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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

慈善事業 2

2007年04月30日(Mon) 07:57:12

おや、お宅もですか・・・
エェ。そちらもなんですね。
お隣同士。夫同士。
ひそかな呟きに込められた、濃厚な共感に。
しばし、互いの立場を思いやる。
夜更けて、さ迷い出るように。
ひっそりと出かけてゆく、妻たち。
それを送り出す、夫たち。
妻たちは、まるで申し合わせたように。
ぴかぴかのハイヒールに、黒のストッキング。
夜の闇にコツコツと響く硬質な足音が遠ざかると。
夫ふたりは、互いの目を見て、笑んでいる。
いかがです?どうせ、お寝みにはなれないでしょう?
そうですね・・・あとをつけてみますか。
お互い、悪戯ざかりの少年のように。
おなじことを考えついていた。

村はずれの納屋は、女たちの解放区。
息を忍ばせるようにして、夜道をたどってきた女たちは。
待ち受けていた男どもに、護られるように取り巻かれ。
逞しい猿臂に巻かれながら、スーツやワンピースに着飾った身を淪(しす)ませてゆく。
脱がされるブラウス。
中身ごと、もみくちゃにされるブラジャー。
たくし上げられた紺のスカートから覗く太ももは。
ついぞ見慣れない、ガーターストッキングに区切られている。
妻たちは、背中合わせに立ったまま。
くすくすと笑み合いながら。
あらまぁって、恥じらいながら。
縛めをうけているわけでもないのに、唯々諾々と意のままに随ってゆく。

なかなかやりますね。あいつらも。
お隣のご主人は、妻の情人たちを賛美している。
どうやら負け惜しみだけでは、ないようだ。
ほら、あんなに上手に、家内のおっぱい揉みくちゃにしちまって。
あんなに感じているところ・・・めったに見ることができないのですよ。
うちの妻も・・・感じ始めているらしい。
頬にさしたバラ色をした高潮が。
いつになく生々しく、はずみがついている。

脱がされたハイヒールが、藁の上に転がった。
ストッキングの薄いつま先を、なかば泥にまみれさせて。
女たちは、きゃあきゃあとはしゃぎながら。
戯れかかってくる男どもを、あしらいかねてゆく。
くすぐったそうに身を揉みながら、服を脱がされてゆく奥さんに。
あいつ、あんなに太もも、開いちゃって。
うぅん。なんて、いやらしい・・・
ご主人、いやらしいのは。僕たちのほうかもしれませんよ。
けれどもわたしも、ひとのことなど言えやしない。
由貴子さん、わたしとの夜よりも・・・昂ぶっておいでですよね?

あっ。あいつぅ・・・
お隣のご主人が歯噛みをしたのは。
真っ先に奥さんに挑みかかったのが、大の仲良しだったから?
あっ。妻のほうもいつの間にか、組み敷かれている!
黒光りしているガーターストッキングを穿いたまま。
しなやかな脚をヘビのようにくねらせてゆく、藁のうえ。
はっ、はっ、はあっ・・・
迫るほどの息遣いに、息遣いを重ねてゆく、獣になった男たち。
わたしの妻と、知りながら・・・
彼の奥さんと、知っていながら・・・
ただ本能のまま、おおいかぶさって。
ふざけるように。じゃれ合いながら。
藁の褥を、乱してゆく。
あっ、あっ、あんなに乱れちまって。あんなに奥まで、入れさせちゃって。
ご主人、声が大きいですよ。

妻たちに群がる男どもは。
職場の後輩だったり。
息子の学校の先生だったり。
とにかく誰もが、仲のよい身内や友人。
翌朝になったなら。
おや、いいお天気ですね。
だなんて。
当たり障りのないあいさつを、しかけてくるのだろうか。
お宅の奥さん、おいしかったですよ。ごちそうさま♪
なんて、想いながら・・・
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