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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

お嫁入りまえだというのに・・・

2007年03月12日(Mon) 06:54:16

「お嫁入りまえだというのに・・・みだらなことを、覚えてしまいました」
はにかむように、ほほ笑みながら。
そんな大それたことを、さらりとこともなげに口にする。
婚約者の由貴子さんは、きょうも白いワンピースに身を包み、
小首をかしげながら、いつになく。
ちらちらとお行儀のわるく、わたしのことを盗み見るようにしている。

挙式を間近にひかえたあの晩以来。
ふた晩に一度は、お邸に招かれて。
なにをされて帰ってくるのか、問いただすまでもない。
雪のように白いうなじに、くっきりと。
赤黒い痕をふたつ、綺麗に滲ませて。
涼やかな笑みは、おどろおどろしい情交を、みごとなまでに押し隠している。
そんヴェールを、むぞうさに取りのけるようにして。
犯されているんです。あのかたに・・・
笑みさえたたえながら。そんな怖ろしいことを、口にしている。

困りましたね。
わたしはしんから困ったように。それでもほほ笑みをかえしながら、由貴子さんを見つめている。
目線を合わせる瞳は、夢見るような、うっとりとした光彩を帯びていて。
純潔の輝きを喪ったはずの肌は、いっそう艶を増したかのように輝いている。
おやめになることは、できそうにありませんね?
つとめて穏やかな問いかけに。
恋しいフィアンセは、謝罪するように。
意味ありげな、深い笑みをかえしてくる。

はまってしまいましたわ。
清楚な洋装を、襲われて。
薄く透き通るストッキングの脚を、はしたなくいたぶり尽くされて。
うら若い血潮を、むざんなほどに、餌食にされて。
かすかに濡らす飛沫に、ブラウスを妖しい輝きで彩って。
妖艶なヒロインという役柄に、いつか染まってしまった彼女。
初めてのとき。貴方におひざを抑えられて。逃げられなくなってしまって。
あのとき破られてしまったストッキング。あのかた、まだたいせつにお持ちになっていらっしゃるのよ。
ひめやかな語りが、いつか誇らしげな色を帯びていた。

似合わないでしょう?
そっと差し出される脚は、白いワンピースのすそから、見せびらかすようにひざ小僧をのぞかせて。
そっと差し出された脚は、濃紺のストッキングに脛の白さを滲ませている。
彼女に言われるまでもなく。
白のワンピースには、およそ不似合いな色づかいだった。
存じませんでしたわ。吸血鬼の女にされてしまうと、青のストッキングを履くのですって?
そんなしきたり。おかあさまに、教えていただきました。
”吸血鬼の、女”
耳にじぃんと響く、妖しくも魅惑的な響きをもった言葉が、
にわかにわたしの理性を痺れさせてゆく。
  似合うか似合わないかは・・・今夜のきみしだいだね。
思わず口をついてでた言葉を、まるで待ちかまえていたかのようにして。
由紀子さんは小娘みたいに、くすっ、とイタズラっぽい笑いで包んでゆく。
ご覧になる?
愉悦を含んだ上目遣いに。なぜかこくりと、うなずきをかえしていた。

恥ずかしいわ。やっぱり恥ずかしいわ。
出かけるまぎわ。
由貴子さんはおぼこ娘のように恥らったけれど。
罰ゲームだよ。きっちり、辱めていただこうね。
わたしは彼女の手をとり、引き立てるようにして。
凌辱の館へと。いざなっていった。
見られるの?見られてしまうの?いけないところを・・・
けれどもそれは。きみとベッドをともにするのとおなじくらい。
ズキズキと昂ぶることなのだよ。
言い含められるままに、うなずいて。
すこし涙を含みながら。
嫌いにならないでくださいね。
由貴子、はしたなく振舞ってしまいますわ。きっと。
かりに万一。涙が計算づくのものだったとしても。
貴女のたくらみになら、きっといつでもワナに落ちてしまいそうだね。

あっ・・・うう・・・んっ。
初めて目にする、情事の現場は。
眩暈のするほどに、強烈だった。
透き通るほどに気高い素肌に、いやらしい唇を滲まされて。
知性と高貴さを秘めたうら若い血潮を、思う存分、啜られて。
白の正装は、じょじょに理性を喪って、狂わされてゆく。
ふかふかと待ち受けるベッドめがけて傾いてゆく姿勢を、
立て直すこともできないままに。
由貴子さんは、清楚な衣裳もろともに。
褥の罠に、堕ちてゆく。
いつもきちんと着こなされたワンピースを。
あんなにもむぞうさに、はねあげられて。
素肌を妖しく染める青のストッキングの脚を、太ももまであらわにされて。
じわり、と滲む。淫らな彩り。
彩りのなかで、しなやかに起伏する脚線美。
絡みつき、せめぎ合う、脚と脚。
深く密やかなまぐわいに。
未来の夫であるわたしさえ、踏み込むことのできないでいる。
そう。痺れたように、動けぬままに。
花嫁の凌辱シーンに、いつか理性を忘れ、酔い痴れて。
ただの男になって、目線をぎらつかせてしまっている。

はしたない愉しみに、目ざめてしまいました。
あすの朝、そんなふうに謝罪を口にするのは。
きっと、わたしのほうなのだろう。
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コレクター (まにあっくな彼。^^;)
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お姫様のように♪

コメント

お嫁入りしちゃったのに
 慎ましさが足りません(笑)
きっちりとすっきりときっぱりと
そんな人妻になりたいなぁ。
日々、精進してはいるんですが
ちょっとばかり
いけない楽しみ(ネット)覚えてしまいましたの。
さやかの精進すべき時間を大幅に割り込んで
ウーン (Θ_Θ;)いいんだか、悪いんだか。
内緒ですよ・・・絶対ね。
by さやか
URL
2007-03-13 火 18:02:10
編集
いけない愉しみ、覚えてしまわれたのですか?
あらら。。。
いけませんね。ほんとうに。^^
でも、そうやって・・・
人は、オトナになってゆくものなのだよ。
ホントかな・・・・・・w
by 柏木
URL
2007-03-13 火 22:00:17
編集

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