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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

いまはまだ、それで良いのですが・・・

2017年08月27日(Sun) 07:38:55

子どものころから慣れ親しんでいる、吸血鬼の小父さんがいます。
いつのころか咬まれるようになって、いまでは週2,3回は会って、血を吸わせてあげています。
ぼくと小父さんの関係は、両親も認める仲です。
特に母は、父に勧められるまま小父さんと週2~3回は会っています。
セックス経験のある女の人が血を吸われると、性行為まで迫られる・・・というルールを知ったのは、年ごろになってからのことでした。
でも母は小父さんと交際していることを誇りに思っていますし、父もそんな二人をを暖かく見守っているようです。

この間、ぼくには彼女ができました。
相手は、幼なじみのヨシ子さんです。
彼女とは、たぶん結婚すると思っています。
お互いの両親も、ぼくたちの仲を認めてくれています。
子どものころ、ぼくは小父さんに約束をしました。
「ぼくに彼女ができたなら、父がそうしているみたいに、彼女のことを小父さんに紹介してあげる」って。
そのことが気になって、ぼくはヨシ子さんに相談しました。
「ぼくには子供のころから仲良くしている吸血鬼がいて、いつも血を吸わせてあげている。ヨシ子さんの血も、吸ってもらいたいと思っている」って。
ヨシ子さんはこころよくぼくの希望をかなえてくれました。
二人で小父さんに会いに行って、さいしょにぼくがお手本で咬まれて、
そのあとヨシ子さんもぼくと同じようにして、首すじや脚を咬まれたのでした。
セーラー服姿のヨシ子さんが小父さんに抱きすくめられて首すじを咬まれたり、
真っ白なハイソックスを履いたふくらはぎを咬まれたりしているのを視ているうちに、
なんだかゾクゾクとした、落ち着かない気分になってしまいました。
ヨシ子さんの白いハイソックスにバラ色のシミが拡がってゆくのが、なんともいえず毒々しくて・・・
それ以来、ぼくはいつも彼女を連れて、二人ながら血を吸わせてあげるようになったのです。

でもさいきん、あたりまえのことに気づいて、ハタと当惑しています。
いまはそれで良いのですが・・・
小父さんがセックス経験のある女性を相手にするときには、性行為まで迫るはず。
そしてきっと、それがぼくのお嫁さんであっても、例外ではなくそうするはずですから。
ぼくが当惑しているのは、それだけではありません。
そうなることと知りながら、ぼくは結婚後のヨシ子さんが小父さんに会って犯されてしまう光景を想像して、ゾクゾク昂ってしまうことなのです。
白いハイソックスの脚を咬まれながら、ヨシ子さんが恥じらっているのを視てさえ昂奮するぼくです。
新妻のスーツ姿を抱きすくめられて、なまめかしいストッキングで装ったふくらはぎを冒されるのを見たら、もっとドキドキしてしまうことでしょう。
夫として、妻の身を守らないでどうするのだ?という気持ちも、むろんあります。
でもきっと、やはりぼくは、子どものころから慣れ親しんだ小父さんが悦んでくれるように奉仕することを選んでしまうことでしょう。
ヨシ子さんは、そういう遠くない未来に起こるいびつな関係を、とっくに意識しているみたいです。
「タカトくんのお嫁さんになっても、襲われちゃうんですよね?」
「いやだ~、夫ある身で生き血を吸い取られちゃなんて♪」
などと冗談ごかしに口にするのも、
小父さんばかりではなくぼくのことまでそそる意図で言っているに違いありません。
そして、二人して若い生き血をたっぷりと吸い取られた後、家路をたどる道すがら、
ヨシ子さんはぼくをふり返って、爽やかに笑いながら言うのです。
「あたしがまちがえちゃっても、タカトくんは責任取ってくれるわよね?」
って。

男と女が仲良くなる、最高のやり方

2017年08月25日(Fri) 05:56:08

この村には、いろんな形の愛がある。
嫁が旦那の口利きで、舅と愛し合っている。
兄と妹が、夫婦のように暮らしている。
お互いの嫁に、夜這いをしかけ合っている。

村の長老が妻の寝室に夜這いに来ているのを、幼い息子が視てしまった。
あれはね、いけないことではないのだよ。
お前はまだ小さいから、わからないだろうけど。
男と女が仲良くするのの、いちばん最高のやり方なんだ。
あのお爺さんは、父さんと仲良しなんだから、
母さんとそういうことをするのを、特別に認めてあげているんだ――

とっさに思いついたそんな言い訳を、息子は真に受けて育っていった。
母さんがお爺さんと抱き合ってるのを見ると、僕なんだかドキドキするな。
そんな言いぐさをするのが、ちょっとだけ気になったけれど。

十数年後。
息子は照れ臭そうに報告する。
母さんと、仲良くなっちゃった。
父さんのいう、男と女が仲良くなる、最高のやり方でね。
わたしは当惑しながらも、台所からはらはらしながら聞き耳立てている妻を意識して、鷹揚に受け答えした。
それはよかったね。おめでとう。
でもいつまでも、母さんとしているんじゃないぞ。お前も早く、嫁を見つけないとな。

世代は性懲りもなく、くり返すのだろうか。
息子は自分の新婚家庭に幼なじみたちを招き入れて、
毎晩のように夜這いを許して、
嫁が自分の親友たちをもてなす姿を目の当たりに、
「なんだかドキドキするんだ」
と、くり返し呟きつづけている。

兄妹たちの、濃い関係

2017年08月25日(Fri) 05:26:24

この村には、いろんな形の愛がある。
嫁が旦那の口利きで、舅と愛し合っている。
兄と妹が、夫婦のように暮らしている。

婚礼の席は、乱交の場――
法事の席は、乱交の場――
そんな常識が、この村ではまかり通っている。
そういう席にはだれもが珍しく、改まった服装でやって来るから、
下手をするとだれがだれだか、見違えてしまうときがある。
きっとそんな、いつもとはちがう非日常の時間だから、
そういうことが起きるようになっていったのだろう・・・と、だれかがうそぶいていた。

桜井和也(仮名)が初めて妹の裕香(同)を襲ったのは、そういう場での出来事だった。
和也はかねてから、器量よしの妹を自慢に思っていたけれど。
そんな感情を妹に抱く兄がもくろむことはひとつであるはずなのに、
ほかの妹持ちの同輩たちが婚礼や法事の席で、次々と近親相姦を遂げていったというのに、そういうことになかなか、踏み切れないでいた。
そういう奥手な理性が堰を切ったのが、裕香が勤めに出るようになって初めての婚礼の席でのことだった。
地味なスーツに身を包んで友人たちと笑い合っていた輪のなかに割って入った和也は、
なにが起こるのか予感した友人たちがスッと身を引くのさえ目に入らずに、裕香の前に立ちはだかった。
「え?」
目を丸くする裕香の手を強引に引いて、宴席のしつらえられた大広間の隣室に引きずり込むのを、だれもが見て見ぬふりをした。
あそこのお兄ちゃんは、妹にご執心――それはだれもが知る公然の事実だったから。

大広間の周りには、芋に小芋がつくように、隣り合わせに小部屋がいくつも並んでいた。
すでにほとんどの部屋が、埋まりはじめていた。
嫁入り前の姪と、その叔父。
久々に里帰りした息子と、その母親。
息子の計らいで義父の相手をする、都会育ちの嫁。
そんなカップルたちが、熱い吐息を交し合っていた。
やっと空き部屋を見つけると。
男は中からカギをかけ、
女は観念したように目を瞑る。
都会ふうのタイトスカートのお尻に伸びた手が、
さいしょはおずおずと触れてきて、
スカートを通して感じた丸みと質感にそそられたのか、
手つきが荒々しくなるのに、時間はかからなかった。
硬いスチールの床のうえ。
スーツ姿のまま組み敷かれた妹は、その場で女にされていった。

それ以来。
兄と妹とは、ひとつ屋根の下、夫婦同然に暮らすようになった。
そういうことは村ではよくあることだったので、親たちも咎めようとはしなかった。
父親は見て見ぬふりを決め込んでいた。
彼はそうやって、母親の不倫も、嫁が義父に抱かれるのも、ずっと見て見ぬふりで通していた。
母親は息子にひと言、
「子どもだけは作らないでね。お嫁に行けなくなるから」
と、そこは母親らしく、娘の将来をちょっとだけ、気づかっていた。

妹の裕香に、縁談が舞い込んだとき。
さすがに和也も観念した。
いずれは長男として嫁を取らなければいけない身だったし、
血の濃い結婚が実生活にいい影響をもたないのも、理屈ではよくわかっていたから。
縁談の相手は、和也の幼なじみだった。
ふたりの関係を重々承知したうえで、和也の妹との縁組みを申し入れてきたのだった。

ふつうなら。
縁談を持ってくるのは、村のしかるべき顔役だった。
けれどもそのような手続きを通さずともよいほど、両家の仲は密であった。
顔役の代わりに和也の前に現れたのは、中学二年になる幼なじみの妹の照美だった。
照美はさいしょに、義姉になる裕香に礼儀正しく頭を下げて、
「兄から縁談をことづかってきました」
と、単刀直入にそういった。
十歳以上齢の離れた女ふたりは、目交ぜですべてをわかりあったようだった。
「裕香お姉さんの代役、私ではつとまりませんか?」
初々しくてか細い笑みが、きちんと着こなした制服姿に、よく似合っていた。
しばらく見ないうちにすっかり年ごろの娘になっていた幼なじみの妹に、和也は目の色を変えた。
照美のか弱い腕を引いて、制服姿にはおよそ似つかわしくない納屋に引きずり込んでゆくのを、
「お兄ちゃんあんまりね」
と、裕香はわざとのように口を尖らせた。
女に目がない兄貴に愛想をつかして縁談を承知する――そんな段取りを。
兄の和也も、妹の裕香も、きちんと踏まえていった。
薄暗い納屋のなか。
藁まみれにされる制服に包まれた、十四歳のか細い身体は、和也をいたく満足させた。

和也に正式な縁談がわいたのは、数年後のことだった。
相手は照美ではなかった。
村では指折りの素封家の娘である婚約相手は、村の長老を相手に処女を捧げたうえで嫁入りしてきた。
照美は事情を知らない他家へと嫁いでいった。
和也の嫁は、夫の許しを得て長老との交際を続けていたし、
和也の母も、嫁の不行跡には目をつぶっていた。自分も身に覚えのあることだったから。
裕香は時折、婚家から実家に戻ってきて、嫁を公然と寝取らせてしまった兄を見舞った。
和也は幼なじみの愛妻となった実の妹を、熱情をこめて掻き抱き、
物わかりのよい幼なじみは、最愛の妻が近親相姦の歓びを尽くすのを、見て見ぬふりを決め込んだ。
実をいうと、照美も時々実家の親に会って来ると称して里帰りして、
実家を素通りして和也の家に入り浸った。
照美の夫は妻を寝取られることに昂奮を覚える質だった。
新婚生活のなかで、夫のそういう嗜好を見抜いた照美は、「あたし浮気してあげる」と夫をたきつけて、
時には夫同伴で里帰りをくり返した。
夫の目の前でその妻を犯すという趣向は、和也の気に入るところだった。
自分自身も長老に命じられて、妻の不義の場面を見せつけられていたから、
相手の気持ちがよくわかるのだ。
息をつめて見つめる都会育ちの夫のまえ、
和也は照美に敬意と愛情をもって接し、密にまぐわい続けるのだった。

親孝行――舅と嫁との交際録

2017年08月25日(Fri) 04:50:26

この村には、いろんな形の愛がある。
嫁が旦那の口利きで、舅と愛し合っている。
兄と妹が、夫婦のように暮らしている。


宝井秀馬(46、仮名)は、やもめになった父(73)に、妻の里美(44、同)を抱かせている。
きっかけはすでに、新婚のころからあった。
秀馬の留守中、父が里美を強姦したのだ。
都会育ちの里美は結婚後も、隣町のオフィスにOLとして勤めていた。
義母の登美子はたまたま外出していて、夫の秀馬は農協に勤務していたから、
家には義父しかいなかった。
その義父から、「体調が急変した、早く帰ってきてほしい」と連絡があったのだ。
里美は勤務先の上司に事情を話し、会社を早退して帰宅した。
スーツ姿で務めから戻った里美に、義父は目の色を変えて襲いかかった。

体調不良は嘘だった。
いや、体調が変になっていたのは、嘘ではないのかもしれない。
彼は女に飢えていた。
その欲情を満たすべき妻の登美子は、外出していた。
里美は泣いて抗ったが、どうすることもできなかった。
若々しい張りのあるバストを包むブラウスは引き裂かれ、ブラジャーの吊り紐は引きちぎられて、
押し倒されてじたばたさせた脚からは、ストッキングを引き剥がれていった。
それでも、義父の道ならぬ激しい吶喊に、里美の腰は本能的に応えつづけてしまっていた。
きっと。
義父娘の身体どうしは、相性がとても良かったのだろう。

ふたりの関係はしばらくの間、夫にも姑にも秘密のままつづいた。
里美は会社の早退をくり返し、やがて退職せざるを得なくなった。
ひとつ屋根の下にいる時間が長くなったことは、ふたりにとってもっけの幸いだった。
夫が農協に出勤し、姑がなにかの用事で家を空けると、
ふたりは待っていたかのように、むさぼり合っていた。
そのころ授かった男の子の父親が、夫だったのか、義父だったのか、里美にも確信が持てずにいる。

しかしやがて、それと察したのは姑だった。
彼女は出かけると見せて突然帰宅し、濡れ場の最中の現場に踏み込んだ。
修羅場にはならなかった。
くんずほぐれつしているふたりを凝視すると、
「落ち着いたら茶の間に来てな」
と呟いて、スッと姿を消した。
不義をはたらいた舅と嫁とが、舅の部屋から出てきたのは、それから一時間後のことだった。
舅は数々の不行跡で、もともと姑には頭が上がらなかった。
「秀馬も薄々、感づいている。この一件は妾(わたし)に預けてもらいます」
姑の登美子はそういうと、里美は蒼くなってうなだれた。
それでも舅はしたたかにも、「別れを惜しみたいから」といって妻を別室に去らせ、
もういちどだけ、嫁を自室へと引きずり込んだ。

やはりあんたが気づいていたように、里美さんはお父さんとデキていた。
でもとりあえずふたりを引き離して、お父さんにはきつく言っておいた。
たぶんふたりは、別れるだろう。妾のひと睨みは、あのひとにとって絶対だからね。
お父さんのめんどうは、あたしが見る。
悦次叔父さんもいなくなったからね。
あとはあんた次第だよ。
父さんに親孝行するつもりなら、それもいいだろう。
でも、離婚だけは家の恥だし、幼い冬馬のためにもならないから、絶対にお止しなさい。
秀馬は母親のいうままに、妻にはなにも問わず、いままでの日常を素知らぬ顔で重ねつづけた。

それから十数年が経った。
登美子はもはやいなくなり、父親はほんとうに独りになった。
いなくなる少し前、秀馬は登美子から色ざんげを聞かされた。
あたしが嫁いできてすぐのとき、お父さんに言われてね。
お前はもう憶えていないかな、お祖父さんの相手をさせられたんだ。
いちどきりじゃなくって、なん度もなん度もだった。
週に3度は抱かれたかな。
そのときにはいつも、お祖母さんはいなくなっていたし、お父さんは勤めに出てた。
この家は、どうやらそういう家らしい。
そのうちあたしも割り切って、お祖父さんとつき合うようになった。

お祖父さんがいなくなった後は、お祖父さんの遺言で、
一生独り身だった悦次叔父さんのところに行くようになった。
女ひでりだったからね。しつこかったよ叔父さんは。
でもあんたもあの叔父さんには懐いていたしね、それでよかったんだよ。
あのひとも、お祖父さんも、あたしを辱めようとしてしたことじゃない。
血のつながってない家族どうしで、仲良くしたかっただけなんだ。
形はちょっと、変わっていたけどね。。
お父さんも、きっとそうだ。
あのひとが里美さんを襲ったのは、あたしが悦次叔父さんの家に行った日のことだった。
あたしが叔父に抱かれるのがたまらなかったのか、
もしかしたらそういうことに昂奮できる質(たち)だったのか、
たぶんそっちのほうだと、あたし思うけどね――
まあ、そんなことはどうでもいいや。
だからあたしがあの時あなたに、親孝行をちょっとだけすすめたのは、そういうわけだったんだ。
あたしもお父さんには、ちょっぴりすまないと思っていたからね。
すまないと思ったのは、愉しんじゃっていたから――
でも、あんたが親孝行だと割り切ることができて、お父さんが嫁と仲良くしたくてしていることだって得心できたら、親孝行させてあげてくれないかな。
つぐないは、いまなら、ちょっとだけなら、してあげる気持ちがあるけれど。
あんたに、その気があるんなら――

その夜、秀馬は初めて、実母の登美子を両親の部屋で抱いた。
すべて言い含められていたらしい父親は、書斎にこもり切って、ひと晩じゅう、出てこなかった。

親孝行、してやりたいんだよな。
母さんいなくなったら、親父もさびしいだろうから。
前みたく、仲良くしてやってくれないかな。親父と。
母を送って一年が過ぎたころ、秀馬はそういって里美を口説いた。
里美にいなやはなかった。
法事の席でのことだった。
喪服に映えた里美の白い首まわりや、黒のストッキングになまめかしく透ける脛に、
チラチラと露骨な視線を這わせていた義父は、そ知らぬふりで聞き耳を立てていた。

