淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・
エチケット
2007年02月06日(Tue) 22:56:54
そそぎ込むのは、エチケット。
妻の浮気を愉しむことのできる夫が、
妻の肉体を、ぞんぶんに愉しんでもらうため。
彼女のパートナーに許す、特別な待遇。
男たちはなぜ・・・そそぎ込むことに、こだわるのか。
それはきっと、本能を呼び覚ますことだから。
はらませてやる。胤をつけてやる。
そうすることで、ながいこと。男は女を己固有のものにしてきた。
胤をつける。
血を伝え、受け継がせるために。幾世代もつみ重ねつづけられてきた儀式。
じぶんの妻を、捧げるとき。
男たちは、妻たちの奥深く秘められた体腔のさらに奥に、
熱いしぶきをまき散らされてしまうことで。
妻のすべてを侵蝕されてしまうだけでなく。
妻のありったけを そして 己のすべてをも 支配されてしまう。
己の血筋、もろともに。
その事実を、本能で感じ取る。
捧げられた褥のうえ。
満ち足りたまぐわいを遂げるには。
さいごにすべてを吐露する射精という行為は、なくてはならないもの。
これを許し受け入れることなしに。
さいごの一線を許したことにはならない。
一線を越える。
女のばあい。それはたんに、肌身を許すこと。
下着のなかにまで、手や指を挿し入れられて。
衣装の裡に秘めた素肌に、まさぐりをうけて。
大切に秘めた処を、剛くそそり立つ太い芯でかき乱される。
すり合わされる粘膜のせめぎ合いにこらえきれなくなって、すべてを忘れてしまう。
それが、男を受け入れる ということ。
けれども妻帯者が、最愛の妻を捧げるとき。
己の座をしんから譲り渡すには。
精を注がれなければならない。
ちがう色の精液で、妻という唯一人のひとの、秘奥までまみれさせてしまうことで。
しんからの歓びを成就させる。
捧げた相手がしんから妻に満足したことと。
己の立場に相手の男がそっくり入れ替わり同化したことと。
それがたとえつかの間の、たった一夜のことであっても。
ふしだらに染めた一夜を 男は決して、忘れることがない。
妻を愛しつづけるかぎり・・・
- 前の記事
- 寵遇か?恥辱か?
- 次の記事
- 泥んこになった新妻
- 編集
- 編集
- 編集
- トラックバック
- http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/828-d335416c