがママを連れてきたのだろう。
ボクよりも一人ぶんはやく、ママのストッキングを盗んだ彼。
とうとうママにばれちゃったらしくって。
お説教されにきたらしい。
「お説教だってさー」
マサオが声をかけたのは、ほかならぬヒロくんだった。
後ろに控えるお母さんは、お嬢さんみたいな色鮮やかなスーツの下、すけすけの白のストッキングを履いている。
きっと破いてもらいに、履いてきたんだね。
少年たちの目は、案外に的を射ているのだった。


あとがき
前作「たたみの上で」のつづきです。
蛇足でしたね・・・^^;
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