じゃあ俺は、仕事に戻るから。
秀馬はわざとらしく父親を一瞥すると、
「お父さん、行きましょう」
里美もぴったりと息を合わせて、夫に応じた。
秀馬は勤め先とは見当ちがいの方角へと足を向け、
義父と嫁とは家とは反対方向の、村に一軒きりのラブホテルへと足を向けた。
母を弔うための装いに身を包んだふたりが、不倫のねぐらへと向かう後ろ姿を、
秀馬はなぜか昂ぶりながら見つめていた。
黒のストッキングに清楚に透ける足どりは、あと十分もしないうちに、淫靡なくねりを見せるのだろう。

それ以来。
ひとつ屋根の下、素知らぬ顔で書斎にこもる夫をしり目に、
舅は嫁にしなだれかかり、
嫁は恥を忘れて、スカートのすそを乱し、ストッキングを引きずりおろされていった。
「親孝行なんだから」
自分で自分にそう言い聞かせていた夫は、不倫の汗を流したままの妻を、ありのままの姿で押し倒していった。

「祖父さん、元気そうだね」
息子の冬馬が、悧巧そうな顔だちに笑いを浮かべ、白い歯を見せる。
母親の里美に生き写しの白い頬が、きょうは妖しい翳を宿していた。
「これからちょっと、仕事に出かけてくるからね。凜々花の話し相手にでも、なってやってくれないかな?」
都会暮らしの冬馬は、去年もらったばかりの新妻の凜々花を伴っての里帰りだった。
すべてを言い含められているのか。
凜々花はまる見えといっていいくらいの羞じらいをみせていた。
いまどきの若い女性らしくいつも生足だという凜々花は、その日に限ってストッキングを脚に通している。
「父さん、そういう雰囲気って好きなんだろ?」
冬馬の言いぐさは、少しばかり露骨に過ぎたけれど。
秀馬は息子の好意に、正直に甘えることにした。
どんなに取り繕っていても、ズボンのなかの一物が、すでにはじけそうになっている。
飢えた狼のまえに新妻を残して出かけていく殊勝な息子が、
玄関で革靴を履くのに手間取っているのさえもどかしいほど、
秀馬は自分のなかの劣情が、はしたないほど露骨に鎌首をもたげてくるのを、どうすることもできずにいる。
妻の里美が、息子夫婦の顔をひと目見たそのすぐ後に、
舅といっしょに公然とデートに出かけていったのも、
もしかしたら秀馬と凜々花とに、気を使ったのかも知れなかった。

親友の吸血鬼に、「きみの彼女を襲いたい」とせがまれたとき。

2017年08月23日(Wed) 08:11:21

「田村の血を吸いたいんだけど」
親友の垣本にそういわれて、ぼくはドキリとした。
吸血鬼と人間とが同じ学校に通っているうちの高校では、垣本が吸血鬼だということはみんな知っている。
クラスの女子もなん人か、垣本に血を吸われているらしい。
だれとだれがだれの相手をしているのか・・・クラスのみんなはなんとなくわかっていても、決して口に出したりはしない。
どこか、男女の関係のようないかがわしいものを、みんな本能的に感じ取っていたから。

その垣本が、同級生の田村まよを襲いたいと、ぼくに相談を持ち掛けてきた。
どうしてぼくに?
それは、まよがぼくの彼女だって、みんな知っているからだ。

きのう下向したときにたまたま見かけたまよに発情して、危うく襲うところだったという。
というか、いままでの場合だと、確実に襲ってモノにしているはずのシチュだった。
でも彼がそこをこらえたのは、まよがぼくの彼女だと知っていたから。
「リョウジにだまってヤるの、良くないと思ってさ」
彼はそう言ってぼくのことを気遣ってくれたけれど。
ぼくはそれに対して、どうこたえればよいのだろう?
ただ・・・誰もが知ってる事実として、入学以来ぼくは、彼に血を吸わせてやっていた。

「垣本に血を吸わせてやってくれないかな」
翌日の放課後、ぼくは垣本と連れだって、まよのことを誰もいなくなった教室に残して、そんなことを言っていた。
まよの反応は、意外にノーマルなものだった。
「え・・・垣本くんに血をあげるの?リョウくんも、たしかそうしているんだよね」
体育の時間とかに、ぼくのことを呼び止めて、グランドの隅で短パンの下、ぼくの太ももを咬んでいるのを、
まよはなん度となく目にしている。

まよの脚に咬みつきたいんだって
まよの履いているタイツを、びりびり咬み破りたいんだって。
Hだよね?イヤだよな?
ぼくはいつしか、まよと垣本の仲を隔てたい気分になっていたけれど。
まよは薄っすらとほほ笑みを浮かべると――
黒タイツの脚をスッと、垣本のほうへと差し伸べてしまったのだ。

タイミングを合わせたように、そう、絶妙のタイミングで。
垣本のやつは、まよの足許にかがみ込んで。
まよのふくらはぎに、唇を吸いつけていた。
いつも、ぼくの履いているハイソックスを咬み破るときと同じように――

ちゅうっ。
唇が音を立てて擦りつけられる。
咬まれた瞬間。
まよはさすがに、ウッとうめいて目を瞑る。
長いまつ毛がピリピリと、ナーバスに震えた。
ちゅうっ・・・ちゅうっ・・・ちゅうっ・・・
重ねられてゆく吸血の音に、ぼくは本能的にうっとりとなる。
まるで自分が吸われているときみたいに。
まよの様子はと見ると、まよもウットリとした顔つきになって、
ところどころ咬みついてくる垣本が、脚を吸いやすいようにと、
黒タイツの脚をくねらせて、向きを変えてやっていた。
え。そんなことまで・・・
戸惑うぼくはそれでも、垣本が自分の彼女の血を吸い取るのを、やめさせることができなかった。
血を吸い取られてゆくまよの、ウットリとした顔つきから、目が離せなくなっていたのだ。

処女の生血をことのほか好む彼らは、吸血相手を軽々しく犯したりはしない。
でも、セックス経験のある女性は別だった。
げんに垣本は、うちに遊びに来た時に、母さんのことを襲って血を吸って、
腰を抜かして見つめつづけるぼくの前、母さんのスカートを腰までたくし上げて、
グイグイと力強く、征服してしまったくらいだから。
母さんを目のまえでモノにされたぼくと、垣本との力関係は、そのときから決定的に変わっていた。
でも彼は、あくまでぼくの意思を尊重して、決してぼくのことを貶めたりはしなかったし、
ぼくも彼の意思を尊重して、中学に通うようになった妹を呼び出して、セーラー服姿で襲わせてやったりしていた。

いずれ、まよとぼくとは、結ばれるだろう。
けれどもそれから少しだけ間をおいて、垣本もまよのことを犯してしまうのだろう。
その時まよは、いまみたいにウットリとした顔つきになって、
ぼくは目の前で犯される恋人の横顔を、やはりぼう然として、見守りつづけるのだろう。

「いいとこをみんな持っていかれる」と、ひとは言うけれど・・・

2017年08月23日(Wed) 07:33:36

会社の同期、島原郁代は、ぼくの婚約者――
彼女が社長室に呼ばれた・・・と聞いたみんながヒソヒソ声で、それでいてぼくに聞こえよがしに囁いている。

「聞いたかよ?島原が社長室に呼ばれたって」
「ウチの社長、女子社員が結婚すると初夜権を行使するんだろ?」
「初夜権・・・って、何?」
「知らねーの?花婿より先に、花嫁を姦っちゃう権利のことだよ」
「うそー。今でもそんなのあるの?」
「ウチの会社、体質が古いからな」
「あぁ~、郁代ちゃん姦られちゃうんだ!花町のやつ、それ知ってんの?」
「あらかじめ聞かされてんじゃない?因果を含められて、社長に婚約者の処女を進呈・・・」
「それ、なんだかいいね・・・ウフフ・・・」

社長に申し渡されたのは、きのうのこと。
「結婚おめでとう。
 わかっていると思うが、 わが社の社則で社員同士の結婚の際は
 女子社員に社長から特別の贈り物がある――わしの精液だ。
 きみは終始、知らん顔しているんだぞ。
 みんなもそうするのが、社内のルールになっているんだからな」

「花町さん、社長がお呼びです」
秘書室の桜貝姫子がぼくのところにきてそういうと、みんながいっせいに、ぼくのほうを見た。
背中越しに、ヒソヒソ声がした。
「いよいよクライマックスか・・・あいつ、社長と花嫁が姦ってるところ、見せつけられるんだぞ~」
「結婚後も社長の気が向いたら呼び出して、新妻を餌食にするんだってさ」
「給料を稼ぐために働く旦那の隣室で、嫁は婚外セックス・・・すげぇ」
「かわいそ~。いいとこ全部持ってかれるんじゃん」

さいごのひと言が、ぼくの胸を刺した。「いいとこ全部持っていかれる」

でも・・・
じつはいいとこを味わうのは、社長だけではないのだ。
社長との愛人契約にサインさせられた郁代は、いまごろ社長室で迫られてる真っ最中のはず。
そして僕は、同僚たちの予測(期待?)どおり、社長室に入ると秘書の桜貝にぐるぐる巻きに縛られて、
郁代が処女を奪われるところを見せつけられる――
でもそれは・・・
ぼくが心の奥底で切望していた光景なのだから。

花嫁の処女を勝ち得るのが花婿の権利のはずだけれど。
花嫁が処女を奪われるのを目の当たりにするのは、ぼくみたいなマゾ男の願望。
社長はいま、ぼくの願いをかなえてくれようとしている・・・

今朝は(作者のつぶやき)

2017年08月01日(Tue) 08:06:44

いつになく濃いお話ばかり、頭に浮かんでしまいました。
たまにはこういう朝も、ありますね。
明日は更新はないと思うので、(たぶん)
時間をかけて愉しんでください。^^

一作目は、奥さんを襲った後の感想を夫に語る吸血鬼の呟き、
二作目は、田舎の風習を身をもって教えてあげた、古屋敷に棲む親切な?老人の話、
三作目は、気の強い女史と、彼女を礼装もろとも辱めようとする吸血鬼との交流。

そんな感じです。^^

インテリ女性の通い道

2017年08月01日(Tue) 08:02:19

公園で襲って血を吸ったその女性は、ただのOLではなさそうだった。
そこそこの年配。
身なりも挙措動作も落ち着いた、貫禄たっぷりの女だった。
女社長なのか、議員なのか、それとも教授なのか。
そういうインテリめいた雰囲気の女だった。

初めて襲ったときは、白一色のスーツ。
撥ねた血がジャケットにもタイトスカートにもきらきら映えて、
凌辱を逃れようと懸命に抗う細腕を折るようにして掻き抱くと、
口ぎたない抗議の嵐を浴びせかけてきた。
そのつぎのときは、黒のジャケットに、やはり純白のブラウスがよく映えていた。
公園の地べたに組み敷いて、吸い取った血潮を口許からわざとしたたり落してやると、
身じろぎひとつできない身を呪うように、歯がみをして悔しがりながら、
赤いしずくのしたたりを、値の張りそうなブラウスで受け止めつづけていった。
三度目のときは、ぴかぴかとしたエナメルの白のハイヒールが、夜道によくめだっていた。
ストッキングを穿いた脚に、好んで咬みつく習性を忌み嫌って、脚をじたばたさせて抵抗した。
気品ある装いにきりりと引き締まった足許に、いつものように恥知らずなあしらいを受けたあと。
タイトスカートのすそから覗いた脚まわりの、ストッキングの裂け目もあらわにしながらも、
ハイヒールに着いた血を、女はしつっこいほど丹念に、ハンカチで拭い取っていた。

女の穿いているストッキングはいつも、かかとのついた高価なものだった。
もの欲しげに吸いつけられてくる唇を近寄せまいと、脚をじたばたさせたけれど。
気高く装ったストッキングを、思うさまよだれで汚され、舌で舐めくりまわされて。
上質なナイロン生地の舌触りを、くまなく確かめられる屈辱におののきながら。
ブチブチとみじめな音をたてて、咬み破かれていった。

いつも綺麗なストッキングを穿いていなさるね。
いちど、そんなふうにからかったとき。
女は真顔になって俺を見据えて、いった。

あなたに破かれるために、穿いているわけじゃない。
自分をきちんとした人間に見せるために、穿いているの。
だから帰り道で襲われるとわかっていても、手を抜かないのよ私。
だってそんなことしたら、あなたに負けたことになっちゃうでしょ?

そういえば。
着飾った女の装いは軍服のように見えたし、
淡いストッキングに包まれた脚も、武装しているような張りつめた雰囲気をもっていた。

あんたは俺に、負けてなんかいない。
出会ってからこのかた、俺がひとりで勝手に負け続けているんだ。
俺は心の中で、そう呟いていた。


その夜はまだ、早い時間だった。
女はいつものように、カツンカツンとヒールの音を鳴らして、公園の真ん中を通り抜けようとしていた。
立ちはだかる俺の姿に、一瞬わが身をすくめてみせて。
珍しく逃げようとはせず、自分の威厳を誇示するように、小柄な身体を目いっぱい反らして、
「どいて」
と言った。
「これから、講演があるの。お願いだから、恥掻かせないでちょうだい」
どこかいつもと違う雰囲気に、俺は気おされるように道を譲る。
女は俺をふり返って、ニッと笑うと。
「舐めるだけならいいわよ」といった。
キリッと立ちすくむ足許にかがみ込む。
ちょっとだけためらうと、女はむしろ促すように、「どうぞ」といった。

まるで奴隷が女主人の身づくろいを手伝うようなしぐさで、
女の足許に舌を這わせる。
街灯に浮かびあがるふくらはぎに、淫らな唾液がじわっと浮いた。
じわじわ。じわじわ。
女の足許に唾液をたっぷりと含ませていって。
でも女は動じることなく、ハイヒールの足を踏ん張って、立ちつづけていた。
女は「見逃してくれてありがと」とひと声言い捨てると、
何事もなかったようにそのまま、歩みを続けていった。
カツンカツンと遠ざかるヒールの音に、ちょっぴり敗北感を噛みしめる。
不思議に爽やかな敗北感だった。
俺にストッキングを咬み破かれたところで、ハンドバックのなかに穿き替えの一足や二足は隠し持っているはず。
女がほんとうに侵されたくなかったのは、人前での本番を控えた気組みのほうだったのだろう。

それから何時間経っただろうか。
だいぶ遅い時間になって、女は来た道を戻るように、公園の真ん中を通り抜けていった。
「先生、お勤めご苦労様」
俺のおどけた言いぶりを、女はまともに受け止めて、
「私、あなたに先生なんて呼ばれる覚えはない」とだけ、いった。
「喉、渇いてるんだ。恵んでくれよな」
ぞんざいな誘い文句に、いつものように嫌悪感をあらわにしながらも。
迫ってくる俺の胸を隔てようとつっかえ棒した腕にこもる力は、いつになくかたくなさをひかえているようだった。
女の首すじに咬みついて、純白のブラウスのえり首に、ジュワッと血潮を撥ねかしてやる。
「ひどい」
恨めしそうに見あげる女の視線を受け流して、今度は足許にかがみ込む。
「恥掻かせないで頂戴」
逃げようとする足首をつかまえて、ふくらはぎにヌメヌメと唇と舌を、這わせていって。
薄地のナイロン生地にたっぷりと、淫らなよだれを塗りつけていった。
「ああ~っ、もうっ!」
女はひと声、じれったそうに叫ぶと、歯がみをして悔しがりながら、
いつものように薄地のストッキングを咬み破かれていった。


女はいまでも、毎晩のように公園を闊歩する。
脚に通したストッキングは相変わらず高価で、
ほかの女たちの穿いているものとはひと味もふた味も違う、なめらかは舌触りをしていた。
高価なストッキングを通した脚を誇らしげにくねらせて、
女は俺を誘ってくる。
「誘ってなんかいない。私は迷惑なだけ」
女はそう口にするし、たぶんそれが正しいのだろうけれど。
講演の夜の一件以来、すこしだけかたくなさを解いた女を、
今夜はどんなふうに辱めてやろうかとワクワクしながら、待ち伏せをする。

あいさつ

2017年08月01日(Tue) 06:39:16

まだ、引越しのあいさつがないね。いちど奥さん連れて、うちに来なさい。
あんたにも、いい地酒を飲ませてあげる。

隣に住むそのごま塩頭の男は、そういってわたしたち夫婦を誘った。
田舎の人間が「あいさつがない」と言い出すと、
どこか頑なで横柄なものをイメージするかもしれないけれど、
彼の場合はごくおだやかで、
「ここのしきたりを、まだよくはわかっていないのだね。教えといてあげるよ」
と言いたげな親切心さえ感じられた。
男に言われたことを、帰ってすぐに妻に告げると、
「アラ、そうでしたわねぇ。でも、何も持っていくものがないわ」といった。
男はそうした妻の困惑にさえ気持ちが行き届いていて、
「そんなものは要らんから、身ひとつでお越しになってください」とまで、いってくれていたのだった。

翌日の晩、わたしたち夫婦は、彼の屋敷を訪ねた。
隣家といったが、彼の家は大きな古屋敷だった。
実際、周りの人間のあいだでも、彼の家は「古屋敷」という呼び名で通っていた。
男はその家に、独りで棲んでいるようだった。
古びてどす黒く汚れた床に、淡い色のストッキングを穿いた妻の脚が、寒々と映えた。

男は「さ、さ、奥へどうぞ」といって、わたしたちをいざない、
迷路みたいに曲がりくねった廊下を通り抜けて、中庭に面した和室へと案内してくれた。
なにもない座敷だったが、真ん中のちゃぶ台のうえには、待ってましたとばかりに一升瓶が置かれていた。
酒を嗜まない妻のためには、冷えたジュースが用意されていた。

