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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

悪戯坊主 1

2005年10月30日(Sun) 12:52:07

学校にあがったばかりのわたしの坊やは、吸血鬼。
お父さんは、お姉ちゃんのパパとはちがう人。
クラスの女の子を襲っちゃダメよ、
どうしてもガマンならなかったら、お姉ちゃんの教室に行きなさいよ。
そう言い聞かせている毎日。
そんなときに舞い込んだ、親類からの招待状。

坊やの世話を誰にも頼むことができなくて。
お姉ちゃんといっしょに初めてお出かけした結婚式場。
おめかしをしたきれいなお姉さんたちが行き交うたびに、彼の目は足許に釘づけ。
とうとうガマンできなくなっちゃって。
私の脚をおねだりされちゃった。
だって、困るわよ。こんなところで。
仕方なくって、お姉ちゃんを外で待たせて、坊やと一緒にトイレに入る。
個室のドアを閉めたとたん、
脚をつかまえる手ももどかしく、
性急にねぶりつけられた幼い唇。
い、痛・・・ッ!
しょうがない子ね、ほんとうに。
黒は裂け目が目立つのよ。
履き替え用意していたからいいようなものの。
先が思いやられるわ。

お願いだから、おとなしくしていてね。お式がおわるまで。
あ、ちょっと。お行儀悪い。
テーブルクロスの下にもぐりこんだりして。
ちょっとぉ。
ダメよ。ダメだっていうのに・・・
もう。
黒は目立つのよ。本当に。
テーブルの下に隠れた場所で。
いいようもなく快感なチクチクとした牙の下、
チリチリ裂けていくのが、伝わってくる。
こんどはお姉ちゃんね。
ちょっと痛くても、ガマンしてね。
ア、ほんとに痛そう・・・
ほかの方たちに気づかれないかしら。
真っ赤なハイソックスでよかったね。目だたないですむから。

どこに行ったの?
向かいの淑子おばさんね?
ダメよ、そっちは。
主人の妹だから、坊やとは血が繋がっていないのね。
だからって、ものめずらしくすり寄って。
淑子おばさま、顔しかめてる・・・
ごめんあそばせ。うちの子がそそうして。

やっと席に戻ってきたと思ったら。
おばさんのストッキングは肌色だから、目だたないよ。
そんなこと言ってる場合じゃないでしょう?
そう咎める私にはそっぽを向いて。
口の周りにつけた赤いものをぶきっちょに拭い取って。
あ!そっちはダメよ!
あぁぁ。
新婦さんのほうにいっちゃった。(><)
真っ白なウェディングドレスに包まれた、かわいい感じの今どきのお嫁さん。
彼が足許に這い寄ると、
キューン!
って、眉しかめちゃって。
困ったぁ・・・
でも、どういうわけか何も言わずに黙ってくれていた。
花嫁のお姉ちゃん、白だったよ。^^v
聞いてないわ、そんなこと。

それからあとは順繰りに。
目だたぬ背丈をいいことに。
あちらこちらのテーブルにもぐり込んで。
お嫁さんのお母さん。
親戚のお姉さん。
友人代表の女の子。
もぅ、騒ぎにならないのが不思議だわ。
お願い、もうおイタはやめて頂戴!


あとがき
なぁんか、いつにも増してヘンなものになっちゃいました。^^;
結婚式場に行くといつも、着飾ったおばさま&お姉さまの足許に目がいってしまう、いけない柏木の妄想です。^^;
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コメント

悪戯坊主♪
初登場はこんな時期だったのでしたね。
もう1年前・・・だったなんて。
なんとなく新人君のような気がするのは、彼のネーミングのせいでしょうか。
柏木さんの幼少のころの一面を彷彿とさせる彼の存在は、これからも期待大です。

そういえば、このお話にもコメントさせていただきましたっけ♪
by 祥子
URL
2006-10-09 月 16:33:31
編集
>祥子様
足許に這わす不埒な目線を咎めつつも苦笑の裡に受け容れる・・・そんなコメントを頂戴しましたっけ。^^
ちょっと違ったかな?^^;
このキャラも。ある日突然生まれ、いまでもたくましく?生きつづけています。
今夜も闇の向こうで、くすくすと悪戯っぽい笑いを浮かべているかもしれませんよ。
そう、貴女の後ろで。^^
by 柏木
URL
2006-10-09 月 23:12:16
編集

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