どこから来なさった?
不景気で離職、借金・・・それは大変だったねえ。
それであの会社の社長さんと知り合って、ここに赴任した。そうかね、そうかね。
わたしたちはもっぱら、この田舎に流れてくるまでの過去について話し、
男はもっぱら聞き役になって、わたしたちの話しに同情に満ちた相づちを打って来る。
わたしたち・・・といっても、妻は時折言葉をはさむ程度だったが、
その控えめな態度に、男は明らかに好意を持ったようだった。
すすんでお酌をしたのも、男の心証をよくしたのかもしれない。
妻は地味な性格で落ち着いていたが、そういうところはしっかりしていた。

酒がまわってきた。それも出し抜けといえるほど、急激に――
そしてわたしは身体をふたつに折るようにしてその場に突っ伏し、
同時に男は、傍らに控える妻の細い肩へと手を伸ばした。
「あっ、何をなさるんです!?」
妻の叫び声がした。
どたばたと抗う物音もした。
けれどももう、わたしの身体は痺れたように動かなくなっていて・・・
男のいった「あいさつ」の本当の意味を、理解するはめになっていた。
田舎のみすぼらしい家屋には不似合いなくらい、妻の身なりは洗練されていた。
そんな都会育ちの衣装を揉みしだかれて、はだけたブラウスから覗く乳首を口に含まれて、
千鳥格子のタイトスカートを、腰までたくし上げられて、
ツヤツヤとした光沢を帯びた肌色のストッキングを、むざんに剥ぎおろされて、
身動きできないわたしのまえで、妻は恥知らずな凌辱に素肌をさらしていった――


「今夜も、ごあいさつに伺いましょうよ」
「明日も、お勤め帰りにごあいさつに伺いましょうよ」
「あたし・・・きょうは一人でごあいさつに伺ったの」
妻は罪のない大きな瞳を輝かせて、きょうも「ごあいさつ」を口にする。
「アラ、あなたお隣で振る舞われたお酒、お口に合うって仰ったじゃないの」
けげんそうに言いかえしてくる妻の言うとおり、たしかにあの家の酒は美味だった。
美味な地酒と妻の貞操を交換することに、いつか嫌悪感を忘れかけてしまっていた。
男はわたしたちの頻繁な訪問を悦んで、いつも慇懃に奥の間に通してくれて。
そこでわたしは貴重な古酒を振る舞われ、
足腰立たなくなってしまってから、男は妻に襲いかかる。
妻は男から受ける凌辱を予期しながらも、いつも都会ふうに着飾って、男の家を訪れる。
古くさくみすぼらしい屋敷のたたずまいに不似合いなくらい洗練された衣装は、
男の節くれだった指にむしり取られ、裂き散らされてゆく。
乱れ果てた衣装のすき間から覗く、白い裸体――
そんな情景にわたしは不覚にも昂奮を覚え、
男はそんなわたしの恥ずべき嗜好をあらかじめ知っていたかのように、
都会育ちの人妻然として着飾った妻に、我が物顔でのしかかってゆく。

古屋敷にごあいさつに伺う。
それは、周囲でも公然となっている、地元の風習。
わたしたち夫婦だけではなく、
古くから男を識っているものも。
つい数年まえに転入してきた都会の夫婦も。
定期異動で不運(幸運?)にも当地に赴任してきた教諭夫妻も。
必ず夫婦連れだって、ごあいさつに来るという。
当地に赴任して一年が過ぎた頃、都会の本社から、赴任を継続するかどうかの意向伺いがきた。
妻は大きな瞳でわたしを見つめ、わたしが黙って肯くと、
自分でペンを取って、「可」の欄に大きくマルを書き加えていった。

味見の後の感想。

2017年08月01日(Tue) 05:50:48

はじめに
吸血鬼に理解のあるご主人の仲介で奥さんと逢うことのできた吸血鬼の、事後報告です。
なぜか起き抜けに、さら~っと描けてしまいました。10分くらいで。 (^^ゞ


いましがた、奥さんと逢ってきた。いい女だった。チャンスをくれて、ありがとう。
献血のことは、あらかじめ話しておいてくれたんだな。
だから、話が早かった。
でもね、なかなか咬ませてもらえなかった。
何しろさ、恥じらう、恥じらう。
ストッキングを穿いた脚を咬もうとしたらスカート抑えちゃうし、
首すじを咬もうとしたら、部屋の隅っこまで逃げちゃうし。
それで、なんとかなだめすかして、寝台の上にあお向けになってもらって。
それで首のつけ根をそっと咬ませてもらった。
いちど咬んじまったら・・・あとはもう意のまま、だけどね。
そこで、たっぷりと吸い取らせてもらった。
佳い血だった。
うら若くって、適度に熟していて。
また吸わせてくれってお願いをして、そこはすんなりと同意していただけた。
肝心なのは、そのあとだよね・・・?
スカートのなかに手を入れたらさ、びっくりしちゃって。
そこはあんた、話していなかったんだな。
でも何せしたたかに吸血された後だろう?貧血がひどくって。
けだるそうに、でも懸命に抵抗してきたな。操を守ろうとして。
でもまあ、なんなくねじ伏せて、果たしてしまった。
なん時間、いっしょになっていたかな?
とにかく、奥さんの考えが変わるまで、くり返したんだ。
5回や6回じゃ、済まなかったな。
ええ、身体の隅々まで、愛し抜かせてもらったよ。
だからもう・・・あの身体は、きみだけのものじゃない。
最初は嫌々だったけれど・・・まぁ、良識ある専業主婦としては、とうぜんだろうな。
でもいまは、違っているはずだ。
その証拠に、こんど逢う約束をしてくれたからな。
気になるかい? 木曜の午後だ。
あんたのいないときが良いって言うから、それで良いって答えておいた。
日中はあまり、出歩きたくないんだがね。奥さんのたっての願いだからね。
どうしても気になるのなら、勤め先を抜け出して、視に来るがいい。
きみのことだから、邪魔だてするような野暮なまねはしないだろうから、あらかじめ教えておくし、視る権利も認めるからね。

奥さんを離婚したくなったら、いつでも相談してくれ。
代わりにわしが、面倒見るから。
奥さんをわしの妾のひとりとして囲いものにして、欲しくなったら訪ねていくから。
都会育ちの奥さんを囲いものにできるなんて、仲間うちでは自慢の種になるだろうね。
もっともわしの仲間はそうした奥さんの2、3人は、愛人にしているやつらばかりだがね。
よく考えておいてくれたまえ。


【後日談】
奥さんの生き血を吸い取られ、不倫までされてしまったご主人ですが。
その後もご夫婦は別れずに暮らしているようです。
表むきは円満そのもののご夫婦ですが――時折奥さんは、一人の時間を持ちたがるようです。
そういうときはほんとうに一人なのではなく、
傍に影のように寄り添う男性が、いるとかいないとか。

女装校生のための 安全な通学のための手引き ~吸血鬼の出没する街編~

2017年07月31日(Mon) 06:19:14

1. 女装校生になりたいという希望を、親に告げる。
親御さんの許可は、さいしょの関門です。
真摯に説得して親御さんの理解を得、女装校生としての一歩を踏み出します。

2. 女装校生にふさわしい服を買いそろえる。
中高生の立場では予算に限りがありますから、親御さんにそろえてもらいます。
通学用の制服・私服、お出かけ用の服、それにふだん着も女の子用のものをそろえます。

3. すすんで集団登校に参加する。
なによりも気恥ずかしいのが、みんなに視られること。
けれどもそれは、避けては通れない道です。
集団登校に参加して、身近な生徒・児童たちに自分の置かれた立場を態度で示しましょう。

4. からかわれても、へこたれない。
付き添いのお母さん方のよそよそしい態度。
周囲の女子の白い目。
それに、男子のからかいに屈しないこと。
特に年下の男子は天敵です。
「おかまだぁ」と露骨に言われても、笑ってスルーできるようになりましょう。
いずれ、彼らのうちの何割かは、あなたと同じ道をたどります。
お手本を見せるつもりで接しましょう。
集団登校では横断歩道の誘導などの役割をすすんで引き受けるのも良いでしょう。
一週間も経つと、周囲の目も自然になじんできます。

5. 吸血鬼に遭遇したら、進んで応接を引き受ける。
街には若い生き血を求めて、吸血鬼が出没します。
もしも集団登校の列が吸血鬼に遭遇したら、すすんで応接するようにします。
あなたのおかげで見逃してもらえた女子には、感謝されるはず。
吸血鬼と接するときは、礼儀正しく潔癖な女の子として振る舞い、誇りを忘れないこと。
この街の吸血鬼は、心優しい魂の持ち主なので、
ひとしきり乱暴狼藉をして欲求を満たした後は、紳士としての気遣いを示してくれます。

気高く振る舞えば、慇懃な気遣いがかえってくるもの。
レディとして、上手におつきあいをしましょう。
彼らは女の子の気をひくために、悪戯をしかけてきます。
吸い取ったばかりの血をわざとブラウスにしたたらせたり、
ハイソックスのふくらはぎによだれをたっぷりとなすりつけて、あげくの果てに咬み破って愉しんだりします。
服を汚されたら可愛く眉をひそめ、顔をしかめて、軽い抗議を示しましょう。
彼らは女の子の迷惑そうなそぶりに、いっそうそそられます。
あまり意地悪が過ぎたときには、泣きまねで応えます。
きっと、家まで送り届けてくれるでしょう。

6. それでもいっしょにいた女子を求められてしまったときは・・・
吸血を迫られた不運な彼女といっしょにいてあげて、相手の気が済むまで血を吸わせてあげます。
彼女が初体験で怖がっている場合には、先に咬まれてお手本を見せてあげましょう。
複数の女の子を同時に襲うとき、彼は代わりばんこに血を吸う習性があります。
あなたの次には彼女、彼女のつぎにはあなたです。
彼女が「吸血されるのも悪くないな」と思うことができるよう、愉しげに振る舞いましょう。

おなじ吸血鬼に襲われたもの同士は、独特の連帯感や共犯意識をもつことになります。
彼女とは深いおつきあいができるかも。
帰り道を待ち合わせて、ふたりで登下校する関係になります。
並んでベンチに腰かけて。
代わる代わる首すじを咬まれて。
おそろいの色のハイソックスを履いた脚を並べて、恥じらいながらもくまなく咬ませてあげて、
うら若い血潮でバラ色のシミを、たっぷりとつけてもらいましょう。
どっちのシミが派手かしら?なんて言葉を交わせるようになったら、
彼女は心の底まで理解し合えるいちばんの親友、そして恋人になってくれるはず。

7. ドキドキの初体験。そしてさいごは、「男」らしく。
吸血鬼は処女の生き血を好みます。
それと同じくらい、女の子とはもっとエッチな体験をしたがります。
進級や卒業は、ひとつの節目。
新たに入学してくる女の子たちと入れ替わりに、処女を卒業することになります。
初めて犯されるときも、彼女と一緒♪
さいしょにあなたが。それから彼女が。
同じ腕に抱かれて、夢中になって。
親御さんに買ってもらったスカートの裏地を、
親御さんにはナイショの儀式の証しで、真っ赤に濡らします。
ワクワク、ドキドキの初体験。
そして、嫉妬にズキズキ胸を疼かせながら、彼女が犯されるのを見届けましょう。

さいごは「男」らしく、責任を取ります。
あなたは吸血鬼の過ちの責任を肩代わりして、彼女と結婚の約束を交わします。
それからも、ずっと・・・
吸血鬼に抱かれる彼女を目の当たりに、
支配される幸せ、嫉妬のときめき、そして辱められる歓びを深めてゆくのです。

吸血鬼の下僕。

2017年07月30日(Sun) 05:14:09

ぼくの血を吸っている吸血鬼に。
妹を見初められ、
彼女まで見初められてしまったぼくは、
いつも短パンの下に履いている、スポーツ用ハイソックスの脚を伸ばして、
ツヤツヤとしたリブ編みのナイロン生地のうえから、血に飢えたヒルのような唇を吸いつけられて、
ふたりのまえで、生き血を吸われるお手本を見せてあげる。
若い獲物たちが、吸血鬼をまえにして、
怖がらずに自分のうら若い生き血を吸い取らせてあげることができるよう、
おぜん立てをしてあげるために。
彼を愉しませるために用意した、真新しいナイロン生地のうえ。
みるみる拡がる真っ赤なシミに、ふたりの少女は白い顔を並べて、面白そうに見入っている。

妹の履いていた、ひし形もようのハイソックスも。
彼女の履いていた、通学用の濃紺のハイソックスも。
どちらも、好色な唇をくまなく吸いつけられて、意地汚くよだれをしみ込まされて、
ずるずるとだらしなく引きずりおろされ、見る影もなく咬み剥がれていって、
さいごにつま先から抜き取られ、せしめられてゆく。

年ごろの少女たちの足許を彩るハイソックスは、彼らの絶好の餌食。
きょうもまた、妹の、彼女の履いているハイソックスが、戦利品としてせしめられて、
数多い彼のコレクションのなかに、加えられてゆく。
そんな事実に、マゾの血をドクドクと昂らせてしまうぼく――

恥知らずなぼくのまえ、
妹も、彼女も、さいしょは拗ねながら、さいしょは強がりながら、
眉を逆立て、震わせながら、生き血をチュウチュウと、吸い取られてゆく。
でもやがて、牙の切っ先に含まれた毒に、理性を麻痺させられて。
恥を忘れて、くすくす、へらへらと笑いこけながら。
なん度も首すじに圧しつけられる飢えた唇に、
われとわが身をめぐるうら若い処女の生き血を、惜しげもなく含ませてやって。
抱きすくめる猿臂が、着衣を通してしみ込ませてくるまさぐりに、
きちんとそろえたおひざを、崩してゆく。

お兄ちゃんのばかっ。妹は言った。
さいごまで責任取りなさいよ。彼女は言った。

どちらのことばも、しんけんに受け止めよう。
そう、ぼくは吸血鬼の下僕。
身内の女たちを愛でられることを、たまらなく誇らしいと感じる、忠実な下僕。

ハイソックス2題。

2017年07月24日(Mon) 07:56:11

前作と前々作の「ぼく」は、たぶん同一人物です。
前々作では妹の履いているひし形もよう(アーガイル柄というそうです)のハイソックスを。
前作では彼女の履いている濃紺のハイソックスを。(きっと学校指定の通学用です)
どちらも同じ吸血鬼に、咬み破られてしまいます。
彼女たちもさいしょは抵抗したり、抵抗を感じながら許したりしているのですが、
やがて牙に含まれた毒に理性を汚染されて、徐々に心を許していってしまいます。

とくに、彼女のほうはしたたかです。
お嫁に行けない身体にされてしまってもいいように、ちゃんと彼氏を退路として確保します。
そして、彼のなかに芽ばえた寝取られ属性にさえ目をつけて、
大変な選択を迫ってしまいます。
きっとこうなると・・・彼は彼女の純潔を、吸血鬼にプレゼントしてしまうのでしょうね。まだ先のことかもしれないけれど。

カジュアルなひし形もようのハイソックスも。
知的な濃紺のハイソックスも。
吸血鬼の餌食にされて、よだれをたっぷりしみ込まされて、だらしなくずり降ろされて、みるかげもなく咬み剥がれてしまう――
どういうわけか、そういう情景を描きたくて、たまらないときがあるのです。

紺のハイソックスを、咬み剥がせて・・・

2017年07月24日(Mon) 07:50:38

Y子とつき合うようになって、もう3か月になる。
つき合うようになってからは、毎日帰り道を一緒に帰っている。
下校途中にいつも立ち寄る公園は、ひっそりとした木陰が、そこかしこにあった。
公園の隅っこの木陰のひとつの下に入ると、
ひんやりとした空気の向こう、黒ずくめの男の影が、ぼくたちを待ち受けていた。

やつと待ち合わせるようになったのは。
つき合うようになって、二週間ほど経ったあの日のことだった。
初めてのキスを交し合った後。
お互い相手の目線を気まずそうに避け合って、
なにを話題にしていいかと戸惑っているときに。
「あんた、吸血鬼でしょ」
Y子が尖った声をだして、ぼくとは別の方角に出し抜けに話しかけた。
振り向いた向こうにいたのが、やつだった。
色っぽい雰囲気がかもし出されると、本能を呼び覚ましてしまう男――
その日家に帰って、初めて聞かされたのだ。
彼が出没したのは、母さんがまだ娘のころからで、
それ以来この公園が
「お嫁に行けなくなる公園」
って呼ばれるようになったのを。

「あんた、吸血鬼でしょ」
周囲の空気をがらりと変えるほどの尖った声に、男はくぐもった声でこたえてきた。
「すまないね。喉渇いてるんだ」
ぼくはとっさにY子のをかばうように立ちはだかって、でも目線をとらえられてしまっていた。
身動きできなくなったぼくは、そのまま首すじを咬まれて血を吸われて、
息をのんで立ちすくむY子のまえで、
短パンの下に履いていたスポーツ用のストッキングのうえから、ふくらはぎまで咬まれていった。
真っ白なリブ編みのストッキングのうえ、赤黒いシミが、じわっと拡がる。
つぎは、Y子の番だった。
「なによ」
白い目で相手をにらみ返すと、それでもやつはたじろがず、彼女との距離をつめた。
失血のあまり尻もちをついてしまったぼくは、もう手も足も出なかった。
ちく生。ちく生。やめろ。やめるんだ・・・
心の叫びは、通じない。いや、やつは明らかに気づいているのに、まったく無視された。
Y子は制服のブラウスの両肩をつかまれて、無抵抗に首すじを咬まれた。
やつが咬みついた瞬間、肩までの黒い髪がゆらっとするのを、ぼくは見た。
ちゅう~っ・・・
Y子の血を吸いあげる呪わしい音が、ぼくの理性を狂わせる。
やつはしんそこおいしそうに、Y子の血を吸い取っていった。
こんどはY子が、尻もちをつく番だった。
尻もちをついた後に狙われるのは、ハイソックスのふくらはぎだと、自分の経験でわかっていた。
けれども、どうすることもできなかった。
通学用の、濃紺の無地のハイソックスのうえ、やつの呪わしい唇が、忌々しいほどしっくりと、密着してゆく。
Y子は気丈にも、表情を変えずにやつのことを睨みつづけていた。
哀切な声で助けを求められるよりか、ずっとましだった。
彼女は自分にふらちな行為を働く吸血鬼をさいごまで睨みつづけながら、
紺のハイソックスを恥知らずな唇にいたぶり抜かれ、咬み剥がれていった。

「週に二回だけ、きみの彼女をお借りする。待ち合わせ場所は、ここ」
男が手短に、これからの三人の関係について説明するのを。
失血で身動きできなくなったぼくたちは、ただ虚ろな目になって、聞き入っていた。
「わしのことは、周りの人間に話してもよいし、話さなくてもよい。
だれの自慢にもならないし、だれの恥にもならない。
きみたちの履いている靴下を愉しませてもらうが、弁償はしてあげよう」
「弁償なんか、いらないから」
Y子がぶっきら棒に、初めて口を開いた。
咬みたければ、咬めばいいじゃん――いつもの突き放したような言い方を、取り戻していた。
「それから、あんた」
Y子は吸血鬼に対するのと同じくらい尖った目線を、こちらに据えた。
「あたしのこと、守れなかったんだから――責任取りなさいよね」
「責任って・・・」
「あたしのことを必ず、ここまで連れてくること。
 貧血になったらちゃんと介抱して、家まで送り届けること。
 こいつがあたしにやらしいことをしても、妬きもちをしないで受け入れること――
 いいわね?」
一方的な申し渡しを、やつはクックッと笑いながら聞き、
「そうするがいいだろう」
と、ぼくに言った。
女に逆らうな――男どうしの忠告なのだと、ぼくは悟った。

それ以来。
ぼくたちは、公園の寄り道をくり返している。
「履いてきてあげたわよ。紺のハイソックス。咬まれるの迷惑なんだけど」
いつもぶっきら棒な口調で、相手を見あげるY子。
すすんで自分からベンチに腰かけて。
ぼくのことも、すぐ隣に腰かけさせて。
スッと伸ばしたふくらはぎのうえ、ずり落ちかけていたハイソックスを、きちっと引き伸ばして。
「好きにしなさいよ」
まるで脅しつけるような単刀直入な声色で、やつを見あげる。
やつは恥知らずにもぼくの前、ククク・・・ともの欲しげな含み笑いを洩らしながら、
Y子の足許にかがみ込んでゆく。
よだれの浮いたべろが、Y子のハイソックスになすりつけられるたび。
ぼくはその様子を、ドキドキとして見入っていて、
Y子がそんなぼくの横顔を盗み見るのも構わずに、
濃紺のハイソックスのうえを這いまわる唇のあとを、半透明のよだれが尾を引いてゆくようすを、目で追いかけてゆく。
さきに咬まれたぼくの前、
貧血で手も足も出なくなった傍らで、
制服姿のY子は、濃紺のハイソックスをくしゃくしゃになるまで咬み剥がれていって、
それでも表情を変えずに、やつのいやらしいやり口のいちぶしじゅうを見届けてゆく。

やつが立ち去ったあと。
Y子はじっとぼくを見あげて、いった。
「ね。どっちがさきにあたしを抱くの?」
え・・・?
「あなた、さいごまで責任取るんだよね?」
あ、ああ。もちろん・・・
応えかけたぼくに、Y子はなおも、たたみかける。
「だったら、あなたが決めなさいよ。
あなたが先にヤるのか。
自分の目の前で、あいつにあたしの処女を奪わせるのか」
Y子の言葉は、短刀のように、ぼくの心臓をぐさりと突き刺した。
ぼくが先にヤるのか。
やつにさいしょにヤらせるのか・・・
Y子の処女を、目の前で奪われる――
その想像にぼくは目をくらませる。
グレーのプリーツスカートのすそからにょっきり覗く、Y子の太もも。
紺のハイソックスに包まれたふくらはぎも。
むき出しになった太ももも。
もう、大人の女の肉づきを帯びていた。

ひし形もようのハイソックスを履く妹。

2017年07月24日(Mon) 07:10:47

ひし形もようのハイソックスを履いた脚をバタバタさせながら、
妹が吸血鬼に抑えつけられて、首すじを咬まれてゆく。
発育の良い小麦色の首すじに突き立てられた牙で、クイッと咬まれた瞬間、
小さな唇からアアッ!と声をあげて、妹はバタつかせていた脚を引きつらせた。

きゅう、きゅう・・・ごくん、ごくん・・・
吸血鬼は喉を鳴らして、妹の生き血をむさぼるように飲み耽ってゆく。
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」
ひし形もようのハイソックスの脚を再びバタつかせながら、援けを求める声を聞き流し、
吸血鬼が獲物にかぶりつく有様を、ぼくはばかみたいにボーっと眺めてしまっていた。

部活が終わったあと、練習用の無地のストッキングから、わざわざ新品の試合用のストッキングに履き替えて。
白地に赤のラインの入ったストッキングの上から唇を這わされて、
リブ編みのナイロン生地の舌触りを、くまなく愉しまれたあげく――
むき出された牙で、がぶりとやられてしまう。
いま、ぼくのひざから下を覆っているストッキングは、わざとしみ込まされた血に、真っ赤に濡れて、
ぬらぬらと生温かく、ぼくの足許にへばりついている。

母の生き血を欲しがって、なおもしつこく下校のあとをついて来た吸血鬼は、
通りがかった妹に、目をつけた。
ミニスカートの下に履いたひし形もようのハイソックスに目がくらんで、
しきりにあの子はどこの子だ?とぼくに訊き、
「妹だよ」
言いにくそうにそういうと、それはいたって好都合!とばかりに、妹のあとを尾(つ)けて、家のなかにまであがり込んできたというわけだ。

「お兄ちゃん、この人だれ?」
怪訝そうな妹に。
「あんたの血を吸いに来た」
男はこれ見よがしに牙をむき出して、本性をあらわにする。
えっ?えっ?どういうことっ??
両手で口をふさいで戸惑う妹は、伸びてきた猿臂をかわし、
家じゅうを逃げ回る。
楽しい鬼ごっこの始まりだ。
ひし形もようのハイソックスの脚を追いかけて。
やつはわざと手かげんしながら、妹を追い詰めていって。
さいごに抱きすくめたのは、本人の勉強部屋だった。
「キャーッ!」
身を揉んで振り離そうとするさいごの努力を押し切って、
そのままたたみの上へと、抑えつけてしまったというわけだ。

「助けてっ!助け・・・」
妹はとうとう声を途切らせて、ウーッとうめいて白目をむいた。
男は妹のうえから身を起こし、ククク・・・ッと、意地悪そうに笑う。
これからが、お愉しみタイムなのだ。
やつはそろそろと起こした身体を、こんどは大の字になった足許へとかがみ込ませてゆく。
ひし形もようのハイソックスの舌触りは、いったいどんなふうなのだろう?
這わされた唇から洩れるくちゃッという音が、忌々しいほど嬉しげだった。

う~ん・・・
妹が正気づくのに、たっぷり30分はかかっていた。
そのあいだじゅう、やつはご熱心にも、しつこくも。
ひし形もようのハイソックスのふくらはぎに、くまなく唇を這わせつづけて、
妹の履いている靴下に、いやらしいよだれをなすりつけてゆく。
「エエのう・・・エエのぅ・・・オイ、数雄。きょうの獲物は愉しいのぅ」
やつが恥知らずにもくり返すうわ言に。
ぼくも恥を忘れて聞き入っていて。
気の強い妹が、それとは気づかずに、自分の履いているハイソックスを吸血鬼の意地汚い欲情のまま愉しまれてしまっている風景を、ただぼうっとして、眺めてしまっていた。

ハッとわれにかえった妹は、這わされる舌の感覚に、キッと目線を自分の足許に転じた。
あっ!という表情を泛べると、咎めるようにぼくをにらんで、歯を食いしばって、脚を男の猿臂から引き抜こうとする。
彼女が正気にかえったタイミングは、最悪だった。
まだ失血から回復していない妹は、ひし形もようのハイソックスの舌触りを、愉しませつづけるしか手がなかったのだから。
やがて男はふたたび牙をむいて、妹の強いまなざしをくすぐったそうに受け流しながら、
ひし形もようのナイロン生地ごしに、牙をズブズブと、埋め込んでいった。
アアアアッ・・・
妹は、悲痛な声をあげて、痛そうに眉を寄せる。
けれどもそれはさいしょに咬まれたときよりも、たんなる痛みとは違う感情を滲ませていた。
「痛み」をうわまわったのは、、「羞ずかしさ」。
そして、妹の本能は、正しかった。
やつの術中にひき込まれかけた妹は、なおもしつように足許をいたぶろうとする吸血鬼をまえに、
知らず知らず脚をくねらせて、やつの吸いやすいように、脚の向きを変えてやってしまっている。
身近な人が、洗脳される――
母さんが初めて襲われるのを目にしたときに感じた、あの後ろめたい従属感を。
ぼくは再び、ゾクゾクと。
震えあがってつま先立つほどの歓びを、身体じゅうにみなぎらせていった。

ふくらはぎに、むこう脛に、足首に。
くまなく吸いつけられる唇は、妹の血をたっぷり吸って、
妹はすでに相手の下心をじゅうぶんに察しながらも、
気に入ってもらったひし形もようのハイソックスを愉しませつづけてしまっている。
背後のドアの向こう、母さんが身を忍ばせてきたのにも、気づかずに。

ぼくの耳もとで、母さんが囁いた。
「ゆう子まで、襲わせちゃったの?」
「やつのほうで、勝手に目をつけたんだ」
「相性なのかね・・・」
呟く母さんに、
「相性なんだろうね・・・」
呟きかえすぼく。
気丈な母さんが、やつの気配を察して真新しいストッキングに穿き替えているのを、ぼくは見逃さなかった。
「ゆう子が気絶しちゃったら、あとで母さんの部屋に来るように言って」
言い残した足音が、ぼくの背中に遠ざかってゆく。
抱きすくめられたまな娘が、クスクス、へらへらとくすぐったそうに笑いながら。
自分の身体をめぐるうら若い生き血を、いまは惜しげもなく振る舞い始めたのを見届けたうえで。

「うちの父さんが・・・」短歌バージョン

2017年07月18日(Tue) 08:21:57

構想がもりもり湧いてきたので、前々作の短歌バージョンを作りました。
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-3499.html

妹の 生き血欲しいと せがむ人を
  断り切れずに 誘い込む夜          1

妹の 血が美味ければ 母親も
  きっと美味かろと おねだりをされ      4

妹の 白いハイソを 汚されて
  母のパンスト また破かれて         5

妹の 初体験にも ドキッとし
  母犯されて さらにズキズキ        16

母さんの パンスト破り 血を啜る
  ぼくのハイソを 破いた牙で        20

気の強い 母さんねじ伏せ 支配して
  ぼくもしんそこ 服従する気に       17

父さんに 黙っていてねと 言う母に
  仲間はずれは 好くないと応え       18

いつもより 帰りの早い 父不運
  妻が抱かれる場に 帰り着く        19

えっ!?なんで? どういうことだ? いつからだ?
  うろたえながらも 視つづけた父      22

おずおずと お似合いだよね?と 言うぼくに
  そうかも知れんと まだ視つづける父    23

とめないで つい視ちゃうんだ ヘンだよね?
  母さん守れず いけない子だね・・・    24

視たくなる いけないけれど どうしても
だから内緒で 覗いていたの        25

好きだから 視ちゃうんだよねと いうぼくに
そうなのかもねと 父もうなずく      26

意外にも じゃまをしないで 見守って
  ロマンスだからと もの分かり良い父    21

間男が 帰ったあとに なに食わぬ
  顔してもどる 父は賢く          27

母さんを 奪(と)られちゃったね これからは
  よがる母さん 視て過ごそうね        2

母犯す 人のぞき見て 苦笑い
  父子で交わす 大人の同意          3

頼むから きみの母さん 抱かせてと
  せがむ親友 断り切れず          28

いちどすれば 二度目がふつうに あるように
  二人目迎えて 母うろたえず        29

母さんと 初体験した 親友の
  自慢話に  フクザツなぼく         6

親友に 女が欲しいと ねだられて
  いい服着ててと 母に電話を         8

日ごろから しつけにきびしい 母さんの
  別な一面 見せつけられて         30

母親から 女になった そのひとと
  近しくなった 気になるこのごろ      31

6時ごろ 勤め先から 帰宅する
  母のスト脚 狙う親友            9

パンストを 破かれ路上で 犯されて
  服の泥払う 母は冷静           32

勤め帰り スーツ汚して 犯される
  母さん見つめる ぼくはドキドキ      33

賢妻で しっかり者の 母さんは
  凛と振る舞い 役目を果たす        34

役目とは 息子の友の 筆卸し
  浮気じゃないと 言い放つ母        35

好きなのは 雄太の母さん だからかな
  母を犯した 友のつぶやき         10

ハルオなら 母さん抱かれて 嬉しいね
  口突いて出た 本音に戸惑う        11

きみならば 母の相手に ふさわしい
  息子のぼくが イチオシするよ       36

たまらない 女がほしい ねだる友
  きょうは日曜 父さんいるよ        37

かまわない 父さんいたって いいじゃない
  女ひでりの友に 口説かれ         12

かまわない 父さんいても 招(よ)びなさい
  父の言葉に 耳を疑う           13

かまわない 父さんいたって いいじゃない
  母さん惑うの 視たがってるの       15

母は強し 女も強し 父さんの
  性癖見抜き 自分も愉しむ         38

父さんも 母さんモテて 嬉しいさ
  本音を語る ひとはわが父         14

ぼくだって 母さんモテて 嬉しいよ
  この父にして この息子だね        15

妹は 雄太の父に 汚されて
  汚され抜いて 女になった         39

妹を 嫁にどうか?と すすめられ
  戸惑う友は 母の愛人           40

父さんが 汚した女を 嫁にする
  どう思う?って 訊かれても困る    41

汚れても ぼくの妹 母の娘
  きみしかいないと ぼく思うけど・・・ 42

潔く 寝取られ亭主の 仲間入り
  きみもいよいよ 本物だよね      43

父さんが 汚した娘を 花嫁に
  舅孝行・・・ するんだろうね      7

お祝いに ぼくが結婚 するときは
  未来の花嫁 連れてくるから      44

約束さ うん約束だ 必ずね
  ぼくの花嫁 抱かせてあげる      45

寝取らせ歌 うわきうた

2017年07月18日(Tue) 07:20:15

吸わせたい 姦(や)らせてあげたい そう思い
  着飾る妻を 連れ出した夜                1

予告せず 逢わせた相手の 正体に
  戸惑う妻が ひどく可愛い           8

欲しいのは 若い人よね 見逃して
  言いつのる妻を 魔手がとらえる  7・8

這わされた 唇熱く 惑う妻
  ああ襲われちゃうと わたしを見つめる   9

手を握り 握り返して きた妻の
  掌の力 じょじょに弱めて           10

着飾った 服破られて 迫られて
  これってお見合い? 苦笑いする妻     2

血を吸われ 思いのままに 犯されて
  相手の所有物(もの)に なってゆく妻   11

着飾った 服も馳走と 愉しまれ
  堕とされた妻は へらへらと笑う        3

これからは 浮気するわね 愉しむね       6
  声励まして ほほ笑んだ妻

アラ不思議 夫がひとり 増えたのね
  「好き」の代わりの 妻の言いぐさ      12

良かったろ? 露骨な言葉に 顔しかめ
  主人のまえで ダメよとたしなめ       13

大きいわ 主人のよりも 大きいわ
  言ってあげるね 嬉しいでしょう?      14

ほんとうは どっちのほうが よかったの?
  わたしの問いに 無言で笑う         15

逢う夜は 週に2回と 昼ならば
  毎日来てね 主人の留守に          16

犯されても 妻は妻です よろしくね
  浮気してても あなたの妻よ          17

逢うときも 指輪ははめた ままでいる
  人妻好きな 情婦(あのひと)のため     18

これからは 二人の夫に 尽くします
  三つ指を突く 妻しおらしく            4

嫁に出す 想いで妻を 送り出す
  浮気相手の 待つホテルへと          5


ナッシュ・ド・レーさんのコメントに応えているうちに、いろいろ浮かんできました。^^
番号は、作った順番です。

「うちの父さんが、沙耶ちゃんの血を吸いたがってる」

2017年07月18日(Tue) 06:29:38

「うちの父さんが、沙耶ちゃんの血を吸いたがってる」
同級生のハルオくんがぼくにそう持ちかけてきたのは、
ぼくが彼に吸血されるようになってから半月くらい経ってからのことでした。
なんでも、下校途中の沙耶を見かけてすっかりご執心になったとか。
そういうときって、いちいち親族に断って紹介させるものなのかい?
って、ぼくはハルオくんに訊きました。
ぼくのときは、体育の時間にふと気づいたら二人きりになっていて、
ライン入りのハイソックスを履いたふくらはぎを咬まれてチューチューやられたのがきっかけだったから。
ハルオはそのときのことを訊かれているのだとわかったのか、ちょっときまり悪そうにしながら、
「うちの父さんはシャイだから」
と、いいわけにもなりそうにないいいわけを、してきたのでした。

沙耶ひとりでは怖がるだろうからと、さいしょは本人の前でぼくが、ハルオくんを相手に吸血されるところを、お手本に見せることになりました。
夕方沙耶を連れ出すとき、母さんはぼくの意図を薄々察していたようですが、止めようとはしませんでした。
いずれ自分の番が回って来る・・・と、わかっていたからです。

この街は、父さんの勤める会社の創立者の出身地で、吸血鬼と人間とが平和に共存しています。
都会からこの街に越してきたぼくたちは、父さんの勤め先の人事担当者から、そうしたことを聞かされていましたし、
ぼくたちがこの街に送り込まれる理由も、血液を提供するためだと言われていました。
いろいろな事情で都会に住めなくなったぼくたちは、献血の協力と引き替えに、安住の地を得ることになっていたのです。

なにも知らない沙耶は、暗闇迫る公園で、兄妹で二人きりになって、
彼方から二人が姿を現したときにはじめて、なにが起こるのか気づきました。
「やだ、お兄ちゃん怖い」
怯える沙耶をなだめすかして、ぼくのまえにかがみ込んでくるハルオ君を相手に、
いつものように足許をくつろげて、ハイソックスを履いたふくらはぎを咬ませていきました。

「痛くないの?平気なの?」
なん度もくどいほど訊いてくる沙耶の背後に、ハルオくんのお父さんがまわり込んで、
後ろから抱きすくめると、否応なしに首すじを吸って、牙でガブリとやってしまったのです。
「あぁあーっ!」
沙耶はかわいい悲鳴を上げて、ベンチの隣に座るぼくとおなじように、チューチューと血を吸いあげられていったのです。
兄妹の身体から、競い合うように吸いあげられる血の音を、ぼくたちのことを気にかけて様子を見に来た母さんは、息を殺して聞き入っていた――あとでそんなことを打ち明けられて、家族3人でにっこり笑い合ったのは、もっとずっとあとのことでした。

ハルオくんも、沙耶の血を吸いました。
お父さんから分け前をもらえたのです。
ハルオくんはお父さんと入れ替わりに、沙耶の後ろにまわり込むと、
ベンチの背もたれに身体をもたれかけさせた沙耶の首すじを咬んで、
さっきお父さんがやっていたみたいに、沙耶の血をチューチュー吸いはじめたのです。
咬んだのは、お父さんが咬んだのとは逆側でした。
お父さんは「生意気だ」と苦笑いしながらも沙耶の足許にかがみ込んで、
沙耶の履いているハイソックスを咬み破りながら血を吸いはじめます。
真っ白なハイソックスには、みるみる赤黒いシミが拡がりました。
ぼくの履いているライン入りのハイソックスは、ハルオくんに咬み破られて、
やはり赤黒いシミをべったりとつけて、たるんでずり落ちかけていました。
沙耶のハイソックスも同じように弄ばれて、くしゃくしゃにずりおろされてしまうのを、
ぼくはなぜか胸をドキドキとさせながら見つめつづけてしまいました。

それ以来。
ぼくたち兄妹は、学校帰りにハルオくんの家にお邪魔して、
兄妹ながらハルオくん親子に血を吸われるようになったのです。
ほとんどの場合ハルオくんがぼくの、お父さんが沙耶の血を吸ったのですが、
たまに獲物を取り替え合うことがありました。
一人の人間を襲って生き血の味が気に入ると、家族の血も気になるのだそうです。
血のつながった家族の血は、味も似ているらしいから・・・
お父さんがぼくたちの母さんを襲ったのは、きっとそういうことだったのでしょう。
その前にお父さんは、ぼくたちの父さんを勤め先まで訪ねていって、咬んだそうですから。
貧血になるほど血を吸われ、病院経由で父さんが帰宅したときは、
こんどは母さんが血を吸われている真っ最中で、
父さんはハルオくんのお父さんに遠慮して、母さんが吸血されているリビングには入らずに、
隣の部屋からいちぶしじゅうを見守っていた――と、ハルオくんから後で聞きました。
母さんが襲われているあいだ、「視ないほうがいいよ」といわれたぼく達兄妹は、
妹の勉強部屋で3人でいて、交代でハルオくんに首すじや脚を咬ませてあげていたのでした。


その夜の出来事がきっかけとなって、
母さんはハルオくんのお父さんと、父さんとは内緒でおつきあいをするようになりました。
「子どもは知らないほうが良い」とハルオくんは言いましたが、
ぼく達だってそこまで言われたら、母さんがハルオくんのお父さんに何をされているのかは、おおよそ察しがついてしまいます。
ですからぼく達は、知らないふりをしつづけることにしました。
母さんがいつものようにキビキビと立ち働いて、ぼく達を早く学校に行かせようとするのを、沙耶とふたりこっそり目くばせし合っては、クスクス笑いをこらえていました。
なにしろ、ぼく達と入れ替わりに、大人のお愉しみが始まるのですから――

母さんがハルオくんのお父さんの餌食になってしばらく経って、ハルオくんがぼくに自慢しました。
「俺、大人の女の味を識ってしまった――雄太の母さんで」
予期してたことではあったけど、ちょっぴりショックでした。
そう、ハルオくんは、ぼくの母さんを相手に、いわゆる「筆卸し」、つまり初体験を済ませたのです。
ショックでしたが、なぜかドキドキしてしまいました。
ハルオくんはそんなぼくのようすをなにも言わないで見ていましたが、
それ以来、ぼくは母さんか沙耶のどちらかに付き添うことをお願いされました。

ハルオくんのお父さんが沙耶を呼び出したときには、
よそ行きの服に着替えた沙耶をハルオくんの家に送り届けて、
先にお父さんに血を吸われて、元気になったお父さんが沙耶のうえにのしかかります。
さやがおめかしをしてきたのは、お父さんに襲われるためだったのです。
だからお父さんの節くれだった掌が、
沙耶の着ているブラウスを荒々しくくしゃくしゃに着崩れさせたり、
折り目正しいプリーツスカートを、パンツが見えるまでたくしあげられたりするのを、
沙耶はくすぐったそうな笑い声をあげながら、受け容れていったのでした。

ハルオくんが母さんを訪ねて家にやって来るときは、
よそ行きの服に着替えた母さんはウキウキと台所に立ってお紅茶の用意をし、
ふたりでいる勉強部屋に、お紅茶を3杯淹れていそいそと現れます。
ハルオくんは色気づいた気分になると、父さんがいる日でも構わず家に来るので、
そういうときには3人で、ぼくの部屋にこもり切りになるのです。
ぼくはハルオくんの分のお紅茶も余分に飲みながら、勉強に熱中するふりをして、
ハルオくんがお紅茶の代わりに母さんの首すじやストッキングを穿いた脚を咬んで生き血を啜るのを、チラチラ盗み見ていたのです。
一定量の血を吸って渇きが満たされると、ハルオくんは母さんにのしかかって――ぼくのまえでセックスまでしていったのです。
さいしょはぼくのまえではかっこをつけようとしていた母さんも、
ハルオくんの来るのが度重なると、もうガマン出来なくなって、
聞こえよがしに声をあげるようになってしまいました。
ぼくはそれでも勉強に熱中した振りをしながら、
半ズボンをぬらぬらとした粘液で濡らしてしまうのでした。
母さんの不倫体験――まさかこんなふうに目にすることがあるなんて、思ってもいませんでした。

沙耶のほうも、大きな変化が起こりました。
ぼくが沙耶をハルオくんの家に連れていったある日のこと、
ブラウスのうえからおっぱいをまさぐったり、
パンツのなかに手を入れたりしていたハルオくんのお父さんは、
とうとうガマン出来なくなって、沙耶のことを犯してしまったのです。
居合わせたぼくは貧血でぶっ倒れていたので、あわてる沙耶を助けることもできずに、
たださいしょから終わりまでを、しっかり見届けさせられてしまったのです。
妹の初体験――まさかこんな形で目にするなんて、思ってもいませんでした。


いまお話したのは、10年ほどまえの出来事です。
ぼくたち家族はこの街で、元気に暮らしています。
父さんは同じ勤め先で働いていますし、
母さんは浮気に励んでいます。
沙耶はハルオくんのところにお嫁に行って、ハルオくんとお父さんの面倒を見る毎日です。
ハルオくんのお嫁さんになっても、初体験の相手はハルオくんのお父さんですから、
そうした関係も、ハルオくん公認で続けているみたいです。
「身体の隅まで識られてしまうとね、亭主の親が齢取っても、きちんと面倒をみるものなのだよ」
ハルオくんのお父さんはもっともらしい顔をして、そんな自慢をぼくにします。
たしかに――沙耶はいい嫁になっているのかもしれません。
ハルオくんのお母さんはべつの吸血鬼の恋人なので、
姑の身代わりの役も、それは熱心に果たしているらしいです。

花嫁を父親に寝取らせているハルオくんにも、今年良い話がありました。
ぼくが結婚することになったからです。
結婚相手は、父さんの勤務先の同僚の娘さんで、都会育ちのなにも知らないお嬢さんです。
結婚を控えた彼女を連れてハルオくん親子の家にあいさつに行ったのはつい先週のこと。
そして昨日――ハルオくんはぼくの婚約者に迫って、とうとう処女をゲットしてしまったのです。
「初めての女の人は初めて」と悦ぶ、ハルオくん。
未来の花嫁の初体験を目の当たりに、妖しい歓びに目ざめてしまった、ぼく。
彼女がぼくを裏切って、べつの男性に処女を捧げるシーンはとても悩ましく、
母さんや沙耶が襲われるところを目にして植えつけられてしまったマゾヒズムを、大きく開花させてしまったのでした。

これからはきっと、ぼくもこの街の良き住人として、花嫁の治子さんともども仲良く暮らしていくのでしょう。
築いた明るい家庭では、優しい心を持った息子や娘が育ち、
娘は年配の吸血鬼――たぶんいい齢になったハルオくん――を相手に純潔を捧げ、
息子は妹を初めて犯した同じ吸血鬼に、自分の未来の花嫁をゆだねるのでしょう。

あなたも、この街で暮らしませんか?
ご家族と一緒に。


あとがき
友だちの妹に目をつけた父親のため、吸血鬼の少年が吸血相手の友だちに妹を連れ出させる――
父親が妹を犯すところまで見届けるながらも、さいごは彼女を妻にすることに。
結果的に、自分の結婚相手を父親に襲わせ処女まで与えてしまう というのを描きたかったのですが。
友だち目線にした結果、
「妹の吸血初体験を協力させられて、妹の血を気に入った相手に母親まで襲われて、
妖しい歓びに目ざめてしまったあげく、結婚相手の処女まで奪わせてしまった」
という、別の形の寝取られ話になってしまいました。
^^;

延命された貞操

2017年07月10日(Mon) 06:37:09

貞淑な主婦が犯されそうになったとき、必死で抗って。
相手が自分の心を読んで、暴力で彼女を犯そうとする意図を諦めて、見逃してくれたとしたら。
彼女はどれくらい、感謝するでしょうか――?


吸血鬼と共存しているというこの街に赴任して、一か月ほど経ったときのことでした。
妻の生き血を、特定の吸血鬼にプレゼントする羽目に陥ったのは。

その日は、わたしの所属する地元のクラブ・チームの試合の日でした。
都会出身の職場の同僚に同好の人がいて、メンバーに加えてもらったのです。
対戦相手は、吸血鬼のチームでした。
締まっていこうぜ。負けると試合のあと、血を吸われちまうからな。
同僚の囁きにもかかわらず、結果は惨敗でした。
吸血鬼チームのメンバーは、けた違いの馬力を発揮して、吸血する権利を手にしたのでした。
彼らは思い思いにわたしたちのチームの選手を一人ずつ選んで、血を吸ったのです。

奥さんが応援に来ているチームメイトも、おおぜいいました。
彼らは促されるまま奥さんともどもグラウンドの向こうの草むらに脚を向けて・・・
立ち去りぎわに振り返ると、彼らは顔が土気色になるまで血を吸い取られて草むらの中に転がっていて、
そのすぐ傍らで、こんどは奥さんまでもが襲われていたのです。

――――――

エッ、奥さん姦られなかったの?
職場のみんながいっせいにこちらを振り向いたのは、週明けのことでした。
その前の日には、職場対抗のスポーツ大会があって、
わたしの所属するチームは吸血鬼のチームに惨敗してしまったのです。
吸血鬼のチームに負けると、選手は全員血を吸われてしまうことになっていました。
丈の長い靴下が好みだという吸血鬼たちにとって、わたしたちの身に着けたユニフォームは美味しいご馳走だったようです。
短パンの下は、白のラインが三本走ったブルーのストッキング。
試合後選手は全員、相手チームの吸血鬼に呼び集められて、
短パンの下に履いているストッキングのうえから、ふくらはぎを咬まれて血を吸い取られたのです。
奥さんが応援に来ていたチームメイトは、奥さんまで血を吸われ、おまけに犯されてしまっていました。
まるで、自分の奥さんの血を吸わせるために招んだようなものでした。
(いま考えると、事実そうだったのかもしれませんが・・・)

負けるとそういうことになるときいていたので、わたしはわざと1人で参加したのですが、
それは無駄な努力に終わりました。
わたしのことを獲物に選んだ男は、にんまりと笑って言ったのです――きみの血は、きみの家で愉しませてもらうから。
彼の目あてがなんなのかは、訊かなくてもわかります。
でも、断り切れなかったわたしは仕方なく、彼を自宅へと伴ったのです。
そう。この街で吸血鬼に魅入られたら、逃れるすべはない。
それと知りながら赴任を承諾したのは、私たちがもう、都会にいられない事情を持った人間だったからでした。
――この土地は、どんなに負い目のある人間でも、分け隔てなく仲良くしてもらえる土地柄なのだよ。
わたしに転任を薦めた上司はそう言って、自身もかつて数年間、その街にいたのだと告白してくれました。
(彼も既婚者でした)

ほかのチームメイトは全員奥さんを招んでいたので、グラウンドに残っていました。
試合のあとのグラウンドで、チームメイトの奥さんたちは、
よそ行きのブラウスやワンピースを泥だらけにしながら、
生き血を吸われ、犯されていったのです。
きゃあきゃあとはしゃぎながら、それは愉し気に。


家に着くと、妻がびっくりしたように、わたしを出迎えます。
相手チームの吸血鬼を連れ帰るとは、もちろん聞かされていません。
それでも――どういう意図で家まで来たのかは、薄々察しがついたようすでした。
妻もまた、自分の置かれた立場を、よく心得ていたのです。
試合のあとに人を――それも相手チームの吸血鬼を――家に招ぶ予定はなかったし、
途中から妻に連絡するようなこともしなかったので、おもてなしの用意などなにもありません。
でも、そんなことは初めから必要ないのです。
妻は相手の望むままに、妻自身の生き血を振る舞えば、それで済むのですから。

この街で、吸血鬼が既婚の女性を襲うとき、例外なく相手の女性を犯すと聞いていました。
自宅を舞台にした落花狼藉――それはもう、避けては通れないものになっていたのです。
けれども彼は、意外にも紳士的でした。
彼の言によれば、彼が妻のことを見初めたのは、
わたしたち夫婦が赴任のあいさつで初めて出社したときだったそうです。
彼はわたしの同僚たちに、宣言したそうです。
――あの奥さんの脚を咬んで、ストッキングを破りながら血を吸いたい――と。
その望みが、きょうかなえられるのです。
わたしは仕方なく、「おめでとう」と、言ってやりました。
それを真に受けて、素直にありがとうを返されて。
わたしは初めて、まず自分の血を提供するために、ライン入りのストッキングのうえから、牙で冒されていったのです。
太めのリブのツヤツヤした真新しいナイロン生地ごしに、唾液にまみれた唇の熱さが、じかに伝わってきました。

チクリ、と突き刺す、かすかな鈍痛。
じわっと滲む、生温かい血。
チュウチュウと小気味よく吸い取られる、働き盛りの血。
貧血で頭がくらくらするまで、吸いつづけさせてしまっていました。
この唇が。この牙が。
これから妻の素肌を侵すのだ――そう思うといても立ってもいられない気持ちになるのですが。
そのいっぽうで。
こんな唇に誘惑されて、
こんな牙に咬まれてしまったら。
妻だって、ふつうの気持ちでいられるわけはない・・・などと。
感じはじめた罪深い陶酔に、わたしはいつの間にか、夢中になってしまっていました。
なんとか妻の素肌を咬ませたい。
男の相手を初めてわずか数分後には、すっかりそんな想念にとりつかれてしまっていたのでした。

妻が真新しいストッキングに穿き替えて、彼の前に現れたとき。
わたしはもう、貧血のあまり頭を抱えて、じゅうたんの上に転がっていました。
ちょうど――グラウンドを去り際に、同僚の一人が土気色の顔をして草むらのなかに横たわり、
その傍らにねじ伏せられた奥さんが、羽交い絞めにされながら犯されていったときのように。

妻はソファに腰かけて、息をつめて男を見あげます。
男は妻の手を取り、手の甲に接吻すると、ひと言「落ち着いて」と囁き、
それからおもむろに妻の足許にかがみ込んで、
わたしの血を吸い取ったばかりの唇を、ストッキングを穿いたふくらはぎに吸いつけていったのです。
わたしの履いていたスポーツ用のストッキングも、その唇に冒されたばかりです。
まして妻の穿いているパンティストッキングはひどくなよなよと頼りなくて、
ちょっといたぶったらすぐにでもほつれてしまいそうな代物でした。

くちゃっ。
圧しつけられた唇の下。
真新しいナイロン生地にかすかな唾液が散って、
唇のしつようないたぶりにつれて、いびつによじれていきます。
なん度もなん度も、男はその行為をくり返しました。
そしてなん度めかの接吻を、ただの接吻で終わらせずに、そのまま牙を埋め込んでいったのです。
妻の整った横顔がキュッと引きつるのを見て、「咬まれてしまったな」と、実感しました。

チュウチュウ・・・
キュウキュウ・・・
ひとをこばかにしたような音をたてて、妻は生き血を吸い取られていきました。
緊張に包まれた妻の表情がやがてほぐれて、目の焦点が合わなくなって。
口許にはへらへらとした薄笑いさえ泛べて、
やがて姿勢を崩して、ソファからじゅうたんのうえにすべり落ちる――
しかし、男は意外にも、その場で妻を犯そうとしませんでした。
貧血で顔を蒼ざめさせた妻を引きたてるようにすると、もう一度首すじに唇を這わせ、ひとしきり血を吸って、優しく抱きしめると、そのまま解放してくれたのです。

意外な展開に、妻は首すじにつけられた咬み痕に手を添えながら、じっと男を視ています。
男も妻のことを、じっと視かえしていました。
まだ決心がつかないようだね。
男のひと言に、妻はほっとしたように表情を和らげます。
そう、潔癖症な妻はどうしても、この場で、夫の目の前で犯されるという現実に、耐えることがまだできずにいたのです。
男は血を吸いながらも冷静にそんな妻のようすを見極めて、
妻が立ち直れないほど打ちのめされてしまうのを避け、あえて状況を寸止めにしたのでした。

わしらがあんたがたを犯すのは、恥を掻かせてやろうとしてそうしているわけじゃない。
生命と同じ値打ちのあるものを飲み物にさせてくれたお礼に、敬意を表したいだけなのだ。
だがそんなことを言われても、いきなり信じられるものじゃない。
ふつうの奥さんなら、強引に迫って落としてしまったほうが、踏ん切りがつくこともあるのだが。
だいぶ、潔癖なひとのようだから。
奥さんを人間なみのやり方で抱くのは、つぎの楽しみに取っておくよ。

男は朗々とした声色で、そう告げたのでした。
破いたストッキングを弁償したいとまで、男はいって、わたしに一万円札を差し出しましたが、それは断りました。
妻のことでお金をもらうわけにはいかないから――そう言って、そこは鄭重に辞退をしたのです。
「受け取っておけばよかったのに」
妻は後で、あっけらかんと言ったのですが。
もしかすると受け取ってしまったほうが、妻がわたしにたいして感じる罪悪感を、目減りさせることになったのかもしれません。

男は代わりに無心したのは、妻の穿いているストッキングでした。
見るかげもなく破けて血の滲んだストッキングに、どんな値打ちがあるというのでしょう。
でも彼が「ぜひに」と欲しがるのを、拒むすべはありませんでした。
わたしは妻に目配せをし、妻も黙って肯きます。
破れ落ちたストッキングは、男の手で妻の脚から抜き取られて、彼のポケットのなかにせしめられていきました。
辱めを免れた妻にとって、それくらいはお安い御用だったみたいです。
裂けたストッキングを戦利品にされたのを恥じらいながら、妻は上目づかいで好意的な照れ笑いをしてみせました。
きっとあの瞬間――男は妻の心をつかんだのでした。

えっ、姦られなかったの?
職場の人たちがいちように驚いたのは、じつにもっともなことでした。
彼らのだれもが、初対面の段階で妻を襲われ、血を吸われたばかりか犯されてしまっていたからです。
いや、うちも危なかったんですよ――わたしはそう弁解しながらも。
――この街では、吸血鬼に襲われた女が犯されないのは、魅力がないと思われてしまう。
そんな事実を実感せざるを得ませんでした。
彼のいうように、血を吸った女を犯す行為が敬愛の情の表れだとしたら、
それを受けることのできなかった女は一段低く見られたことになり、
女の身体に称賛を与えなかった男のほうも、非難の対象となる――きっとそういうことなのだろうと。

けれども、妻の貞操が生き延びることができたのは、そこまででした。
なぜなら、彼は三日にあげず自宅にやって来て、妻の血を吸いつづけたからです。
首すじに、ふくらはぎや太ももに、なまの唇をじかに這わされて。
スリップを真っ赤に濡らし、ストッキングを咬み破かれながら、
妻はその素肌にくまなく、もの欲しげな舌なめずりを這わされつづけ、
あげく、パンティストッキングをひざまでずり降ろされたうえ、
ショーツの奥にまで舌を這わされてしまっていたのでした。
度重なる訪問に耐えかねて。
妻は少しずつ、肌身を許しはじめていったのです。

もはやわたしも、潔い夫として振る舞うしかありませんでした。
わたしはつぎの週末、男を自宅に招いて、妻のことをたいせつにすると約束をさせたうえで、二人の交際を認めるといってやりました。
先週はスポーツ大会で惨敗したわたしは、今度は妻をめぐる競争でも惨敗したことになるのでしょうか。
「勝ち負けではないですよ」
男はわたしに、言いました。
貴男の最愛の奥さんをまんまと手に入れた私も、勝ち。
最愛の奥さんを潔くほかの男と共有することに決めた貴男も、勝ち。
旦那よりもずっとストロングな男を情夫に持つことになる奥さんも、勝ち。
どうですか――?
多少わたしの分が悪いような気もしないではありませんでしたが、
もっともらしく肯きかえす妻を傍らに、わたしもただ無言で肯きかえすばかりでした。

返礼は派手なものでした。
わたしはその場で提供可能なかぎりの血液を吸い尽されて、
意識が朦朧となって、ぶっ倒れてしまって。
男はそんなわたしの目の前で、妻を羽交い絞めにし、じゅうたんのうえに組み敷いていったのです。
こぎれいなワンピースに装った妻の華奢な肢体は、逞しい彼の下敷きになって、見るからにか弱げだったのを、いまでもよく憶えています。
そのワンピースは、このあいだの結婚記念日にわたしがプレゼントしたものでした。
貞操を喪失するという記念すべき刻に彼女が選んだ装いは、夫から贈られた服。
彼女も非常な決意で、きょうのこの場に臨んだのでしょう。

男は顔を妻の顔に近寄せると、飢えた唇をいつものように首すじに吸いつけようとはしないで、そのまま妻の唇に重ねていったのです。
永遠の愛を誓うキス――
私はそれを見せつけられながらも、ただ「おめでとう」と妻を相手に想いを遂げる男を祝ってやることしか、できませんでした。

見慣れた花柄のワンピースのすそがじゅうたんのうえいっぱいに拡げられて。
それまで脚を通したことのないガーターストッキングの留め具を覗かせるほど、太もももあらわなポーズを取って、
良家の子女だった妻は、いままでとは別の世界へと足を踏み入れていきました。
ええもちろん、わたし自身も――
目のまえで妻を寝取られてしまうことに、もう心臓を高鳴らせながら。
妖しい昂ぶりの虜になって、その場の状況を見守るばかり。
母がこの場に居合わせたなら、「なんというばかなことを」と、たしなめたに違いありませんけれど。
わたしはそのときの選択を、いまでも間違っているとは思いませんし、むしろ誇りにすら感じています。

恥を忘れて娼婦になり果てた妻――
わたしのまえですらさらしたことのないほどのはしたない喘ぎと媚態とをあらわにして、
彼の欲求に心から応えていったのです。
添田家の主婦が堕ちた、記念すべき瞬間を、わたしは非常な満足とともに見届けたのでした。


あとがき
だらだらと長くなっちゃいましたね。^^;
心の中では犯されたくないと願う人妻の心を汲んで、いちどは見逃してやって。
その意気に感じた夫婦が、夫は夫としての自尊心を忘れ、妻は妻としての貞操観念を自ら泥まみれに濡らしてゆく。
そんな心理を描いてみたかったのですが・・・

年下の男の子に、母さんを寝取られた話。

2017年07月10日(Mon) 05:47:47

この街の学校に転校してきて、
都会の学校では行っていたのと同じ運動部に入って、
きょうが初参加の部活。
ところがそこで割り当てられたのは、小学生くらいの男のことのかけっこだった。
なんでも、部員の一人の弟さんなんだという。
本当は、もう少し入り組んだ関係だったのだが、いまはそこに触れてる余裕はない。

ぼくはもちろん、憤慨した。
だって、都会の学校では部で一番の俊足を誇っていたから。
それが、どうみても三つは年下の子供といっしょに、かけっこをしろといわれたのだから。

ところが、ふたを開けてみると、案外苦戦した。
苦戦どころか――完敗だった。
その子はぼくよりも20メートルも後ろからスタートして、
100メートル走をまだ半ばしか走っていないあたりでぼくのことをつかまえて、
ぼくは彼を振りほどくことができなくなって、グラウンドにねじ伏せられてしまったのだから。
力まかせにのしかかってくるその子――ヨウタくんという名前だった――を払いのけようと四苦八苦しているうちに、
ぼくは首のつけ根のあたりに、鈍痛を感じた。
気づいたら、ヨウタくんはぼくの首すじに、咬みついていたのだった。

チュウチュウ・・・
チュウチュウ・・・
部員全員が見守るなか。
ひとをこばかにしたような音をたてて、ぼくの血はあっけなく、吸い取られていった。

身体の力が抜けるほど血を吸い取ってしまうと、
ヨウタくんはぼくのことをうつ伏せに転がして。
短パンの下、ハイソックスを履いたふくらはぎに、ふたたび唇を吸いつけてくる。
そのころ都会で流行っていた、ライン入りのハイソックス。
こんな田舎の学校の子たちでも、みんな履いているんだ――それがちょっとした驚きだったけれど。
みんなはこの子に咬ませるために履いているんだとわかったのは、もっとずっとあとのことだった。
こいつ、ぼくに恥を掻かせるために、ハイソックスを咬み破ってる。
ぼくは侮辱を感じたけれど、それでもどうすることもできなかった。
彼がぼくのハイソックスを咬み破るのを愉しんでいるのはたしかだった。
けれどもぼくのほうでも、彼にハイソックスを咬み破られるのが、気づいたら苦痛ではなくなっていた。

続きはきみの家でやるから・・・
そう言いかけたヨウタくんを押しとどめたのは、ヨウタくんのことを自分の弟だといった部員だった。
それは今度にしようよ。
おだやかにそう説かれて、ヨウタくんは比較的あっさりと、ぼくの家への訪問をあきらめてくれた。
貧血で頭がくらくらしていたぼくにとっては、ありがたい配慮だった。
けれどもヨウタくんは、ぼくにこう囁くのを忘れなかった。
これからは毎回部活のたんびに、僕とかけっこするんだよ。
それから、ライン入りのハイソックスを咬み破られて、生き血をチュウチュウ吸い取られるんだ。
ハイソックスが真っ赤になるまで、愉しむからね。
それからね。あんまり根をつめて練習しないことだよ。
まだお兄ちゃんの筋肉は柔らかいから、咬み応えがいいからね。
これ以上硬くなっちゃったら、僕、やだよ。
いいかい?運動はね、お兄ちゃんの血が美味しくなるためにやるものなんだ。
だから、だからね。これからは。
僕に美味しい血を吸わせるために、部活をがんばるんだよ。
そんな横暴な言い分に、ぼくは素直に肯いている。

つづきは、きみの家でやりたいな。
つぎの部活のとき。
やっぱりかけっこに負けてしまって、グラウンドに抑えつけられて、血を吸われたぼくは、
ヨウタくんの言いぐさに肯いて、彼のことを家に誘っていた。
その日はヨウタくんのお父さんまで、ぼくといっしょについて来た。
うちの父さんも、喉がカラカラなんだ。
きみの血を分けてあげるって約束したんだ。いいだろ?
年下のはずのヨウタくんは、ぼくの血を吸ってから、ぼくと対等に口を利くようになっていた。

顔色を悪くしたぼくと、ぼくの後ろに控えるもの欲しげな父と子を見た母さんは、
けげんそうな顔をしたけれど、それ以上なにも言わずに、ぼくたちを家にあげてくれた。
吸血鬼をいちど家にあげてしまうと、あとはいつでも入ってこれるようになる。
この街では常識になっているそんなことすら、ぼくたちの家は知らされていなかった。

じゃあさっそく、始めようか。
勉強部屋で3人きりになると。
父と子はお互い目配せし合うと、やおらぼくにのしかかってくる。
ぼくはどうすることもできないで、
ヨウタくんのお父さんに首すじを咬まれ、
ヨウタくんにはハイソックスを咬み破かれてゆく。

あっ。
お茶をもって現れた母さんがひと声叫んで、お盆に載せたお茶とお急須を畳に落とす。
それを合図にするように。
父と子とは同時に起きあがって、母さんのことを前後に挟んで、
ヨウタくんは後ろから母さんのことを羽交い絞めにして、
スカートのうえからお尻を咬んで。
お父さんは「息子さんの血をいただいてるよ。つぎはお母さんの番だよ」って、母さんの役割を教えてあげて、
そのうえで母さんのあごをグイとそむけて首すじをあらわにすると、あっという間にがぶり!と食いついていった。

ヨウタくんはすぐに、ぼくのほうへと戻って来てくれて。
再びぼくの血を吸いはじめると、しきりにお父さんのほうを指さしてくる。
指さしたほうでは、母さんが生き血を吸い取られ、白目を剥いて、
たたみのうえにひざを突いて、それから両手もついてしまって。
四つん這いになったふくらはぎに、ストッキングのうえから、ふくらはぎを咬まれていった。

吸血鬼が大人の女性を襲うとき、相手を犯すのがマナーだということを。
その日ぼくは、ヨウタくんとお父さんから視て教わるはめになった。
白目を剥いてよだれを垂らし、気絶してしまった母さんの上に。
ヨウタくんまでもがのしかかって、自分の女にしてしまった。
きみのパパには、内緒にしといたほうが、やっぱりいいよね?
ヨウタくんの入れ知恵に、ぼくは素直に感謝していた。

ひと月後。
ふとしたスキを突いて、父さんの吸血にも成功したヨウタくんのお父さんは。
それ以来三日に一度は遂げていた母さんとの関係を、父さんに教えてあげて。
父さんも潔く、母さんがヨウタくんやお父さんと交際するのを認めてあげていた。
ぼくはぼくで。
ふたりが白昼代わる代わる母さんを犯す、ポルノなシーンに焦がれてしまい、
母さんに内緒で、のぞき見をつづけるいけない男の子になってしまっていた。

都会から来たことを鼻にかけていた、ごく短い時間。
いまは都会育ちの母さんを気前よく差し出したことを、自慢に思うようになっている。


あとがき
母親とはふつう肉体関係はないはずなのに、
母親を犯されることに性的昂奮をおぼえてしまういけない嗜好のことを、「母親寝取られ」というそうです。
多くの男の子が母親に対して、妻よりも濃厚な感情を抱いているからかもしれないですね。

女子生徒5人の人間模様。

2017年07月09日(Sun) 08:46:05

グレーのスカートに、紺のハイソックス。
おそろいの制服を着た女子生徒が5人、内緒話の輪を作っている。

あの5人、どういう関係かわかるかい?
親友のヒロシが、傍らから声をかけてきた。
知っている顔は2人くらい。
2人とも同級生の女子だったから。

高尾みなみに眉川直子だろ?
そうこたえるぼくに、ヒロシはただならぬことを言った。

2人の隣にいるのは、彼氏だよ。

彼氏・・・?
だって、女子の制服着てるじゃないか。

とっさにそう言いかえそうとして、それが愚問であることにすぐに気がつく。
そう。この学校では、男子生徒も女子の制服を着用することがよくあるのだ。
そうしたことに理解のある学校として定評のある、この学校。
けれども、そうした理由だけで女装する生徒ばかりではない。
女子の制服を着た男子ふたりの首すじには、かすかな赤い斑点がふたつ――
吸血鬼の欲望の痕に、違いなかった。

この学校は、吸血鬼も受け容れているんだ。彼らにも生きる権利を認めているからね。
生徒の中にも。父兄のなかにも。そうした人はいるわけだし。
女子生徒の若い生き血目あてに入り込んでくる、ご近所のエッチな小父さんとかまで、受け容れちゃっているんだから。

そう。ヒロシの言うとおりだった。

あの2人のことは、よく知ってるよ。
高尾も眉川も、彼氏に誘われて吸血されたんだ。
それからもう一人いる女子は、眉川の彼氏の妹だ。
たしか、学年はひとつ下だったかな。
もちろん、彼女も吸血されてる。
高尾はまだ処女だけど、眉川は卒業しちゃったんじゃないかな。
吸血鬼に襲われるまえから、彼氏とできちゃっていたからね。
だから、初吸血のときに姦られちゃったらしいよ。彼氏の前で。
彼氏は俺の親友で、本人が言うんだから間違いないよ。
けっこう昂奮するんだって。ちょっと信じられないけど、案外そういうものかもしれないね。
それで眉川の彼氏は、彼女の恋敵に処女の生き血をプレゼントするために、妹まで紹介しちゃった、っていうわけ。

高尾の彼氏もね、
高尾が自分の血を吸った吸血鬼に抱かれて血を吸い取られるのを見ていると、ドキドキしちゃうっていうんだ。
むろん彼は、高尾の初体験は自分で・・・って、ふつうに考えているはずだけど。
もしかしたら、眉川のときみたいに、吸血鬼に姦られるのを視るのも楽しいかなって。
高尾とできたらそうするつもりだし、
初体験を許しちゃうのも・・・案外・・・なんて、言っていたな。
もしかすると、半分以上本気かも。

眉川の彼氏って、その吸血鬼と仲いいの?自分の彼女を犯されちゃったのに?
ああ、二人仲良く、学校帰りに遊びに行ってるくらいだからな。
高尾の彼氏も、彼女の純潔をあげちゃうかもって思うくらい、仲いいの?
そうらしいね。高尾も「どっちがいいかな??」って、マジで迷ってるみたい。

不思議だ。じつに不思議な関係だ。
ぼくはぼう然として、ぶつぶつ独り言をつぶやいてしまう。
そんなぼくのようすをみて、ヒロシはたしなめるように言った。

だってここでは、それが普通なんだから。
むしろ、信用できる相手に彼女の血を吸ってもらったほうが、安心できるんじゃないかな。
相手の吸血鬼にしたって、自分の女だったら、真剣に守ってくれるだろうしね。
ここのシステム、俺はけっこう納得してるんだけどね。

さあ行こうぜ。
ヒロシはぼくのまえに立ち、ぼくを先導するように、まっすぐと歩きはじめる
――グレーのスカートをそよがせながら。
運動部で鍛えたふくらはぎの、しっかりした筋肉は、女子用の紺のハイソックスにしなやかに包まれていて、
男が女子の制服を着ている というよりも。
ボーイッシュな女子が、か弱い男子を引っ張って行っているようにさえ見える。

おい、待て。待てったら・・・!
そういうぼくも、早足になって。
グレーのスカートに紺のハイソックスの格好を、もはや恥じることなく人目にさらしていった。

女子の制服を着て。
自分の彼女の身代わりに吸血されて。
首すじに埋められた牙のもたらす毒液に、それまでの常識や倫理観を麻痺させられて。
彼女を呼び寄せて、血を吸わせる。
彼女が処女だったら、しばらくのあいだは処女の生き血だけを愉しまれて。
すでに彼女とエッチな関係になっていたなら、相手の吸血鬼もまた、そのエッチな関係の輪のなかに入ってもらう。
そんな学園生活にとけ込みつつあることに、ぼく自身、むしょうに小気味よさを感じはじめてしまっている。

結婚祝い。

2017年07月04日(Tue) 07:20:58

姉さんが帰って来るよ。
アツシはさっきから自分の血を吸っている吸血鬼を見おろしながら、いった。
吸血鬼は、自分の父親よりもはるかに年配の、ごま塩頭。
それがアツシの足許にとりついて、紺のハイソックスをくしゃくしゃにしながら、ふくらはぎに舌をふるいつけている。

姉さんはずるいと、アツシは思う。
高校を出るまでは、吸血鬼相手のプレイをしっかり愉しんで、それからすぐに都会の大学に入り都会で就職して、都会の男と結婚するのだという。
生まれ育ったこの田舎町に残ったアツシは、いまでも日常的に吸血鬼に咬まれて貧血な日常を送っているというのに。
母さんは母さんで、父さんやぼくの目の前で小父さんに抱かれて、「わー」だの「きゃー」だの、叫んじゃっているというのに。
彼女は彼女で、やっぱりぼくの目の前で日常的に犯されて、「あなただけよ、あなただけよ・・・」とか、「アツシに見せつけるのが愉しい♪」なんて、宣わっちゃっているというのに。
まあ、そんな日常も、いまは悪くないと思ってはいるけれど。
やっぱり姉さん、ずるいよ。
ひとりでまっとうな人生を送ろうなんて、ずるいよ・・・

アツシの心情が伝わったのか、伝わっていないのか、
吸血鬼の小父さんはいつも以上にアツシの足許にしつようにからみついて、
紺のハイソックスに生温かなよだれを、ジュクジュク、ジュクジュク、しみ込ませていった。


「懐かしいだろ?姉さん。逢いたかったんだろ?姉さん」
くすぐったいほどの嬉しさも隠さずに言いつのるアツシのまえで、
姉の涼子は声もなく立ちすくんでいた。
「まさか結婚するのに、小父さんにあいさつなしって、ないよね?」
そうだけど。もちろん、そうだけど・・・
「これからも付き合うつもりなんだろ?小父さんと」
えっ、そんな・・・そんな・・・あたし結婚するんだよ?
「だったら今のうちに、これからの関係性について相談しとくべきなんじゃないかな、って」
か・・・関係性って・・・なによ・・・
「姉さんが卒業したときに、小父さんは姉さんの制服をコレクションにしたけれど。
 いま着ている服も、コレクションしたいんだってさ」
だからって・・・だからって・・・あなたまでが私の服を持ち出して、
このひとの前で着ることないじゃない・・・あっ、ブラウス汚してるっ。
姉の抗議を聞くものは、だれもいない。
涼子の成熟した身体に、男の影が覆いかぶさり、あますところなく飲みこんでいった。


十数年が過ぎた。
涼子はぼう然として、夫の言いぐさに耳を傾けている。
夫の言葉は風のように、彼女の左の耳から、右の耳へと抜けていくようだった。

きみの処女をゲットした男が、きみとぼくとの結婚直前にもう一度きみのことを抱いたんだって?
それに、里帰りの時はいつもそのひとと逢っていて、ぼくのことを裏切りつづけていたんだって?
――なんて素敵なんだろ。

娘たちの純潔も、そのひとに食べてもらおうよ。
夫のささやきは、毒液のような効き目をもって、涼子の鼓膜に流れた。
きょうは上の子の誕生日。
誕生祝に、小父さまを招待してある。
下の子はまだ、スイミングから戻ってきていない。
妹娘が戻って来るまえに、お姉ちゃんは大人の女にされていることだろう。
なにもしらされていない長女は、親たちの思惑など夢にも思わずに。
卒業式の時に買ってもらった女子高生ファッションに身を包んではしゃぎながら、
紺のハイソックスに包まれたピチピチとしたふくらはぎで、ぱたぱたと駆けずり回っている。
あと数分も経たないだろう。
この娘が泣きじゃくりながら、ハイソックスを咬み破られて血を啜られるのに。
そして、あと数十分も要らないだろう。
同じ娘がきゃあきゃあとはしゃぎながら、スカートの奥をまさぐり抜かれてしまうのに。


あとがき
すでにお気づきの方もいらっしゃるでしょうが、このお話は、6月22日以来描き継いできたものです。
第一回は、「姉の制服を着せられて 気に入りのハイソックスを脚に通して・・・」です。
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-3490.html

よかったら、初めから読み通してみてください。^^

リンクのお知らせ ~ナッシュの娼館 さま~

2017年07月01日(Sat) 09:57:08

ひさびさにリンクです。^^

ほんとうはもっと早い段階でリンクをすべきだったのですが、リンクのやり方を忘れちゃいましてね。
(^^ゞ
それで久々に設定をいじくったら、どうにかうまくリンクすることができました。

ナッシュの娼館
ご自身の紹介文があまりにも適切なので、そのまま転載させていただきます。

  悪堕ち、男の娘を主としたSSやイラスト練習したりしょうもないこと書いたり 一応R18だぞ!気を付けろ!

悪堕ちというのは、かなり鬼畜な展開のストーリーになることがよくありますが、
ナッシュの娼館様はそのへんの寸止め具合をよく心得ておられるようです。
大概のお話が、はっぴぃ・えんどで終わっています。

おススメは、
「出るとウワサの温泉」
http://nash00mousou.blog.fc2.com/blog-entry-144.html
妖しい湯のたぎる温泉のお話です。
意外なところに生命や意思が息づいて、知らず知らず侵蝕されている・・・というありかたは、グッとくるものがありました。


「花の展覧会、吸血植物」
http://nash00mousou.blog.fc2.com/blog-entry-113.html
血の吸いかたで、与える快楽が変化する・・・というくだりは、なるほどと頷かされました。


「春画美術館」
http://nash00mousou.blog.fc2.com/blog-entry-150.html
ミステリアスな美術館。
そういえば、私もかつてこんな感じのお話を描いたっけなあ・・・と思いつつ、それがいつごろのことなのか、ちょっと思い出せないでいます。

ネタバレ抜きで評を描くのって、難しいですね。 ^^;
よければ、実際のところを御覧になってくださいね。
更新が恐ろしく速いんで、これはと思った作品にはブックマークをお忘れなく。

自称・人身御供 ~母親を譲り渡した父親のため、わが身を投げ出す孝行娘~

2017年07月01日(Sat) 09:43:12

コップの中のオレンジジュースをチューっと気持ちよさそうに吸いあげながら、
湯浅みどりはセーラー服の肩をくすぐったそうにすぼめる。
「あいつがあたしの血を吸うときって、こんなふうに美味しいのかな」
向かい合わせの椅子に座ったアツシは、椅子からのけぞりそうになった。
オレンジジュースを飲みながら、自分の血を吸われているときのことを想像したことなんか、いままでなかったから。
「それでさ、どこまで話したっけ?」
みどりはあくまでも、話題を変えないつもりらしい。
アツシは仕方なく、自分の彼女の相談に身を入れているふりをするために、真面目な顔を作って座り直した。
「熟女の血も好きなんでしょう?だからさ、お宅みたいに、ママのことも襲わせてあげたいわけなのよ」
自分の親を吸血鬼に襲わせる相談だというのに、みどりの声色はどことなく、のんびりしている。
「そのためにはさ、かわいそうな立場になるパパのことも、満足させてあげなきゃいけないわけで・・・」
だんだんみどりの言わんとしていることが見えてきて、アツシはゴクリと生唾を飲みこむ。
「それで娘のあたしが、パパのために人身御供になってあげようというわけ」
ああやっぱり・・・アツシは天を仰いだ。
自分の彼女が実の父親の相手をして、近親相姦に耽ろうとしている。
こんな現実、許せるのか?
アツシの自問自答は、すぐに終わる。
どのみち、勝負はすでについているのだ――あの忌々しい吸血鬼に、みどりを襲わせたあの時点で。

公園の出入り口へと駈け去ろうとするみどりのことを後ろから追いかけて、
セーラー服の肩先を掴まえたのは、吸血鬼のほうが先だった。
その吸血鬼が、みどりの首すじを初めて咬むとき、両肩を抑えつけて手助けしたあのときの手ごたえが、まだ掌の感触として残っている。
あのときみどりは、処女のうら若い血潮といっしょに、
良心や理性というものを、さいごのひとかけらまで、吸い取られてしまったのだろう。

「でも感謝してるわよ、アツシには。だってあいつったら、あたしの血が凄く気に入ってくれて、いっぱいいっぱい吸ってくれたんだもの」
そう。
そのあと公園の植え込みの陰に引きずり込まれたみどりは、アツシの目の前で犯されていった。
あわてて後ろを向いて目隠しをしようとしたアツシのことを、「待って!」と叫んだみどりは、いった。
「せっかく片棒担いだんだったら、さいごまで見届けなさいよ。男でしょっ。
 自分であたしの処女を摘まないんなら、ひとが摘むところをちゃんと視なさいよっ」
けっきょく、みどりの言ったことは正しかった。
アツシはいまでも、そう確信している。

熟女の吸血シーンを見届けるのは、アツシの仕事。
みどりの父親が、永年連れ添った妻が初めて犯されるのを視るのを拒んだからだ。
「また美味しい想いができるよね、アツシくん」
冷やかすように声をかけてきたみどりに、アツシは応えなかった。

みどりの母親は、あっという間に“料理”されてしまった。
娘のときよりも、あっけなかった。
初めての吸血鬼の来訪を着物姿で接した彼女は、
おろおろする夫と冷ややかに見送る娘を背に、すぐに別室に連れていかれると、
その場で組み伏せられ、首すじを吸われた。
ひっ・・・
ひと声あげたのが、彼女の抵抗のすべてだった。
たくし上げられる着物の裾からじょじょにせりあがって来る脚線美が、アツシの網膜に灼(や)きついて離れない。
顔を背けて目を瞑って受け容れたひと突きに、あきらめたようなため息をひと息つくと。
女は女の務めを自覚して、あとはためらいもなく、夫婦の営みと変わらない行為に耽り始めていった。
女が”沈没“したのを見届けるのもそこそこに、アツシは二階の勉強部屋を目指してゆく。

はあっ、はあっ、はあっ・・・
母親が婦徳を汚されている階下の真上の部屋で。
その娘が実の父親相手に、娼婦になりかけていた。
真っ白なハイソックスの両脚が思い切り開かれたそのあいだに、みどりの父親の浅黒い臀部が、せっぱ詰まった勢いで肉薄してゆく。
近親相姦という異常なセックスへの昂ぶりが、みどりの日常をまたひとつ壊した。
理性の崩れ果てた少女は切実な顔つきで目を瞑り、
媚びるような鼻息をすぅすぅとひくつかせ、
セックスに狎れた腰つきを、迫ってくる逞しい腰にぴったりと密着させてゆく。
明らかに、アツシの視線を自覚してたうえでの行為だった。

視られているって知りながら、これ見よがしに乱れてゆく彼女の横顔に。
アツシは不覚にも、脱ぐのを忘れたズボンのなかで、激しい射精をくり返してしまっていた。


あくまで、親孝行だったんだからね。
あくまで、人身御供だったんだからね。
おや、なに鼻血出してんの?
いっしょに入った喫茶店の、すぐ隣の席から。
みどりはオレンジジュースを吸いあげるのをやめて、こちらの顔を覗き込んでくる。
とても意地悪で、愉しくって仕方がないという満開の笑みを滲ませながら。

制服を着崩れさせて・・・

2017年07月01日(Sat) 05:33:48

「着崩れしてないかな、制服」
振り乱した髪を掻きのけながら、きみはぼくにそう尋ねる。
微妙に曲がった胸元のリボンや、ブラウスのえり首を直してやると、
その傍らできみは、ずり落ちかけたハイソックスを、きちっと引き伸ばしている。
女の子の身体を欲しい。
そうせがんだぼくのために、髪振り乱し、制服を着崩れさせて、応じてくれた、きみ。
「どお?よかった?」
初めてぶつけ合った情熱に息はずませるきみのことを。
かぎりないいとおしさに、部屋を出際にギュッと抱きしめていた。

「着崩れしてないかな、制服」
振り乱した髪を掻きのけながら、きみはぼくにそう尋ねる。
ブラウスのえり首につきそうになった血を、ハンカチでそっと拭い、はだけたブラウスの釦をひとつひとつはめてやると、
その傍らできみは、真っ赤に染まったハイソックスを、きちっと引き伸ばしている。
きみが吸血鬼に襲われるところを視たい。
そうせがんだぼくのために、髪振り乱し、制服を着崩れさせて、吸血鬼の欲望に屈していった、きみ。
「どお?愉しめた?」
ちょっぴり不安げに、曇ったほほ笑みをうかべるきみのことを。
やはりどこまでもぼくのものだ・・・そう囁きながら、ギュッと抱きしめていた。


あとがき
困った嗜好の持ち主だった彼。
そんな彼でも、とことん愛されているという自負があるから、
ほかの男に抱かれても、彼女は彼の目の前でも、はじけることができてしまう。

装う。

2017年06月30日(Fri) 08:06:06

真っ白なハイソックスを履いたふくらはぎを、吸血鬼に咬ませてやると、
まるで服装ごと辱められる、良家の子女になったような気分になる。
姉さんの制服を着て吸血鬼に襲われると、
まるで処女を奪われる女学生になったような気分になる。
母さんのストッキングを穿いて吸血鬼に咬み破らせてやると、
まるで母さんが痴漢に遭ってるような気分になる。
母さんの花柄のスカートを穿いて、股間の奥を侵されると、
しつけに厳しい母さんまで、堕落してしまったような気分になる。

すべてが実現したとき、ぼくは満足げな吸血鬼に囁いている。
家族がいっしょに堕ちてくれるのって、とても嬉しいものなんだね・・・

姉の制服を着せられて 気に入りのハイソックスを脚に通して・・・

2017年06月22日(Thu) 05:32:08

アツシが初めて吸血鬼に出遭ったときは、もう無我夢中だった。
全速力で逃げて、それでも肩をつかまれて、首すじを咬まれていた。
その場で足腰立たなくなるまで血を吸われ、芝生のうえに転がされて。
半ズボンの下、むき出しにしていた太ももを咬まれ、ハイソックスのうえからふくらはぎまで吸われてしまった。
気絶する寸前、ふくらはぎの上でうごめく男の唇が、ハイソックスの舐め心地を楽しんでいるのを、かすかに自覚しただけだった。

次に出くわしたときには、お互い暗黙の約束が出来上がっていた。
アツシは全速力で逃げ、でも公園のなかから抜け出すまえに肩をつかまれて、首すじを咬まれた。
芝生に転がされた後は、ハイソックスのふくらはぎをいやというほど愉しまれ、
よだれまみれにされたハイソックスに、くまなく牙を刺し込まれ、咬み破られていった。

初めて言葉を交わしたのは、やっと三回目のことだった。
「ボクの血、おいしいの?」
思い切って口火を切ると、相手は無言で激しく頷いていた。
「ハイソックス、好きなんだよね?」
恐る恐る問いかけると、やはり激しく頷き返してきた。
「ボクもハイソックス、好きなんだ」
でも、小父さんに破かれるのは、そんなに苦にならない――そう告げると、
男は初めてにんまりと笑いかけてきて、いった。
わしも、きみの足許をイタズラするのが、愉しくて仕方がない――と。
ウフフ、しょうがないなぁ。
アツシは笑いながら相手を咎め、そしていつものように脚をくつろげて、ハイソックスを履いたままふくらはぎを吸わせていった。

何度めか、やはり帰り道に出くわしたとき。
アツシはおずおずと、言い出した。
ねぇ、きょうのハイソックスは見逃してくれない?これ、気に入りのやつなんだ。
白地に茶色と赤のラインが走った、珍しい柄のハイソックスだった。
わかった――
男は手短かにこたえ、それでも少年の足許をねだった。
ウ、ウン・・・でも本当に、咬まないよね・・・?
男は応えずに、性急に足許をねだる。
確約の得られないまま、少年は気に入りのハイソックスを履いた脚を、男にゆだねた。

その日の舐めかたは、いままでになくしつようで、いやらしかった。
あっ・・・あっ・・・あっ・・・!
アツシはいつか、息をはずませ、声を迫らせて、男の劣情に応えはじめていた。
これってやっぱり、いやらしい・・・
ずり落ちかかった気に入りのハイソックスに、よだれをたっぷりと含ませられながら、
アツシは相手の男の熱情が、よだれといっしょに皮膚の奥深くしみ込まされるのを感じた。
破らせちゃおうか?やっぱり、破らせてあげちゃおうか?
足許に迫らせられた唇に惑いながら、アツシは男に尽くす行為を惜しみなくくり返す。
男はとうとう、ハイソックスのうえからは牙を立てないで、アツシとの約束を守った。

ねえ、きょうあたし小父さまと約束してるんだけど。
下校して家に着くなり、姉の涼子がいった。
小父さまとはむろん、アツシの血を吸っているあの小父さまのことだ。
処女の生き血を欲しがる小父さんのために、涼子をだまして公園に連れ出して襲わせたのは、つい先週のことだった。
涼子はアツシのさいしょのときと同じように、全速力で逃げ回り、肩をつかまえられて、
首すじを咬まれてしまっていた。
黒髪を搔きのけられながら悶える姉の姿に思わず発情してしまったのは、いまでも内緒にしている。
涼子もまた、アツシとほとんど交代に公園に出向いて行って、通学用のハイソックスを惜しげもなく咬み破らせる関係になっていた。

それでさ――聞いてる?
姉の話は終わっていなかった。
きょう、あたし、アレなんだよね。具合悪くってさ、気乗りがしないわけ。
弟は男のうちに入らないのか。涼子はしゃあしゃあと、生理で具合が悪いと弟に告げた。
だからさ、身代わりになってくれる?だいたい、あんたがあたしをあんなのに遭わせたのがよくないんだからね。責任取りなさいよ。
言葉の内容がきついわりに心に突き刺さらないのは、涼子が終始ニヤニヤしていて、面白そうにしていたからだろう。
ほんとうに生理で具合が悪いのか?ふとそう思ったけれど、あえて問いただそうとしなかったのは男の知恵というものだろう。
だからさ、あたしの身代わりになって――あたしの制服着て、逢いに行ってやってほしいのよ。

そうなるともう、逆らうことはできなかった。
母親の帰って来てない家のなか、姉貴は自分の制服を箪笥から持ち出して来て乱暴に折りたたみ、畳のうえに置くと、「着なさい」と命令した。
え?え?ボク女の子になるの?
さいしょのうちは目を白黒させていたアツシも、姉の制服におずおずと手を伸ばすと、あとはもう止まらなかった。
釦のつけ方が反対のブラウスを着ているときはまだ、めんどくさいなあとしか思わなかったけど。
紺のプリーツスカートを脚でまたぐようにして引きあげて、腰に巻きつけてしまうと、一気になにかが変わった。
紺のベストをかぶって、赤いリボンを胸元に拡げると、気分はもうすっかり女の子だった。
「ウン、似合う。アツシ女子の制服似合ってるよ」
さいしょはからかい口調だった姉の声色が、本気になっていた。
「あんた、たまに女の子になって小父さまとデートしたら?あたしの服貸してあげるからさ」
そこまで真顔でそういうと、姉はちょっとずるい顔つきになって、弟を視た。
「ところでさ、あいつ制服好きだからね。その格好で出かけていくと、あんたきっと犯されるよ」
え・・・?
姉貴はもう、小父さんで初体験を済ませていたの?
問いたくても問うことのできない問いを胸に抱えて黙りこくる弟を、涼子は面白そうに白い歯をみせ、さあ行きなさい、と促しただけだった。

それ、相性好いじゃない。
自分の部屋に戻ったアツシが、茶色と赤のラインの入ったハイソックスを履いて降りてくると、涼子はいった。
「お気に入りのハイソックス、咬ませてあげるんだ」
良いことだと思うよ。大事な日になるのだから。アツシの気持ちが伝わるんじゃないかな。
涼子は真顔で弟を視た。

想いはすぐに、相手に通じたらしい。
「今度は咬ませてくれるのかな?」
好奇心たっぷりに自分の足許を見つめながら身を寄せてきた吸血鬼に抱き寄せられながら、アツシは無言でうなずいている。
まさぐりの掌が太ももを這い、スカートのなかに這い込んで、股間をとらえる。
姉から借りたショーツのうえからしつようにくり返されるまさぐりに、ショーツが濡れた。
ククク・・・
男は嗤い、いつものように、少年の首すじに咬みついていった。
吸いつけられた唇の熱さに、アツシはうわ言のように、「あぁ・・・っ」と声を洩らす。
半ば開いた唇を、男の唇でふさがれて。
生温かい呼気を一気に喉もとまで吹き込まれ、目が眩んだ。
そこから先は、よく憶えていない。
ブラウスに着いた赤黒いシミを気にかけながら、男の言うなりになってうつ伏せになって。
お気に入りのハイソックスのうえから、唇を吸いつけられる。
この前と負けず劣らずの、しつこい舐めかただった。
破く前に、舌触りをたっぷりと愉しまれたことに、少年は深い満足を覚えた。
それでもことさら迷惑そうに顔をしかめて、「小父さん、きょうはちょっとやらしいよ」とわざとたしなめてみた。
それが相手の男をそそるのだという知恵は、女の知恵のはずだったのに。
いつのまにかそんなものさえ、身についてしまっていた。
脚をばたつかせながら、慕いつけられる唇をどうすることもできなくなって。
さいごには、ふくらはぎのいちばん肉づきのよいあたりに、がぶりと牙を埋められていった。
生温かい血がハイソックスの生地を濡らす感触に、少年は不覚にも射精をくり返していた――
その日、スカートの裏地に精液を吐き散らされながら、股間に男性の一物を食い込まされていった感覚を、アツシは生涯忘れないだろう。
いつか身体の動きを合わせ、女のように悶えながら。
アツシは吸血鬼の性欲に、心の底から応えはじめていったのだった。

お気に入りだったハイソックスは足許から抜き取られて、男のコレクションに加えられた。
大人になったいまでも時折訪れる吸血鬼の邸で、かつてアツシにまとわれた衣類たちが、姉の制服や、近々結婚することになった彼女のスーツに交じって、卑猥な意図で集められたコレクションの一部となって見せびらかされるのを、アツシは心の底から楽しみに感じている。

母さんって案外、いい女じゃん。

2017年06月06日(Tue) 07:01:54

母さんって案外、、いい女じゃん。
村はずれの荒れ寺の奥深く、閉ざされていた本堂の扉から、人目を避けるようにして逃れ出てきた奈美子を見て、タツヤはグッときていた。
本堂のなかに入る前にはキリッと着こなしていたスーツを、ふしだらに着崩れさせて。
はだけたブラウス、乱れ髪。
眉には悩ましい翳を滲ませた奈美子は、息子の前に女の顔をさらしていた。

本堂の中でなにがあったのかは、もはや子供ではないタツヤには、察しがついている。
この村に棲み着いた都会の人妻たちは、この荒れ寺にひとりひとり呼び出されて、
村を支配している吸血鬼に襲われて生き血を吸われ、そして犯される――
そんな暗黙のルールを聞かせてくれたのは、ほかならぬ父親だった。
「母さんを迎えにいっておやり」
どうして父さんじゃいけないの?という問いは、飲みこまざるを得なかった。
そんなふうにして父親は、すでになん度も犯された母親の出迎え役を引き受けていたから。
自分の妻が犯されて戻って来るのを送り迎えするということが、夫にとってどれほど残酷なことか、と、タツヤは思う。
けれども、自分もそのひとの息子なのだと、思わずにはいられない。
そんな気分を抱えて寺に着いたとき、ほとんど出会い頭に犯された直後の母親に遭遇して。
タツヤの理性は跡形もなく、吹っ飛んでいた。

幸か不幸か、奈美子はタツヤに気づいていない。
本堂を出た縁側で、しきりに身づくろいをしかけていた。
その合い間にも――
はだけたブラウスのすき間からは、ブラをはぎ取られてあらわになった乳房が見え隠れして、
豊かにウェーブした乱れ髪は、女が身じろぎするたびにユサユサと妖しく揺れた。
われ知らず、タツヤは母親に向かって、一直線に歩みを進めていた。

「あっ・・・タツヤ・・・」
母親の顔つきを取り戻すのが一歩遅れたことを、悔いるゆとりはもうなかった。
奈美子は息子の手で縁側から荒々しく引きずりおろされて、
雨あがりの苔に覆われた庭先で、組み敷かれた。

獣の息をしている。
タツヤは自分で自分のことをそう思った。
けれども、いったん暴走し始めた衝動を、もう抑えることはできなかった。
息荒く奈美子のうえにのしかかり、ブラウスを引き裂き、ピンと突き立った乳首を唇に含む。
「よ・・・っ!!よしなさいっ!」
奈美子はかろうじて母親の理性をみせて、息子を制止にかかった。
けれども、タツヤの唇は奈美子の乳首をふくんだまま、それを舌先でクチュクチュとしごくように弄んでゆく。
「いけないっ!い・・・け・・・な・・・い・・・」
息をはずませて声を途切らせる奈美子に、タツヤはますます欲情を募らせた。

ああああああっ。
ひざ小僧まで弛み堕ちた肌色のパンストをまとったままの脚が強引に押し開かれて、
奈美子はなん度も絶叫をくりかえした。

「これで良かったんですかね・・・」
アツシは住職のまえ、翳った横顔を向けたまま呟いた。
「エエ功徳を施しなすったと思いますだよ」
住職は田舎言葉で、妻を息子に犯させている夫に囁き返した。
「ともかくも、きょうはおめでとうございます」
住職は不幸な夫のまえで深々と頭を垂れ、
不幸なはずの夫は、実の息子を相手に小娘みたいにきゃあきゃあとはしゃいでしまっている妻を、眩し気な視線を送って見守りつづける。

住職は、さっき犯したばかりの女が、若い息子の衝動に抗しかねて、目覚めてしまった歓びに耽り抜くのを目の当たりに、慇懃に合掌をすると、
母子のまぐわいを恍惚として見入ってしまっている男を残しそそくさと立ち去っていった。

”お見合い”の後日談――

2017年06月06日(Tue) 06:21:18

いえ、いえ。
もとから、そういう意味で申し上げたんですよ。
これからもどうぞよろしく・・・というのは、
目のまえのソファのうえ、永年連れ添った妻が、吸血鬼に犯されていた。

荒い息の下。
あ、な、た・・・ご、め、ん、な、さ、い・・・っ。
と、妻は謝罪をくり返し、
荒い息の下。
あんたの奥さんは好い女だ。
と、吸血鬼は称賛をくり返し、
ひそめた吐息を交えつつ、
あなたに初めてお目にかかった瞬間から、こうなってほしいと心から望んでいたのです。
と、記憶をすり替えられた夫は、うわごとのようにくり返す。

三人が初めて顔を合わせたのは、夫婦の間の一人息子のお見合いの席。
新婦の母親から依頼された仲人と称して現れたその男は、彼らの親よりも年配の、みすぼらしい男だった。
あとで知ったところによると、
仲人と称するその男は、実は新婦の母親の情夫であって、
ふたりの仲はその夫である新婦の父さえ認めていて、
当の令嬢さえ、すでにその男によって凌辱されていたという。

息子とは、ただならぬ因縁でもあったのだろうか、
初対面のその男を、即座にそれと察しながらも、
与えられた状況をすすんで受け入れて、令嬢との婚約を許したのだった。

なにも知らない夫婦は、息子の縁を取り持ってくれた仲人に、
これからも、どうぞよろしく。
と、挨拶を交わしたけれど。
まさかその挨拶が呪縛のように巻きついてきて、
夫婦ながら生き血を吸い取られ、そのうえ妻を情婦にされてしまうなどとは、夢にも思っていなかった。
それでも夫婦はそうした忌むべき日常を、いまは悦んで受け容れていて。
淫らな意図を抱えて自宅に出入りをくり返す男を迎え入れるたび、
どうぞよろしく。
と、会釈を投げるのであった。

男は我が物顔に、夫人の肩に腕を回しながら、夫に向かって宣言する。
こんどの週末もまた、きみの妻を借りてゆくぞ。
しかるべき人間の女を連れてゆくと、どこの婚礼でも歓迎されるのでな。

実の夫婦を装って、婚礼の席にまぎれ込んで、きれいな女を物色する。
そんな動機のために、つき合わされる妻だったが、

そのときにはあなた、芳名帳には彼の姓でサインするんですよ。

いまではそんなふうに、悪戯っぽく夫に嗤いかけている。
堅物だったはずの妻も、いまではすっかり蕩けてしまって、
情夫の言うなりに、好みに合わせる女になり替わってしまっていた。
そんな日常が、むしょうに愉しい。

この淫らな吸血鬼を家庭にひき込んだのは、息子の嫁になった女。
控えめなお嬢さんとばかり思っていたその女は、若くして淫婦になり下がっていた。
息子はそうと知りつつも彼女との婚姻を望み、
その忌むべき婚礼の引き出物として、
花婿の父親は長年連れ添った妻の貞操を汚され抜く羽目になった。

けれどもいまは、後悔をしていない。
嫁いだこの家以外の姓で、他所さまの婚礼の芳名帳に記帳する女。
妻が他の男の情婦となることに、
いまはいびつな歓びにむせ返る思いしか感じられない。


あとがき
またも、話が拡がってしまいましたね。。。
悪い癖です。 (^^ゞ

”お見合い”に隠された真の意義について

2017年06月06日(Tue) 05:44:44

娘のお見合いとは、娘を犯す相手を見つける作業だ――
白髪頭のなかでいっそうかたくなになった脳裏の陰に、カツヤはそんな妖しい想いを秘めていた。
きょうは、娘のお見合いの日――
相手の男性は、母さんが縁類を頼って見つけてきたという。
彼氏も作らずにかたくなに独りでいる娘の理香に、彼らは親らしい心配をしてはいた。
妻も夫も、吸血鬼の惑溺から逃れることができずにいながらも・・・

仲人を交えて――あとは若いお2人で――そんな一連の手続きのあと、カツヤは独り庭園の彼方をぼんやりと眺めていた。
「だいじょうぶですよ、お義父さん」
背後からかけられた声に振り向くと、そこには真理のお見合い相手がいた。
色白で目鼻立ちのととのった、しかしどこか胸の奥に秘めたいびつなものを感じさせる青年――
その彼が、うわごとのように力のない声色で、口を開く。
「娘を犯す相手を探す儀式って、思っているんでしょう?」
青年は、カツヤの感じていた妄想を、ずばりと言い当てていた。

ぼくもそんなふうに、感じていたんです。
でもお嬢さんとのお見合いは、そうとばかりとはいえない。
お嬢さんはもう、男を識っている。
そうと知りながら、お義父さんも、お義母さんも、疵ひとつない娘という触れ込みで、
僕の花嫁候補としてお嬢さんを着飾らせて連れてこられた。
しかるべき家に嫁にやってしまえば、自分たちの責任を果たせるのだと――
いえ、いやな言い方になってしまってすみません。
それでもお嬢さんを犯す権利を手に入れることに、変わりはないわけですから――
でも本当にあなたが探していらっしゃるのは・・・
自分の娘を犯す男性ではなくて、
嫁いだ娘を寝取られる男性 なのではないですか?
妻を寝取られる日常を甘受することのできる、寛容な夫。
ちょうど、あなたみたいな――

青年は、なにもかも見通している。
どこに出しても恥ずかしくない良家の娘として育て上げながら。
その一方では、淫らな吸血鬼にうら若い血液を吸い取られる歓びを識ってしまった娘。
もう、普通の結婚で満足できるからだではないことを、親である彼らがもっともよく承知していた。

できますよ。
青年は冷ややかに笑みながら、いった。
ぼくなら、吸血鬼に純潔を捧げたお嬢さんを、妻にすることができます。
そして、妻になった真理さんが吸血鬼に誘い出されて、不倫に走るのを許すことも・・・
だって、この縁談を承知したのはぼくだから。
両親は、なにも知りません。まだなにも、わかっていません。
でもきっと、ぼくの挙式までのあいだに、お嬢さんの血を吸っている吸血鬼は母のことにも目をつけて、襲って血を吸おうとするのでしょう。
ぼくはきっとそのときには、母の名誉を守ることよりも、そのひとの欲求を満足させるほうを、優先させてしまうでしょう。
凄腕の彼のことだから――
母と永年連れ添った父さえもたぶらかされて、
母を情婦にしたいというかれの申し出を、快諾してしまうことでしょう。

そんな日常に、ぼくは強烈に、憧れているんですよ。
そう、あなたはみつけてくれたのです。
娘を犯す相手を。
そして、ご自分と同じく、妻を寝取られることを歓びと感じることができる相手を――

男ふたりは、ニッと笑った。
お互いの笑みのなかに、自分との同質性を認め合う笑いだった。

娘をよろしく。
こちらこそ、末永く・・・

なんも知らない青年の両親は、仲人の老人が人妻の血を狙っているとはつゆ知らず、
これからもどうぞよろしく・・・などと、言ってはならないことを申し出てしまっている。